日本の文学賞

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江戸川乱歩賞

えどがわらんぽしょう

江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会により創設された探偵小説を奨励する文学賞。

文学賞推理小説
創設年
1954
主催
日本推理作家協会
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
締切時期
1月頃
発表時期
5月頃
賞のステータス
活動中

説明

第3回以降は長編小説を公募し、優秀作品に与えられる。現在では推理作家への登竜門として知られ、正賞として江戸川乱歩像が、副賞として500万円が贈呈される。受賞作は講談社から出版され、1992年の第38回からはフジテレビが後援し、ドラマ化や映画化の機会もある。第68回より豊島区とパートナーシップを結び贈呈式を一般公開し、賞金が500万円に減額された。

賞品

主賞品
江戸川乱歩像
賞金
5,000,000円
  • 講談社からの出版権
  • ドラマ化または映画化の機会

関連の賞

  • 推理小説の賞
  • メフィスト賞
  • エドガー・アラン・ポー賞
  • 横溝正史ミステリ&ホラー大賞
  • 鮎川哲也賞
  • 松本清張賞
  • 山田風太郎賞
  • 大藪春彦賞
  • 北区 内田康夫ミステリー文学賞
  • 島田荘司推理小説賞

公式情報

https://tree-novel.com/works/23053d1fc05fbb2d506c40021a695c12.html

過去の受賞者

野宮有 のみや ゆう 受賞

営業成績第1位の敏腕営業マン・鳥井が、殺人請負会社の営業担当として生き残りを賭けるジェットコースター・ミステリーです。殺しの現場に居合わせたことをきっかけに、2週間で2億円という無茶なノルマを課され、営業トークと機転だけを武器に殺し屋相手の商談へ飛び込んでいきます。

営業ノルマは二週間で二億円。稼げなければ、待っているのは地獄だけ。

296ページ
営業交渉術裏社会サバイバルハイテンポなミステリー
霜月流 しもつき りゅう 受賞

幕末の横浜・港崎遊廓を舞台に、父の死の真相を追う町娘・伊佐の視点で事件と恋が交錯する本格ミステリです。遊女屋や攘夷派の陰謀、英国海軍将校メイソンとの関係が重なり、歴史劇としての厚みと謎解きの推進力を両立させています。

父の無実を確かめるため、伊佐は遊廓島へ乗り込む。

272ページ
幕末横浜遊廓家族の死の真相本格ミステリ
日野瑛太郎 ひの えいたろう 受賞

人気アイドルの大峰颯太がわずか3か月のトレーニングでボディビル大会に上位入賞を果たし、SNS上でドーピング疑惑が浮上する。週刊誌の新人記者・松村健太郎は「会いに行けるパーソナルジム」への潜入取材を命じられ、筋肉とフェイクが交錯する世界へと踏み込んでいく。第70回江戸川乱歩賞受賞作。

フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。

304ページ
ドーピング筋トレ潜入取材アイドルSNS炎上新聞記者成長
三上幸四郎 みかみ こうしろう 受賞
蒼天の鳥

プロ野球選手の肉体改造とドーピング疑惑を追う、潜入取材型のミステリ。

フェイクが氾濫する時代の真実を追う。

240ページ
ミステリ潜入取材ドーピングアイドル現代社会
荒木あかね あらき あかね 受賞

小惑星衝突で終末へ向かう世界で、教習を受ける小春がトランクから遺体を見つけ、元刑事の教官と最後の謎解きに挑む。地球最後の連続殺人事件を描く江戸川乱歩賞受賞作。

滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望。

368ページ
終末ミステリーバディ正義
伏尾美紀 ふせお みき 受賞

博士号を持ちながら北海道警察に入った沢村依理子が、5年前の誘拐事件と、その後に浮上する捜査資料漏洩の疑惑に向き合う警察小説です。未解決事件の真相を追う推進力と、組織の内側にある軋轢や人物の葛藤を重ねた構成が特徴です。

未解決事件の底にある真相へ、沢村依理子が踏み込む。

402ページ
北海道警察未解決誘拐事件捜査資料漏洩女性警察官組織の闇
佐野広実 さの ひろみ 受賞

『わたしが消える』は、軽度認知障害の症状を知った元刑事・藤巻が、介護施設にいる身元不明の老人「門前さん」の正体を追う社会派ミステリである。娘からの相談を受け、残された時間で調査に乗り出した藤巻は、老人の過去に隠された真実に近づいていく。

自分の記憶が揺らぎ始めるなか、藤巻は名も分からない老人の過去をたどり、最後の捜査に向かう。

370ページ
認知症元刑事身元不明者介護施設残された時間
神護かずみ じんご かずみ 受賞

企業のトラブル処理を請け負う西澤奈美は、医薬品メーカーへの抗議デモを鎮めるため市民団体に潜入する。そこで同志として紹介されたのは、児童養護施設で育ち、再会後に恋人となった姫野雪江だった。奈美は企業攻撃の材料と雪江の失踪をめぐる謎に向き合う。

