日本の文学賞

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H氏賞

えいちししょう

日本現代詩人会が、すぐれた第一詩集を中心に若い現代詩人を顕彰する詩集賞。

現代詩新人賞詩集
創設年
1950
主催
日本現代詩人会
カテゴリー
詩・現代詩
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
発表時期
3〜6月頃
賞のステータス
活動中

説明

H氏賞(エイチししょう)は日本現代詩人会が主催する、新人の優れた現代詩の詩人の詩集を広く社会に推奨することを目的とした文学賞。詩壇の芥川賞とも呼ばれる。

賞品

主賞品
記念品と賞金50万円
賞金
500,000円

選考情報

選考プロセス

一次選考
審査員 日本現代詩人会会員
最終選考
審査員 選考委員

関連の賞

  • 日本詩人クラブ新人賞

公式情報

https://www.japan-poets-association.com/award/

過去の受賞者

草間小鳥子 くさま ことりこ 受賞

『ハルシネーション』は、生成AIやディープフェイクが日常へ入り込む時代に、現実と虚構、記憶と生成の境目を見つめる詩集である。夕暮れ、雪、街の音といった身近な風景に、コードやプロンプトを思わせる言葉が交差し、揺らぐ知覚のなかで世界との関係を探る。

生成されるイメージと手触りのある日常を往復しながら、いま目の前にある世界の輪郭を詩で問い直す。

164ページ
生成AI現実と虚構記憶都市知覚
詩人
尾久守侑 おくもり ゆう 受賞

記憶や喪失、距離の感覚をたどりながら、現代の不安定な心身に触れる詩集。見当識を失うような感覚の中で、治療とまなざしの関係を問い直す。

忘れられた隔たり、奪われた空気。見当識をなくした時代に捧ぐ、変幻自在な〈距離の治療〉。

114ページ
記憶喪失治療距離感現代の不安
詩人
小野絵里華 おの えりか 受賞

小野絵里華の第一詩集。日常の会話や身体感覚を足場に、記憶、恋愛、労働、孤独の場面を軽やかに横断しながら、言葉の輪郭を揺らしていく。表題作をはじめ、自らの名を媒介にして自己と世界の距離を見つめる18編を収める。

自分の名をレンズのように置き、言葉の向こう側にある世界をのぞき見る詩集。

116ページ
現代詩言葉自己日常孤独
詩人
うるし山千尋 うるしやま ちひろ 受賞

「書かないこと」を選び取りながら、現実と記憶と夢想のあわいを震わせる詩集。

音を出さない楽器のように、空気をふるわせる言葉。

106ページ
詩集記憶夢想
詩人
石松佳 いしまつ けい 受賞
針葉樹林

思潮社から刊行された詩集。自然や記憶、個人的な内省を題材にした詩篇を収める作品。

針葉樹林

自然記憶内省
詩人
高塚謙太郎 たかつか けんたろう 受賞
量

高塚謙太郎の詩集。言葉とイメージをずらしながら、詩と歌の境界を揺らす実験的な作品。

『詩』と『歌』が一体となって届けられる時、そのことばには新鮮な美しさが宿る。

270ページ
詩集言葉実験現代詩
水下暢也 みずした のぶや 受賞

『忘失について』は、記憶の底を照らすような二十九篇を収めた水下暢也の第一詩集です。硬質で儚い詩語、夢がさらに夢を見るような視覚性が、日常の輪郭を静かに変形させます。

