日本の文学賞

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同人雑誌賞

どうじんざっししょう

新潮社の雑誌「新潮」が創設した、同人雑誌から才能を発掘する文学賞。第14回で終了した。

文学賞
創設年
1954
主催
新潮社「新潮」
カテゴリー
純文学
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

同人雑誌として投稿された作品を対象に、新潮社が1954年に創設した文学賞。編集部の選考を経て、『新潮』12月号の同人雑誌特集に掲載される。1967年に終了し、新潮新人賞に引き継がれた。

賞品

主賞品
記念品と副賞として賞金が贈呈される
  • 第1回から第7回は50,000円、第8回から100,000円
  • 受賞者所属同人雑誌にも同額の賞金

選考情報

選考プロセス

編集部選考
審査員 新潮社編集部
発表 『新潮』同人雑誌特集掲載
最終選考
審査員 選考委員(伊藤整ほか)
発表 『新潮』12月号

関連の賞

  • 新潮社文学賞
  • 小説新潮賞
  • 岸田演劇賞

過去の受賞者

山下郁夫 やました いくお 受賞
南冥

南方への想像力と土地の気配を背景に、人間の生の暗さと広がりを描く作品。同人誌発の文学として、地域性と個人の視線が交差する。

南冥は、南方を軸に山下郁夫の視線が凝縮された受賞作である。

南方地域性同人誌文学
齋藤せつ子 さいとう せつこ 受賞
健やかな日常

日々の暮らしに潜む喜びと痛みを、穏やかな筆致で見つめる作品。題名の明るさの奥に、生活を保つことの切実さがにじむ。

健やかな日常は、日常を軸に齋藤せつ子の視線が凝縮された受賞作である。

日常生活家族
渡辺淳一 わたなべ じゅんいち 受賞

『死化粧』は渡辺淳一の医学小説集で、表題作は医師である主人公が母の脳手術、解剖、死出の化粧に向き合う物語。医療の現場と家族の死を、冷静な観察と肉親の痛みのあいだで描いている。

医師として、子として、母の死に立ち会う主人公の視線が凍りつく。

340ページ
医学小説家族医師
津村節子 つむら せつこ 受賞
さい果て

『さい果て』は津村節子の短篇であり、のち同名の連作小説集に組み込まれた作品。小説家を志す夫と若い妻の暮らしを通じて、貧しさ、孤独、夫婦の距離を切実に描く。

若い夫婦の生活の奥で、言葉にならない孤独が北へ押し流されていく。

227ページ
夫婦貧しさ創作孤独
鴻みのる こう みのる 受賞
奇妙な雪

「奇妙な雪」は鴻みのるの短篇小説。『新潮』に掲載され、同人雑誌賞を受けたのち芥川賞候補にもなった作品で、非日常の気配を帯びた短い物語として読まれる。

雑誌掲載から芥川賞候補へ進んだ、雪の異様な印象を残す短篇。

13ページ
短篇小説同人雑誌不条理芥川賞候補
多岐一雄 たき かずお 受賞
光芒

多岐一雄の同人誌掲載作。題名が示す光の筋のように、日常の暗がりや人の心の揺らぎのなかに一瞬の明るさを見いだす小説として位置づけられる。

小さな場所に差し込む光から、人間の揺れを描く同人誌作品。

同人誌文学日常光と影人間心理
河野多惠子 こうの たえこ 受賞

子どものいない女性が、知人の子や道端の子どもに向ける異様な関心を通して、日常の奥にある欲望と歪みを掘り下げる短編。河野多惠子初期の鋭い心理描写が光る。

子どもへの視線を通じて、日常の底に潜む歪んだ愛の形を露出させる。

336ページ
女性心理子ども欲望日常の歪み初期短編
佐江衆一 さえ しゅういち 受賞

佐江衆一の短編。背中という身体の一部を題に、正面からは見えない感情や関係の距離を描く、初期の同人誌的な緊張を持つ作品である。

見えない背中に、人物の沈黙や関係の隔たりが映し出される。

51ページ
短編小説身体の象徴沈黙同人誌文学
田木敏智 たぎ としとも 受賞
殘された夫

多岐敏智の短編小説で、夫婦や家族の関係に残る痛みを題名ににじませる。残された者の心理を軸に、喪失後の生活や記憶の重さを描く作品として受け止められる。

残された夫の沈黙に、喪失後の日々の重さが沈む。

夫婦喪失記憶同人雑誌短編小説
神崎真一 かんざき しんいち 受賞
大宮踊り

『大宮踊り』は、神崎真一による小説作品で、同人雑誌賞の1958-1回で受賞対象となった作品です。公開資料で確認できる範囲では、刊行形態や後年の収録状況を中心にたどれる作品です。

神崎真一の『大宮踊り』は、受賞歴を通して現在も作品名をたどることができる一作です。

小説作品受賞作戦後文学
副田義也 ふくだ よしや 受賞
闘牛

『闘牛』は、副田義也による小説・文芸作品である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『闘牛』は、副田義也の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

人間関係時代戦後文学
瀬戸内晴美 せとうち はるみ 受賞
女子大生・曲愛玲

『女子大生・曲愛玲』は、瀬戸内晴美による小説・文芸作品である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『女子大生・曲愛玲』は、瀬戸内晴美の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

人間関係時代戦後文学
三浦哲郎 みうら てつろう 受賞

『十五歳の周囲』は、三浦哲郎が早稲田大学在学中に執筆し、新潮同人雑誌賞を受けた初期短篇である。のちの三浦文学に通じる家族、青春、暗い宿命への感覚をうかがわせる作品として、作家の出発点に位置づけられる。

三浦哲郎の作家としての出発点を示す、新潮同人雑誌賞受賞作である。

423ページ
青春家族自伝的短篇同人誌文学作家の出発点
東京都
石崎晴央 いしざき はるお 受賞
燒繪玻璃

「焼絵玻璃」は、愛媛の同人雑誌から推薦され、第1回新潮社同人雑誌賞を受けた石崎晴央の小説です。二人の祖母に囲まれて育つ少年の恐れや甘えを、硬質で感覚的な文体によって描いた、若い作家の早熟な作品として伝えられています。

老女たちに囲まれた少年の恐れを、色彩感の強い文体で描いた同人雑誌賞受賞作です。

少年の恐れ家族老女感受性同人雑誌
愛媛県