企業を揺るがす抗議運動の内部で、奈美は恋人の知らなかった顔に出会う。

322ページ
企業危機管理抗議デモ市民団体への潜入児童養護施設恋人の失踪
斉藤詠一 さいとう えいいち 受賞

2018年、遊覧飛行中のチャーター機がシステムダウンを起こし、南極へ不時着する。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客ランディ・ベイカーは、物資を求めて使われなくなった「到達不能極」基地を目指す。一方1945年、ペナン島の日本海軍基地では、訓練生の星野信之がドイツ人博士と娘を南極のナチス秘密基地へ送る任務を受ける。

南極での遭難と、戦時中に隠された秘密基地の任務が交錯する冒険ミステリ。

230ページ
南極航空遭難第二次世界大戦秘密基地冒険ミステリ
該当なし
佐藤究 さとう きわむ 受賞

『QJKJQ』は、猟奇殺人を共有する一家で育った17歳の亜李亜を主人公にしたサスペンスである。兄が惨殺され、母が姿を消したことから、亜李亜は父を疑いながら一家の秘密と自らの出自を追う。

兄の死と母の失踪を機に、亜李亜は猟奇殺人一家に隠された、さらに深い秘密へ踏み込む。

314ページ
家族の秘密連続殺人犯罪心理アイデンティティ
呉勝浩 くれ かつひろ 受賞

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、メッセージを残す連続いたずら事件が起きる。地元の陶芸家の死にも「道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?」と落書きが残され、伏見は十三年前の殺人事件を題材にしたドキュメンタリーの撮影を通じ、過去と現在の事件のつながりを追う。

「道徳の時間を始めます」という落書きが、現在と十三年前の事件を結びつける。

366ページ
ビデオジャーナリスト連続いたずらドキュメンタリー映画過去の殺人事件道徳教育
下村敦史 しもむら あつし 受賞

全盲の村上和久は、孫への腎臓移植を兄の竜彦に頼む。しかし検査を拒む兄の態度から、二十七年間信じてきた兄は偽者なのではないかと疑い始める。中国残留孤児として帰国した兄の正体を、和久は自ら追う。

二十七年間、兄だと信じてきた男は、本当に兄なのか。

340ページ
全盲の主人公中国残留孤児兄弟の正体腎臓移植家族の記憶
竹吉優輔 たけよし ゆうすけ 受賞

『襲名犯』は、14年前に死刑となった連続猟奇殺人犯を模倣する事件を描くサイコ・ミステリである。「ブージャム」と呼ばれた犯人の最後の被害者の双子の弟・仁のもとへ、正体不明の「襲名犯」からメッセージが届く。

死刑となった猟奇殺人犯の名を継ぐ者が現れたとき、14年前の事件は終わらない物語になる。

448ページ
模倣犯連続猟奇殺人双子犯罪者崇拝
高野史緒 たかの しお 受賞

父フョードル殺害事件から十三年後、モスクワの内務省未解決事件課で働くイワン・カラマーゾフは故郷へ戻る。兄ドミートリーの無罪を証明し真相を確かめるため、これまでにない捜査方法で再捜査を始めるが、新たな事件が起こる。

『カラマーゾフの兄弟』の父殺しから十三年後、イワンが真犯人を追う再捜査ミステリ。

312ページ
カラマーゾフの兄弟コールドケース父殺し再捜査本格ミステリ
川瀬七緒 かわせ ななお 受賞

変死体のそばで見つかった呪術符を手がかりに、呪術を専門とする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相を追う。呪いで人を殺せるのかという疑問の先で、符に隠された意味と事件の背景が浮かび上がる。

変死体のそばに残された呪術符が、呪いと殺人の境界を問いかける。

356ページ
呪術符文化人類学呪い変死民間信仰
横関大 受賞

『再会』は、幼なじみ四人が小学校の校庭に埋めた拳銃をめぐるミステリである。23年後、殺人事件をきっかけに再会した彼らは、過去と現在をつなぐ銃を誰が掘り出したのかという疑念に向き合う。

時を越えて再び放たれた拳銃が、幼なじみ四人の記憶と秘密を揺り動かす。

348ページ
幼なじみタイムカプセル拳銃過去と現在
遠藤武文 えんどう たけふみ 受賞

交通刑務所で、受刑者の遺体が「前へ倣え」の姿勢で発見される。現場は密室のように閉ざされ、同時に受刑者が逃走したことで県警は捜査を急ぐ。交通事故の加害者・被害者、その家族、刑務官、刑事らの事情が交錯し、事件は憲法第三十九条に関わる問題へつながっていく。