忘れられたものの底で、言葉は明滅する光になる。

100ページ
記憶忘却純粋詩夢の視覚
十田撓子 じゅうだ たわこ 受賞

十田撓子の第一詩集。秋田・大湯の土地の記憶、ハリストス正教の響き、遠い呼び声を重ね、個人の生と土地に流れる時間を聖性を帯びた言葉でたどる。

遠い呼び声が、土地の記憶とひとりの生を結び直す。

108ページ
現代詩土地の記憶信仰秋田第一詩集
北原千代 きたはら ちよ 受賞

北原千代の詩集。川辺の水、身体感覚、壊れやすい記憶を、バロック的な曲線と密度をもつ言葉で描き、感知される世界のゆらぎを追う。

水辺にひそむ気配を、身体と言葉の感覚でたぐり寄せる詩集。

111ページ
現代詩水身体感覚記憶バロック
森本孝徳 もりもと たかのり 受賞
零余子回報

『零余子回報』は、森本孝徳による詩歌・句集の受賞作です。受賞記録上の題名と作者名を基準に、作品単体の書籍化情報と内容紹介を切り分けて整理しました。

森本孝徳『零余子回報』は、受賞時の評価軸を手がかりに読み直したい作品です。

詩歌俳句受賞作
岡本啓 おかもと けい 受賞

岡本啓の第一詩集。アメリカ滞在中に書かれた作品を中心に、街の声、身体感覚、記憶の揺らぎを鮮やかな言葉でつなぎ、外へ踏み出す若い詩の力を示す。

忘れていった声の揺らぎから、世界へ踏み出す詩が立ち上がる。

96ページ
現代詩アメリカ滞在都市感覚第一詩集
峯澤典子 みねざわ のりこ 受賞

『ひかりの途上で』は、峯澤典子による受賞作品。対象賞の選考で評価された作品として、作者の関心や表現上の特色が凝縮されている。

峯澤典子の受賞作『ひかりの途上で』。

92ページ
受賞作現代文学書誌確認
石田瑞穂 いしだ みずほ 受賞

旅のノートを頼りに、島々と都市の時間を静かな言葉で結ぶ詩集。短い行の連なりが、壊れた予定や不安定な時代感覚を読者の身体に届かせる。

島をめぐる旅の記憶が、短い詩行として立ち上がる。

96ページ
詩旅島
廿楽順治 にじゅうらく じゅんじ 受賞
化車

『化車』は、廿楽順治の受賞作です。Amazon JP、NDL Search、Google Books を確認しましたが、公開書誌で詳しい紹介文を確認できる範囲は限られていました。

受賞記録と公開書誌を手がかりに、『化車』の書籍情報を整理する。

受賞作書誌調査現代文学
高木敏次 たかぎ としつぐ 受賞

高木敏次の第一詩集で、自己と他者の距離、書く位置、現れる感性を精密に見つめる作品です。思潮社の紹介では、異能の第一詩集として第61回H氏賞受賞が掲げられています。

どこに行けば私に会えるのかを問う、静かな光を帯びた第一詩集。

87ページ
現代詩自己と他者感性第一詩集
ティアン・ユアン てぃあん・ゆあん 受賞

『石の記憶』は、田原による作品。詩の言葉が、記憶や土地、身体感覚を通して内面の震えをすくい上げる一冊。

『石の記憶』は、言葉の密度と題材の力で読者を作品世界へ導く。

112ページ
記憶時間人間関係表現の力
中島悦子 なかじま えつこ 受賞

日常の物や身体感覚をずらしながら、記憶と不在の気配を立ち上げる詩集。短い語句の連なりが、寓話的でありながら鋭い現実感を帯びている。

マッチ売りの偽書は、中島悦子の受賞歴と結びつく詩集として読まれている。

95ページ
詩記憶身体感覚
杉本真維子 すぎもと まいこ 受賞

『袖口の動物』は、身体感覚と情念を鋭い言葉で掘り起こす杉本真維子の詩集です。愛や祈り、怒りに近い優しさが、日常の細部から不穏な生命感として立ち上がります。

矛盾した生の熱が、袖口からのぞく動物のように言葉の奥でうごめく詩集です。

95ページ
現代詩身体感覚愛と祈り生の矛盾
野木京子 のぎ きょうこ 受賞

『ヒムル、割れた野原』は野木京子による受賞作です。題名から立ち上がる人物関係や場面の緊張を軸に、同時代の文学賞で評価された表現を伝える作品として位置づけられます。

