太宰治賞 だざいおさむしょう
第40回(2024年)
純文学新人賞
受賞者
1名新宿区に住む20代の男性・忠岡は、複数の顔を持ちながら生きている。昼はSIer企業の正社員、夜は新宿の「男の娘コンカフェ」でキャストの「うたちょ」として働き、マッチングアプリではノンケの男性を誘う「たいちょー」として裏アカウントを運営する。ネット用語やスラングが飛び交う現代の言語感覚で書かれた本作は、形のない「私」が令和の新宿で自分自身を問い続ける梅雨明けまでの一ヶ月を描く。第40回太宰治賞受賞作。
形のない「私」を言葉で照らし出す著者の狂いのなさに、読む者は狂い出しそうになるだろう。事件は起こらない。しかしこの小説の誕生は事件だ。
144ページ
アイデンティティの複数性性的マイノリティ令和の孤独インターネット文化現代の若者自己表現