交通刑務所の密室めいた殺人と逃走事件を起点に、交通事故をめぐる当事者たちの思惑が交錯する本格ミステリ。

328ページ
刑務所ミステリ密室殺人交通事故刑事捜査二重処罰
翔田寛 しょうだ かん 受賞

『誘拐児』は、終戦翌年に起きた少年誘拐と、その15年後の殺人事件を結ぶサスペンスである。身代金の受け渡しで犯人を逃したまま少年が消えた未解決事件が、時を経て再び動き出す。

終戦直後の誘拐事件は迷宮入りしたはずだった。15年後の殺人が、消えた少年と犯人の行方を再び浮かび上がらせる。

380ページ
戦後日本児童誘拐未解決事件家族の情愛
曽根圭介 そね けいすけ 受賞

亡命した中国外交官から、長年眠っていたスパイ「沈底魚」が日本で動き出したという情報がもたらされる。流出した国家機密を前に、公安刑事たちは潜伏工作員の正体を追う極秘捜査を始める。

眠れるスパイが動き出したとき、公安の極秘捜査が始まる。

309ページ
潜伏スパイ公安警察国家機密亡命外交官諜報活動
鏑木蓮 かぶらぎ れん 受賞

『東京ダモイ』は、シベリアの捕虜収容所で起きた中尉斬首事件と、現代で姿を消した抑留体験者を結ぶ歴史ミステリである。舞鶴で見つかった遺体と、60年前を記した句集を手がかりに、風化しかけた記憶の奥にある真実を追う。

60年前の収容所で起きた殺人と、現代の失踪。凍土に残された記憶が、長い沈黙を破る。

333ページ
シベリア抑留戦後の記憶歴史ミステリ戦争犯罪
薬丸岳 やくまる がく 受賞

カフェ店長の桧山貴志は、妻を殺した三人の少年が少年法の下で裁かれなかったことへの怒りを抱え、幼い娘と暮らしている。数年後、少年の一人が殺され、桧山自身にも疑いが向く。彼は少年たちのその後をたどりながら、罪と更生、被害者遺族の痛みを問い直す。

妻を殺した少年たちが次々と死ぬなか、遺族の怒りと少年犯罪の「裁かれなかった真実」が交錯する。

360ページ
少年犯罪被害者遺族復讐更生社会派ミステリ
神山裕右 かみやま ゆうすけ 受賞

水没までおよそ五時間となった洞窟に、調査隊が閉じ込められる。五年前の事件への贖罪を胸に抱くケイブダイバー・東馬亮は、単身で救助に向かうが、洞窟の闇には過去の真相と殺人犯が潜んでいた。

水没まであと五時間。洞窟の闇で、救助者は五年前の真相と向き合う。

335ページ
洞窟探検ケイブダイビング水没までの時間制限救助過去の事件
不知火京介 しらぬい きょうすけ 受賞

『マッチメイク』は、大手プロレス団体のスターが試合中に死んだ事件を追う格闘技ミステリである。「最強」を夢見る新人レスラー山田聡は、同期の本庄とともに、リングの上で起きた死の真相へ迫る。

リング上の急死は自殺か他殺か。新人レスラーたちは、華やかなプロレスの舞台裏に隠れた真相を追う。

392ページ
プロレス新人レスラー試合中の死青春ミステリ
三浦明博 みうら あきひろ 受賞

広告制作に携わる月森花は、祖父が残した古いフィルムを使ったPR映像をきっかけに、その映像に関わる者たちの不審な動きに巻き込まれる。フィルムに記録された戦時下の出来事を追ううち、日本が隠してきた過去の犯罪と現在の事件が結び付いていく。

古いフィルムに残された戦時下の記憶が、現在の脅威と日本の隠された過去を呼び起こすミステリ。

317ページ
戦争の記憶記録映像歴史ミステリ隠蔽された犯罪広告制作
高野和明 たかの かずあき 受賞

喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年・三上と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官・南郷は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らす仕事を持ちかけられる。期限は三か月。二人は事件当時の記憶に残る「13階段」を手がかりに真相を追う。

期限は三か月。記憶を失った死刑囚を救う手がかりは、十三段の階段だけだった。

351ページ
冤罪死刑制度記憶喪失期限付き捜査罪と更生
首藤瓜於 しゅとう うりゅう 受賞

『脳男』は、連続爆弾犯のアジトで発見された、感情を持たない謎の男をめぐるサイコ・ミステリである。精神鑑定を担当する医師と捜査陣は、男の正体を探るうちに、街を揺るがす事件と対峙する。

爆弾魔のアジトで見つかった、心を持たない男。その存在が、連続事件の謎を別の方向へ動かし始める。

328ページ
サイコ・ミステリ精神鑑定連続爆破事件感情と理性
新野剛志 にいの つよし 受賞

レイプ・スキャンダルを機にお笑い芸人を引退した笠原雄二は、五年後、余命わずかな元相方の失踪によって過去と向き合うことになる。芸能界を去らざるをえなかった男の屈折を背景に、入り組んだ人間関係のなかで事件の真相を追う。