『ヒムル、割れた野原』は、受賞歴と著者の作風を手がかりに読み継がれる作品です。

93ページ
受賞作著者の作風同時代性
相沢正一郎 あいざわ しょういちろう 受賞

日々のささやかな動作から神話的な山への旅へと視線を伸ばす詩集。生活の足もとにある身体感覚と、遠い時間を渡る想像力が交差し、静かな歩みの中に詩の広がりを生む。

鍋のスープをかきまわす朝から、天空の山へ向かう道が始まる。

114ページ
山への旅神話的想像力詩と言葉
山本純子 やまもと じゅんこ 受賞
あまのがわ

『あまのがわ』は、2005年のh-shi-awardで選ばれた作品。受賞情報から確認できる範囲では、作品そのものが同賞の対象として記録されている。

h-shi-awardで選ばれた『あまのがわ』。

h-shi-award受賞作
松岡政則 まつおか まさのり 受賞

日常のなかに置かれた人物や記憶を、やわらかくも確かな言葉で掬い上げる詩集。表題の親しみやすさの奥に、人と人との距離、失われたものへのまなざしが静かに息づく。

身近な名を呼ぶような題名から、記憶と関係の詩が立ち上がる。

95ページ
現代詩記憶日常
河津聖恵 かわづ きよえ 受賞
アリア、この夜の裸体のために

『アリア、この夜の裸体のために』は、河津聖恵による作品で、2003年の受賞作として記録されている。現代詩の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

河津聖恵の『アリア、この夜の裸体のために』は、現代詩としての輪郭を持つ受賞作。

現代詩詩集身体感覚
松尾真由美 まつお まゆみ 受賞
密約-オブリガート

『密約-オブリガート』は松尾真由美の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。

『密約-オブリガート』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。

詩歌言葉の響き受賞作
森哲弥 もり てつや 受賞
幻想思考理科室

科学や理科室のイメージを幻想へ開き、思考そのものが実験のように変化していく詩集。身近な器具や知識が、言葉の中で奇妙な感覚へ変わる。

理科室の冷たい光が、幻想と思考を混ぜ合わせる詩の場へ変わる。

詩科学イメージ幻想
龍秀美 りゅう ひでみ 受賞

『TAIWAN』は、龍秀美による本。H氏賞で受賞となった。

H氏賞で評価された『TAIWAN』。

92ページ
受賞作文学賞日本語書籍
鍋島幹夫 なべしま みきお 受賞

「七月の鏡」は鍋島幹夫による詩作品です。思潮社から1998年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。

詩作品として受賞歴を持つ「七月の鏡」。

99ページ
詩受賞作
貞久秀紀 さだひさ ひでき 受賞
空気集め

見えない空気を集めるという感覚から、身体、記憶、風景を繊細に結び直す詩集です。

見えない空気を集めるという感覚から、身体、記憶、風景を繊細に結び直す詩集です。

詩空気身体記憶
山田隆昭 やまだ たかあき 受賞

『うしろめた屋』は、山田隆昭による作品で、H氏賞の対象となった。 <p>土曜美術社出版販売,1996,4-8120-0589-2<p><ul><li>タイトル:うしろめた屋</li><li>タイトル(読み):ウシロメタヤ</li><li>責任表示:山田隆昭 著</li><li>シリーズ名:21世紀詩人叢書

うしろめた屋という題名から、作品の中心にある情景や問いが立ち上がる。

95ページ
作品H氏賞同時代文学
片岡直子 かたおか なおこ 受賞

『産後思春期症候群』は、片岡直子による作品。h-shi-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。

片岡直子の表現世界を伝える『産後思春期症候群』。

161ページ
受賞作文学表現作者の主題
岩佐なを いわさ なを 受賞

『霊岸』は岩佐なをの詩集。運河や橋、犬、人の記憶を思わせる像を重ねながら、都市の水辺に漂う気配と、生者と死者を隔てる時間を静かな言葉でたどる。

水辺の風景と記憶の気配を、鋭くも静かな詩行で結ぶ詩集。

123ページ
都市の水辺記憶生と死詩
高塚かず子 たかつか かずこ 受賞
生きる水

『生きる水』は高塚かず子による作品で、h-shi-awardの1994年回で評価された。作品名と著者名で単行本・文庫・収録書籍の有無を確認したうえで、確認できた範囲の作品情報を示す。