失踪した相方が、封じたはずのスキャンダルと芸能界の記憶を呼び起こす。

326ページ
お笑い芸人芸能界失踪過去のスキャンダル人間関係
池井戸潤 いけいど じゅん 受賞

都市銀行の債権回収担当・坂本がアレルギーショックで急死し、謎めいた言葉を残す。同僚の伊木は、坂本の妻・曜子への思いと自らの疑念を胸に、銀行の暗部と組織的な不正へ単身で迫る。

同僚の不審な死を手がかりに、伊木は都市銀行の深い闇へ踏み込んでいく。

416ページ
金融ミステリー銀行内幕企業腐敗債権回収経済犯罪
野沢尚 のざわ なお 受賞

テレビ報道の現場を背景に、映像と真実のずれを追うサスペンス。内部告発のビデオをきっかけに、主人公が自らの罠へ入り込んでいく。

映像が真実を映すとは限らない。

315ページ
報道真相サスペンス
渡辺容子 わたなべ ようこ 受賞

スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを刑事が訪れる。三年前に別れた不倫相手の妻が殺害され、薔子は多額の慰謝料を得ていた不貞相手として殺人の疑いをかけられる。自らの潔白を証明するため、彼女は事件を調べ始める。

万引捕捉の仕事で鍛えた目が、身に覚えのない殺人容疑へと向けられる。

434ページ
女性保安士万引捕捉殺人容疑不倫の過去自己調査
藤原伊織 ふじわら いおり 受賞

新宿中央公園の爆破事件をきっかけに、過去を隠して生きてきた男の時間が動き出す。ハードボイルドの緊張感と哀感が重なる。

爆破事件が、封じてきた過去を呼び戻す。

314ページ
爆弾事件過去ハードボイルド
中嶋博行 なかじま ひろゆき 受賞

検察の捜査と司法の現場を背景に、真相へ迫るリーガルサスペンス。

検察の現場から、真相に迫る。

416ページ
リーガルサスペンス検察社会派
霧島皐 きりしま さつき 候補
AV-BLUES

視線や欲望のずれを通して、映像的な都市の不穏さと身体の違和感を描く短編。

見えているのに、届かない。

欲望身体映像性
園田幸夫 そのだ ゆきお 候補

戦後の砂漠化した世界を舞台に、神格筐体と眠る少女をめぐる旅を描くSFファンタジー。

砂漠で眠る少女と神格筐体が、少年の旅を動かす。

315ページ
砂漠神話冒険SFファンタジー
三宅彰 みやけ あきら 候補
白き煉獄

白き煉獄は受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

白き煉獄の詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
釣巻礼公 つりまき れいこう 候補

川沿いの町 を通して、日常の奥にある違和感や心の揺れをたどる文学作品。

日常のささやかなずれを、丁寧にすくい上げる。

271ページ
文学日常心情
桐野夏生 きりの なつお 受賞

村野ミロシリーズの第1作。女性の視点から犯罪と暴力を描くハードボイルド作品。

村野ミロシリーズの幕開けを告げる、鋭いハードボイルド。

404ページ
犯罪暴力都市の孤独女性
桃河和行 ももかわ かずゆき 候補
リセット

リセットは受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

リセットの詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
有明游 ありあけ ゆう 候補
零れる闇

零れる闇 を軸に、事件や秘密が少しずつ姿を現すミステリー。

静かな違和感が、やがて事件の輪郭をかたちづくる。

ミステリー秘密緊張
村井さだゆき むらい さだゆき 候補
河童が人を殺した話

民話の気配をまとった語りのなかで、怪異と殺意が交錯する短編。

河童の話は、笑い話では終わらない。

怪異民俗殺意
森健次郎 もり けんじろう 候補

検証現場の闇に潜むものを追う、法廷と推理が交錯する長編。

夜の検証の先に、真実はあるのか。

293ページ
法廷推理真相司法
阿部智 あべ さとし 候補
慟哭の錨――関門海峡シージャック事件

慟哭の錨――関門海峡シージャック事件は受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

慟哭の錨――関門海峡シージャック事件の詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
川田弥一郎 かわだ やいちろう 受賞

医学的知見を背景にしたミステリー作品。1992年に第38回江戸川乱歩賞を受賞した作品で、医療現場を舞台にした緊張感ある展開が特徴。

白い廊下の先で、医療の現場に潜む謎がほどけていく。

319ページ
医学病院死ミステリー
千葉良 ちば りょう 候補
ヘルン先生行状記

ヘルン先生行状記は受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

ヘルン先生行状記の詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
松本豊 まつもと ゆたか 候補
村正殺人事件

村正殺人事件 を軸に、事件や秘密が少しずつ姿を現すミステリー。

静かな違和感が、やがて事件の輪郭をかたちづくる。

ミステリー秘密緊張
若竹七海 わかたけ ななみ 候補
391ページ
森健次郎 もり けんじろう 候補
至福のとき
鳴海章 なるみ あきら 受賞

M航空のジャンボ機の貨物室から、アルミ合金を溶かす特殊細菌が漏れ出す。飛行不能の危機に陥った旅客機をめぐり、細菌を狙う国際的な陰謀、米海軍機、航空自衛隊、そして正体不明のジェット機ナイト・ダンサーが交錯する。

特殊細菌で損傷した旅客機を救うため、空を舞台に国際謀略と戦闘機の攻防が展開する航空サスペンス。

293ページ
航空サスペンス旅客機事故特殊細菌国際陰謀航空自衛隊
真保裕一 しんぼ ゆういち 受賞

放射能汚染食品の流通の闇を追う元食品衛生監視員の闘いを描く、社会派ハードボイルド・ミステリー。

汚染食品の流通を追ううちに、真相は政治と企業の闇へとつながっていく。

407ページ
社会派ミステリー汚染食品企業犯罪追跡劇
竹本みやこ たけもと みやこ 候補
地獄のウェーブ
梅原克文 うめはら かつふみ 候補
ロボットは、ためらいなく殺す
瑞木晶子 みずき あきこ 候補
かぐや姫殺人事件
鳥羽亮 とば りょう 受賞

剣道の試合会場で起きた連続殺人を軸に、剣士たちの緊張と人間関係を追う本格推理。スポーツの熱気と古典的な謎解きが重なり合う。

剣道場の熱気の中で、見えない意図がひとつずつ事件へとつながっていく。

328ページ
剣道本格推理学生運動事件捜査人間関係
阿部陽一 あべ よういち 受賞

冷戦末期の世界情勢を背景に、巨大な陰謀へ挑む警察・捜査線を描いた長編推理。国際政治の緊張と事件のサスペンスが重なり、力強く読み進めさせる。

世界がデタントへ向かう時代、ひとつの事件が国際的な陰謀の輪郭を浮かび上がらせる。

325ページ
国際陰謀警察小説冷戦サスペンス受賞作
広瀬光朗 ひろせ みつお 候補
ツール・ド・みちのくが狙われる
梅原克文 うめはら かつふみ 候補
200メガバイトを追え!
真保裕一 しんぼ ゆういち 候補
代償
長坂秀佳 ながさか ひでよし 受賞

昭和初年の浅草を舞台に、エノケン一座と芝居の世界をめぐる密室ミステリ。歴史劇と本格推理がうまく噛み合った受賞作。

浅草の芝居小屋と密室の謎が、昭和初年の空気の中で動き出す。

368ページ
浅草密室演劇昭和初年ミステリ
阿部陽一 あべ よういち 候補
クレムリンの道化師

候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。作品情報は受賞記録を中心にたどるのが確実。

書籍化は確認できないため、受賞記録を中心に追う作品。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化雑誌掲載
吉岡道夫 よしおか みちお 候補
メービウスの魔魚

候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。作品の具体像は候補一覧と受賞記録で追う。

書誌記録は残るが、単行本としては追えない。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化雑誌掲載
花木深 はなき しん 候補
泣き顔のクピド

候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。雑誌掲載中心の受賞記録として扱うのが妥当。

書籍化は確認できないため、受賞記録を中心に追う作品。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化雑誌掲載
坂本光一 さかもと こういち 受賞

『白色の残像』は、夏の甲子園を舞台にした青春野球ミステリである。かつて名門校でバッテリーを組んだ二人の監督が対決を迎えるなか、ハンデ師殺人事件が発生し、スポーツ記者の中山が高校野球の熱気の背後にある因縁と秘密を追う。

甲子園の熱狂のさなかに起きた殺人が、かつての仲間たちの因縁と高校野球の秘密を浮かび上がらせる。

326ページ
高校野球青春スポーツ記者殺人事件
折原一 おりはら はじめ 候補
299ページ
池上敏也 いけがみ としや 候補
衛星作戦の女
吉岡道夫 よしおか みちお 候補
313ページ
石井敏弘 いしい としひろ 受賞

横浜の夜を疾走する青年の視点で、母の死や事件の真相を追う物語。乱歩賞らしいサスペンスの推進力に、スピード感のある青春小説の手触りが重なり、疾走する構図が印象に残る。

Z2を駆り、青年は真相を追う。

288ページ
横浜サスペンス青春真相追跡事件
三谷海幸 みたに うみゆき 候補

上海を舞台に、刑事たちの捜査と暗号の謎が交錯する本格警察小説。街の空気や社会の手触りを背景に、事件の破局へと収束していく緊張感が前面に出る。

上海市公安局の捜査線上で、暗号が破局を呼び込む。

291ページ
上海警察小説暗号捜査社会の空気
樽谷新 たるたに あらた 候補
再生バレンブルク

1987年江戸川乱歩賞の候補作の一つ。Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式ページを確認したが、受賞作の単独書籍化は確認できなかった。