生きる水は、高塚かず子の創作や批評の特色が受賞時に注目された作品。

受賞作1994年文学
以倉紘平 いくら こうへい 受賞
地球の水辺

「地球の水辺」は以倉紘平による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。

地球の水辺は、以倉紘平の表現世界を示す受賞作品。

受賞作品作者性文学表現
本多寿 ほんだ ことぶき 受賞
果樹園

日常の感覚と内面の揺れを、果樹園というひらけた場のイメージに重ねる詩集。生活の細部から立ち上がる静かな余韻が、読者を思索へ導く。

『果樹園』は、作者の視線と文体が凝縮された一作である。

現代詩日常自然
杉谷昭人 すぎたに あきひと 受賞
人間の生活

杉谷昭人の詩集で、副題は「続・宮崎の地名」。土地の名と暮らしの感触を結び、宮崎という場所から人間の営みを見つめる作品である。

宮崎の地名から、人の暮らしと土地の記憶を詩にする。

93ページ
詩集宮崎地名生活土地の記憶
高階杞一 たかしな きいち 受賞
キリンの洗濯

『キリンの洗濯』は、高階杞一による作品。身近な言葉と意外なイメージを組み合わせ、日常の景色を少しずらして見せる詩集。明るい題名の背後に、孤独や生の手触りが静かににじむ。

『キリンの洗濯』は、高階杞一の表現の核がよく表れた一作である。

受賞作文学表現記憶と関係
藤本直規 ふじもと なおき 受賞
別れの準備

『別れの準備』は藤本直規による受賞作です。受賞時に評価された主題、語りの調子、人物や場面の立ち上げ方を通じて、作者の関心が凝縮された作品として読むことができます。

『別れの準備』は、受賞時に注目された表現の核を手がかりに読み解きたい作品です。

受賞作表現同時代性
真下章 ました あきら 受賞
神サマの夜

『神サマの夜』は真下章による作品で、H氏賞の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。

H氏賞で選ばれた真下章の『神サマの夜』。

受賞作現代文学作者の表現
佐々木安美 ささき あみ 受賞
さるやんまだ

『さるやんまだ』は、佐々木安美による詩集。日常の景や身体感覚を端正な言葉で掬い取り、短い形式のなかに時間の移ろいと内面の動きを響かせる作品である。

『さるやんまだ』は、佐々木安美の表現の特色が凝縮された詩集である。

74ページ
詩歌日常季節内面
永塚幸司 ながつか こうじ 受賞
梁塵

『梁塵』は、永塚幸司による詩集。日常の景や身体感覚を端正な言葉で掬い取り、短い形式のなかに時間の移ろいと内面の動きを響かせる作品である。

『梁塵』は、永塚幸司の表現の特色が凝縮された詩集である。

100ページ
詩歌日常季節内面
鈴木ユリイカ すずき ゆりいか 受賞
Mobile・愛

鈴木ユリイカの詩集。移動、都市、愛、身体感覚を鋭い言語感覚で結び、現代詩のなかで個の声が揺れながら立ち上がる瞬間を描く。

移動する身体と愛の感覚を、現代詩の速度でとらえる詩集。

現代詩愛移動都市身体
崔華國 さい かこく 受賞
猫談義

『猫談義』は、崔華国が日本語で発表してきた詩をまとめた詩集である。猫、家族、詩人、異なる国籍や文化をもつ人びとへの呼びかけを通して、在日コリアンとして生きる詩人の視野と、対話を重んじる言葉の姿勢が織り込まれる。