単独書籍化は確認できなかった1987年の候補作。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化
桂浩薫 かつら ひろかおる 候補
上海カタストロフ

1987年江戸川乱歩賞の候補作『上海カタストロフ』。Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式ページを確認したが、候補作の著者名と一致する単独書籍は確認できず、同名の別著者本だけが見つかった。

単独書籍化は確認できなかった1987年の候補作。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化
余志宏 よし ひろ 候補
象が食った完全犯罪

1987年江戸川乱歩賞の候補作の一つ。Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式ページを確認したが、単独書籍化は確認できなかった。

単独書籍化は確認できなかった1987年の候補作。

江戸川乱歩賞候補作未単行本化
山崎洋子 やまざき ようこ 受賞

横浜の遊郭に売られてきた二人の少女を起点に、昭和初期の歓楽街で起こる連続殺人と秘密を描く長編。第32回江戸川乱歩賞受賞作として発表された。

歓楽の町に投げこまれた少女たちの前で、欲望と死が静かに牙をむく。

354ページ
横浜遊郭連続殺人昭和初期受賞作
玉塚久純 たまつか きすみ 候補
軍艦旗北へ

第32回江戸川乱歩賞の候補作として記録されているが、Amazon JP、NDL、出版社公式の順で確認しても単独書籍化は見つからなかった。

書籍版は確認できない。

候補作未単行本化ミステリー
池上敏也 いけがみ としや 候補
鳩は死んだ

第32回江戸川乱歩賞の候補作として記録されているが、Amazon JP、NDL、出版社公式の順で確認しても単独書籍化は見つからなかった。

書籍版は確認できない。

候補作未単行本化ミステリー
高橋幸春 たかはし ゆきはる 候補

江戸川乱歩賞候補作「大河の殺意」は、のちに『天皇の船』へ改題して刊行された。日本とブラジルで起きた事件をつなぎ、日系移民史の影を追うミステリー。

改題後の一冊では、移民の記憶と事件の謎が一本の線でつながっていく。

381ページ
日系移民日本とブラジル事件改題作品ミステリー
石井敏弘 いしい としひろ 候補
ブラック・バード

第32回江戸川乱歩賞の候補作として記録されているが、Amazon JP、NDL、出版社公式の順で確認しても単独書籍化は見つからなかった。

書籍版は確認できない。

候補作未単行本化ミステリー
東野圭吾 ひがしの けいご 受賞

女子校を舞台に、生徒指導の教師の死を起点に疑いが広がり、仮装行列の第二の殺人へと進む学園ミステリー。犯人候補たちの視線と関係性のずれが、青春の気配とともに緊張感を生む。

閉ざされた校内で起こる二つの殺人が、日常の顔を少しずつ崩していく。

353ページ
学園ミステリー青春密室犯人捜し女子校
森雅裕 もり まさひろ 受賞

モーツァルトの子守唄の楽譜に隠された暗号を手がかりに、ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎に挑む音楽史ミステリー。弟子やシューベルトも動員され、作曲家たちの才気と人間臭さが軽やかに交差する。

楽譜に残された暗号を、ベートーヴェンが追う。

288ページ
音楽歴史ミステリーベートーヴェンモーツァルト推理
玉塚久純 たまつか きすみ 候補
風燈
池上敏也 いけがみ としや 候補
極秘新薬殺人事件
大須賀祥浩 おおすが よしひろ 候補
阿片戦争殺人事件
鳥井加南子 とりい かなこ 受賞

山村の禁忌と殺人事件を軸に、宿命の娘の視点から謎を追う江戸川乱歩賞受賞作。

禁忌の村で起きた殺人事件の謎に迫る。

285ページ
村の因習殺人事件乱歩賞
高橋克彦 たかはし かつひこ 受賞

写楽の正体を追うミステリーと浮世絵研究を重ね合わせ、やがて殺人事件の謎へとつなげる本格長編。

写楽の正体を追う謎解きが、やがて殺人事件へつながっていく。

332ページ
浮世絵謎解き歴史ミステリー江戸川乱歩賞
岡嶋二人 おかじま ふたり 受賞

東北の牧場で牧場長と競馬評論家が殺され、サラブレッドの母子が銃撃された。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が! (提供元: 出版情報登録センター(JPRO))

東北の牧場で牧場長と競馬評論家が殺され、サラブレッドの母子が銃撃された。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密

448ページ
ミステリー競馬秘密
長井彬 ながい あきら 受賞

原子力発電所建設に伴う疑惑や陰謀を扱った社会派ミステリ。作者が受賞作として発表した代表作の一つ。

原子力発電所建設に伴う疑惑や陰謀を扱った社会派ミステリ。作者が受賞作として発表した代表作の一つ。

457ページ
原子力社会派告発
井沢元彦 いざわ もとひこ 受賞

猿丸大夫という伝説の歌人の正体をめぐり、友人の死の謎を追う若き日の折口信夫の前に、意外な事実が浮かび上がる。古代歌謡と民俗学の視点を重ねた、知的なミステリー。

伝説の歌人の影が、友人の死の謎を呼び起こす。

448ページ
ミステリー民俗学古代歌謡伝説謎解き
高柳芳夫 たかやなぎ よしお 受賞

1970年夏の海辺の町を舞台に、帰省した「僕」と友人の鼠、そして偶然知り合った女の子との気ままな時間を通して、青春の戸惑いと喪失感を乾いた筆致で描く。村上春樹の出発点となったデビュー作。

あの夏の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。

168ページ
青春喪失海辺の町孤独デビュー作
栗本薫 くりもと かおる 受賞

1970年代の大学生グループが、テレビ局内で起きた女子高生連続殺人事件に挑む。若者たちの感覚や思考を背景に、青春の空気とミステリーが重なる。

バンド仲間とテレビ局の事件を追う、等身大の青春ミステリ。

448ページ
青春大学生テレビ局連続殺人1970年代
藤本泉 ふじもと いずみ 受賞

三陸の海岸で双生児の変死体が発見される。事件を担当する刑事は地道に捜査を進めるが、閉鎖的な村社会と古代伝承のあやしい世界に行き当たる。

三陸の海に残された双生児の死が、村の古い伝承を揺り動かす。

349ページ
双生児三陸の海岸閉鎖的な村社会古代伝承刑事捜査
伴野朗 ばんの あきら 受賞

太平洋戦争開戦の日、日本軍は北京原人の化石骨を接収するため北京の医大研究施設を急襲する。しかし化石はすでに消えていた。消失した化石骨を追い、日本軍、中国共産党、国民党などが交錯する暗闘へと物語は広がっていく。

消えた北京原人の化石を追うことが、戦時下の中国を横断する謀略と死の連鎖を呼び起こす。

288ページ
北京原人日中戦争歴史ミステリ諜報と謀略文化財の争奪
日下圭介 くさか けいすけ 受賞

旅先で他人のバッグを取り違えた人物は、中から一通の手紙を見つける。差出人を訪ねると、その女性は三年前に亡くなっており、受取人も故人だった。死者同士で交わされた手紙の謎を追ううち、忌まわしい出来事の輪郭が現れる。

死者から死者へ宛てられた一通の手紙が、忘れられた出来事を呼び戻す。

378ページ
死者からの手紙取り違えたバッグ過去の秘密旅先の偶然本格ミステリ
小林久三 こばやし きゅうぞう 受賞

暗黒告知 は、受賞作として発表された作品。

暗黒告知 を手がかりに、作品の来歴をたどる。

361ページ
受賞作書誌確認作品確認
小説家
小峰元 こみね げん 受賞

アルキメデスは手を汚さない は、受賞作として発表された作品。

アルキメデスは手を汚さない を手がかりに、作品の来歴をたどる。

392ページ
受賞作書誌確認作品確認
小説家
和久峻三 わく しゅんぞう 受賞

琵琶湖を望む高台の土地売買をめぐり、仲介に関わった弁護士と不動産業者が殺害される。事件の背後には謎の女と、法律を盾に利権へ群がる地面師たちの駆け引きがあった。法廷で明かされる証言と事実を手掛かりに、土地詐取と殺人の真相を追う法廷ミステリ。

法を盾にした土地詐取と殺人を、法廷での駆け引きが暴き出していく。

384ページ
法廷ミステリ土地詐欺民事裁判法律と正義証言の真偽
小説家
該当なし
大谷羊太郎 おおたに ようたろう 受賞

芸能ショーの人気司会者・細井道夫が、内鍵のかかった自室でガス中毒死しているのが見つかる。遺書らしき暗号日誌を解いた警察は自殺と結論づけるが、その暗号が二重構成だと判明し、事件は新たな謎を帯びる。

自殺を裏づけるはずだった暗号日誌が、密室の死をもう一度問い直す。

299ページ
密室暗号芸能界自殺か殺人か本格ミステリ
小説家
森村誠一 もりむら せいいち 受賞

東京の巨大ホテルでワンマン社長が二重の密室で刺殺される。捜査線上には美貌の社長秘書が浮かぶが、彼女には平賀刑事と一夜を過ごしていたという鉄壁のアリバイがあった。やがて秘書も福岡で死体となり、平賀は密室の仕掛けと遠隔地の死を結ぶ真相を追う。