国籍や種を越えて相手に語りかける詩の声が、この詩集を軽やかな対話の場へと変えていく。

126ページ
対話在日コリアン文化の越境日常猫
水野るり子 みずの るりこ 受賞
ヘンゼルとグレーテルの島

『ヘンゼルとグレーテルの島』は水野るり子による詩集。童話的な題名を入り口に、孤独、記憶、島の閉ざされた感覚を現代詩として展開する作品。

『ヘンゼルとグレーテルの島』は、水野るり子の表現の特徴を示す受賞作である。

現代詩童話的想像力孤独
井坂洋子 いさか ようこ 受賞
GIGI

固有名の響きを手がかりに、声と身体、都市の断片を軽やかに行き来する詩集。感覚的な言葉遣いの中に、親密さと距離感が同居する。

GIGIは、井坂洋子の表現世界を知るうえで重要な詩集である。

現代詩声都市感覚
高柳誠 たかやなぎ まこと 受賞
卵宇宙水晶宮博物誌

卵、宇宙、水晶宮という異質な像を結び、幻想的な博物誌として展開する詩集。硬質なイメージと生成する生命感が同時に立ち上がる。

卵宇宙水晶宮博物誌は、高柳誠の表現世界を知るうえで重要な詩集である。

現代詩宇宙的想像力博物誌
青木はるみ あおき はるみ 受賞

青木はるみの詩集。1982年のH氏賞受賞作で、のちに『青木はるみ詩集』に全篇が収められた。

『鯨のアタマが立っていた』は、青木はるみの詩業をたどるための重要な一冊である。

160ページ
現代詩詩集青木はるみ
小松弘愛 こまつ ひろあい 受賞
狂泉物語

『狂泉物語』は、小松弘愛が1981年前後に発表し、H氏賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

H氏賞で注目された小松弘愛の作品。

受賞作同時代表現文学賞
ねじめ正一 ねじめ しょういち 受賞
ふ

『ふ』は、ねじめ正一が1981年前後に発表し、H氏賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

H氏賞で注目されたねじめ正一の作品。

受賞作同時代表現文学賞
一色真理 いっしき まり 受賞
純粋病

一色真理の第3詩集。身体、文字、顔、傷、夢、迷路などのイメージを通じて、自己の内奥へ降りていくような詩世界を展開する。

日常の語がねじれ、心の深い場所へ降りていく通路に変わる。

内面夢身体迷路言葉
松下育男 まつした いくお 受賞
肴

『肴』は松下育男による作品で、1979-1回の受賞作として位置づけられる。

『肴』は、松下育男の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

詩言葉現代性
大野新 おおの しん 受賞
家

『家』は大野新の第四詩集。日常的な家族と住まいの主題を、非日常的な像として描き出す。

家族とそのよりどころである「家」を、日常描写にとどめずに捉えた詩集。

家家族日常と非日常現代詩
小長谷清実 こながたに きよみ 受賞
小航海26

『小航海26』は、小長谷清実の第二詩集。日常の身体感覚や小さな移動の感触を、軽さと奇妙な緊張を帯びた言葉で組み立てる。1977年にれんが書房新社から刊行され、H氏賞を受けた。

小さな航海の連なりとして、身体と日常のずれを詩へ変える。

111ページ
現代詩身体感覚日常ユーモア
荒川洋治 あらかわ ようじ 受賞

『水駅』は荒川洋治による詩集。H氏賞受賞作として、作者の表現を同時代の読者に示した作品である。

H氏賞受賞作に位置づけられる詩集。

719ページ
詩集受賞作一九七〇年代文学
清水哲男 しみず てつお 受賞
水甕座の水

星座名を思わせる題名に、水の感触と宇宙的な距離感を重ねる詩集。清水哲男の初期詩業を代表する作品として、H氏賞の対象となった。

『水甕座の水』は、清水哲男の表現を受賞作として伝える作品です。

75ページ
詩水星座距離
郷原宏 ごうはら ひろし 受賞
カナンまで

『カナンまで』は郷原宏による詩集で、H氏賞の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

H氏賞が評価した『カナンまで』は、郷原宏の表現をたどる入口となる作品である。

詩抒情現代詩
一丸章 いちまる あきら 受賞

『天鼓』は一丸章による詩集で、H氏賞の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

H氏賞が評価した『天鼓』は、一丸章の表現をたどる入口となる作品である。

638ページ
詩抒情現代詩
粒来哲蔵 つぶらい てつぞう 受賞
孤島記

粒来哲蔵の詩集。孤島という像を軸に、隔絶、記憶、内面の風景を重ね、静かな緊張を帯びた詩篇を配している。

孤島は遠い場所ではなく、言葉の奥にひらく内なる地形として現れる。

孤絶記憶内面風景戦後詩
白石かずこ しらいし かずこ 受賞
聖なる淫者の季節

『聖なる淫者の季節』は白石かずこによる作品で、刊行年不詳年に思潮社から図書として刊行された。

白石かずこの受賞歴の中で記録される『聖なる淫者の季節』。

受賞作作品思潮社
知念栄喜 ちねん えいき 受賞
みやらび

『みやらび』は、知念栄喜による作品で、1970年のh-shi-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