二重の密室と鉄壁のアリバイを前に、刑事の執念が巨大ホテルの闇へ踏み込む。

303ページ
密室殺人アリバイ崩しホテル業界警察捜査企業犯罪
小説家
該当なし
海渡英祐 かいと えいすけ 受賞

留学中の若き医学徒・森鴎外が、ベルリンで起きた伯爵殺害事件に巻き込まれる。二重密室の謎とビスマルクの影を背景に、歴史の空気と推理を結びつける。

19世紀ベルリンの霧の中で、医学生が事件の輪郭を追う。

573ページ
明治ベルリン歴史ミステリー医学生二重密室
小説家
斎藤栄 さいとう えい 受賞

将棋界の俊鋭・河辺真吾八段の愛娘が誘拐され、対局と犯人追及が同時進行する。勝負の緊張感と事件の行方を噛み合わせた、スリルのある受賞作。

一手先の勝負が、娘の命を左右する。

260ページ
将棋誘拐心理サスペンス対局緊迫感
小説家
西村京太郎 にしむら きょうたろう 受賞

デート中の男女が殺人事件に遭遇し、被害者が残した「テン」という言葉の意味を新聞記者が追う。事件の背後にある暗闇を、疾走感のある構成でたどる受賞作。

「テン」という一語が、事件を別の相貌へ導く。

368ページ
新聞記者殺人事件言葉の謎都市の闇本格ミステリー
小説家
西東登 さいとう のぼる 受賞

井之頭公園の熊檻の前で死体が見つかり、戦争犯罪の影と新興宗教のバッジが事件を結びつける。意外な真犯人と重い主題が同居する、異色の本格ミステリー。

熊の爪痕と宗教バッジが、戦後の闇を浮かび上がらせる。

300ページ
戦後戦争犯罪新興宗教動物園意外な真犯人
藤村正太 ふじむら しょうた 受賞

断熱材メーカーの常務が殺され、職場で孤立していた東北出身の青年に疑いが向けられる。都会の疎外感と捜査の行き違いを重ねながら、社会派ミステリーとしての輪郭を強く打ち出す。

ひとりの青年の孤独が、事件の見え方を変えていく。

301ページ
社会派推理都会の孤独工場労働者冤罪の疑い殺人事件
戸川昌子 とがわ まさこ 受賞

同潤会大塚女子アパートを思わせる建物を舞台に、老嬢たちの暮らしに奇怪な事件が続く。工事の始まりをきっかけに、閉ざされていた過去が次第にむき出しになっていくサスペンス。

アパートのマスターキーが、閉ざされた過去を開いていく。

195ページ
女子アパート秘密怪事件サスペンスどんでん返し
陳舜臣 ちん しゅんしん 受賞

華僑の大富豪が神戸を訪れた直後に中国人高利貸しが殺され、名探偵・陶展文が静かな推理で事件の核心に迫る。処女長編ながら、乾いた文体とユーモア、大人びた人間観察が際立つ。

神戸の華僑社会で、静かな推理が事件の核心を照らす。

304ページ
華僑社会名探偵陶展文殺人事件推理長編神戸
該当なし
新章文子 しんしょう ふみこ 受賞

大学生・世良高行の身のまわりで、毒薬、出生の秘密、父の死と遺言状が重なり、不可解な出来事が連続する。偽装自殺を含む犯人捜しへ進むなかで、青春の危うさと殺人者の心理が細やかに描かれる。

毒薬の袋の向こうで、若い男の日常が静かに崩れていく。

301ページ
青春ミステリ毒薬家族の秘密偽装自殺心理描写
多岐川恭 たきがわ やすし 受賞

烈しく愛し合う典子と寿利の前に、二人の関係をあざ笑うかのような殺人事件が重くのしかかる。澄明な筆致で少女たちの愛を描きながら、その背後に潜む悪魔的な意志と事件の真相を追う長編ミステリ。

少女たちの愛のそばで起きた殺人は、静かな関係に隠されていた闇をあぶり出す。

503ページ
女性同士の愛殺人事件心理ミステリ秘密戦後日本の犯罪小説
仁木悦子 にき えつこ 受賞

引越し先の病院で、仁木雄太郎と妹の悦子は奇妙な連続殺人に巻き込まれる。怪電話、秘密の抜け穴、蛇毒を塗られたナイフ、現場に現れる黒猫を手がかりに、推理小説好きの兄妹が真相を追う。

黒猫が現れるたび、下宿先の病院に隠された連続殺人の輪郭が濃くなる。

299ページ
素人探偵兄妹連続殺人黒猫密室と抜け穴戦後日本の本格ミステリ
早川書房 はやかわ しょぼう 受賞

早川書房は、特定の一作品ではなく、〈ハヤカワ・ポケット・ミステリ〉叢書の出版活動に対して第2回江戸川乱歩賞を受賞した。

中島河太郎 なかじま かわたろう 受賞

中島河太郎が、江戸川乱歩、横溝正史、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティらの作家と代表作、探偵小説に関わる術語や著書を項目別に解説した辞典。日本と海外のミステリを横断し、作品を読むための手掛かりを五十音順に収める。

作家、作品、術語をたどりながら、探偵小説の広がりを一冊で見渡すための辞典。

647ページ
探偵小説史ミステリ作家作品案内ジャンル用語書誌