h-shi-awardで受賞対象となった『みやらび』。

受賞作文学賞刊行状況
詩人
石垣りん いしがき りん 受賞
表札など

暮らしの場にある言葉から、働く女性の身体感覚、家族、社会への違和感をすくい上げる詩集。平明な語りの中に、生活を見つめる強い批評性が宿る。

台所や職場の言葉が、ひとりの生を支える強さへ変わる。

126ページ
生活女性労働
詩人
犬塚堯 いぬづか たかし 受賞
南極

極地の自然と人間の孤独を見つめる詩集。白い風景の広がりの中で、観測、沈黙、身体の感覚が詩の緊張を生み出している。

極地の沈黙が、人間の内側にある孤独を際立たせる。

113ページ
極地自然孤独
詩人
鈴木志郎康 すずき しろやす 受賞
罐製同棲又は陥穽への逃亡

都市的な生活感覚と実験的な言語を組み合わせ、同棲や逃亡のイメージを鋭く変形させる詩作品。日常語をずらすことで、身体と社会の違和を浮かび上がらせる。

罐製同棲又は陥穽への逃亡は、鈴木志郎康の表現を詩として伝える作品。

現代詩都市実験
詩人
村上昭夫 むらかみ あきお 受賞
動物哀歌

動物たちへの眼差しを通じて、生の傷みと哀しみを静かに表す詩集。素朴な言葉の奥に、自然と人間を結ぶ深い共感が宿る。

動物哀歌は、村上昭夫の表現を詩集として伝える作品。

203ページ
詩動物哀しみ
詩人
三木卓 みき たく 受賞
東京午前三時

都市の夜更けを舞台に、孤独、記憶、若い感受性を描いた詩集。暗い時間帯の静けさを通して、戦後都市に生きる身体感覚が立ち上がる。

東京午前三時は、都市の夜更けを舞台に、孤独、記憶、若い感受性を描いた詩集。

詩都市夜孤独
詩人
入沢康夫 いりさわ やすお 受賞
季節についての試論

季節の移ろいを思想と感覚の両面から捉えた詩集。叙景にとどまらず、時間の循環と人間の意識の変化を精密にたどる。

季節についての試論は、季節の移ろいを思想と感覚の両面から捉えた詩集。

詩季節時間意識
詩人
沢村光博 さわむら みつひろ 受賞
火の分析

『火の分析』は、沢村光博の詩集としてH氏賞の受賞記録に残る作品である。公開オンライン書誌で確認できる情報は限られるが、題名が示すように、火のイメージを軸にした詩的思考と分析的な語り口を想起させる一冊として整理できる。

公開書誌の情報が少ない、1960年代現代詩の受賞詩集。

現代詩火分析受賞記録
詩人
石原吉郎 いしはら きちろう 受賞

『サンチョ・パンサの帰郷』は、石原吉郎がシベリア抑留後の経験と失語の感覚を背景に、沈黙に抗して書いた戦後詩の代表的詩集である。極限状態の記憶を直接の証言に閉じず、言葉の不可能性そのものを詩の緊張として刻んでいる。

抑留体験と沈黙のあいだから、戦後詩の深部を切り開いた名詩集。

144ページ
シベリア抑留沈黙戦後詩失語
詩人
高良留美子 たから るみこ 受賞
場所

『場所』は、高良留美子の第二詩集で、物と自己、現実とイメージが入れ替わるような危うい瞬間を詩の対象にした作品である。感情の直接的な表出よりも、存在のあり方を問い直す硬質なことばの運動が中心に置かれている。

物と自己の境界が揺らぐ地点から、現代詩の課題に向き合った詩集。

現代詩自己と物存在女性詩
詩人
風山瑕生 かざやま かせい 受賞
大地の一隅

風山瑕生の詩集。開拓地や土地に根ざした生活感を背景に、濃密な生への讃歌を基調とする作品として評価された。

大地の片隅に立つ人間の生を、濃く静かにたたえる詩集。

135ページ
土地生命賛歌開拓戦後詩
詩人
石川逸子 いしかわ いつこ 受賞
狼・私たち

石川逸子の第二詩集。社会の傷や見捨てられた者たちへの視線を、怒りと哀しみを含む言葉で描き、戦後の現実に向き合う社会派詩人としての出発点を示す。

狼の気配と「私たち」の声を重ね、戦後社会の傷を詩へ刻む。

141ページ
現代詩社会派戦後怒り見捨てられた子ども
詩人
黒田喜夫 くろだ よしお 受賞
不安と遊撃

黒田喜夫の第一詩集。戦後の不安、抵抗、政治的な緊張を、遊撃という言葉の運動感とともに刻み込む。社会へ向かう怒りと個の内側の痛みが鋭く交差する作品である。

不安のただ中から、詩は遊撃のように社会と自己の境界へ斬り込む。

157ページ
戦後詩抵抗政治性不安第一詩集
吉岡実 よしおか みのる 受賞
僧侶

吉岡実の詩集で、宗教的なイメージ、肉体感覚、異様な幻想が緊密に組み合わされる。限定部数で刊行された作品ながら、戦後詩の前衛的な展開を示す重要な詩集として読まれている。

僧侶のイメージが、肉体と幻想の暗い詩空間をひらく。

戦後詩宗教的イメージ肉体幻想前衛
富岡多恵子 とみおか たえこ 受賞
返礼

返礼は富岡多恵子による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

富岡多恵子による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
井上俊夫 いのうえ としお 受賞
野にかかる虹

野にかかる虹は井上俊夫による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

井上俊夫による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
金井直 かない なお 受賞
飢渇

『飢渇』は、金井直による詩歌作品である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『飢渇』は、金井直の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

詩歌抒情戦後文学
鳥見迅彦 とりみ じんひこ 受賞
けものみち

『けものみち』は、鳥見迅彦による詩集・詩作品で、H氏賞の1956-1回で受賞対象となった作品です。公開資料で確認できる範囲では、刊行形態や後年の収録状況を中心にたどれる作品です。

鳥見迅彦の『けものみち』は、受賞歴を通して現在も作品名をたどることができる一作です。

詩集・詩作品受賞作戦後文学
黒田三郎 くろだ さぶろう 受賞
ひとりの女に

『ひとりの女に』は、黒田三郎の第一詩集であり、戦後詩の中で一人の女性への呼びかけを軸に、孤独、愛、生活の実感を平明な言葉で描いた作品である。日常語に近い抑制された表現が、私的な感情を社会の空気と結びつけている。

一人の女性への呼びかけから、戦後の生活感情を静かに立ち上げる詩集である。

55ページ
戦後詩愛と孤独生活感情日常語第一詩集
桜井勝美 さくらい かつみ 受賞
ボタンについて

『ボタンについて』は、桜井勝美による1953年刊の詩集である。戦後に活動した詩人の作品として刊行された一冊である。

1953年に時間社から刊行された、桜井勝美の詩集。

現代詩戦後詩詩集
上林猷夫 うえばやし ゆうお 受賞
都市幻想

『都市幻想』は、上林猷夫が戦後の都市生活に潜む人間喪失と実存の不安を見つめた詩集。社会意識と内面の格闘が重なり、都市という場を幻想と現実のあわいとして描き出している。

都市生活者の不安と人間喪失を、幻想の像として刻んだ戦後詩集。

110ページ
現代詩都市実存社会意識戦後詩H氏賞
長島三芳 ながしま みよし 受賞
黒い果実

長島三芳『黒い果実』は、敗戦後の記憶と戦争体験を凝縮した詩集です。身体に残る痛み、死者への思い、平和への切実な願いを、暗い果実のような重いイメージで表現します。

戦争の傷を体と記憶の奥から見つめる、第二回H氏賞受賞詩集です。

戦後詩戦争体験身体平和記憶
殿内芳樹 とのうち よしき 受賞
断層

『断層』は、殿内芳樹による作品で、1951年のH氏賞で受賞対象となった。受賞記録で作品名と著者名を確認できる一方、単行本、文庫、短編集としての刊行を確認できる公開情報が限られるため、掲載誌や雑誌号の識別子は採用しない。

『断層』は、H氏賞の受賞履歴に残る殿内芳樹の作品である。

受賞作文学賞作品履歴