日本の文学賞

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萩原朔太郎賞 はぎわらさくたろうしょう

第12回(2004年)

現代詩

受賞者

6名
平田俊子 受賞

毎月七日を詩の日とする連作的な発想から、日常の底に潜む違和感や危うい均衡をすくい取る詩集。軽やかな語りとユーモアが、現実の不意打ちを鮮やかに見せる。

七日ごとに開く詩の時間が、何げない日常の裂け目を照らす。

109ページ
現代詩日常ユーモア
川崎洋 候補

日本語の表情と向き合い続けた詩人が、表題作を含む二十五篇で、驚き、ユーモア、やさしさを伸びやかに表した詩集。観念に閉じず、言葉が生き物のように読者へ近づいてくる。

日本語へのまなざしが、埴輪のように素朴で不思議な詩の姿を生む。

109ページ
現代詩日本語ユーモア
八木忠栄 候補

雲、田、花、学校の廊下など身近な風景を、軽やかで時に奇妙な視線から描く詩集。日常の場所が、ふと別の高さや距離を帯びて見えてくる。

雲の縁側に腰かけるように、身近な風景を別の角度から眺める詩集。

99ページ
現代詩風景日常の変容

まど・みちおが日本語のリズムを自由に遊ばせた詩集。音の楽しさ、反復の軽さ、子どもの耳に届く明るさが、ことばそのものの不思議を開いていく。

たったった、と弾む音から、ことば遊びの新しい詩が走り出す。

81ページ
童謡詩ことば遊びリズム

遠い記憶や神話的な気配から始まり、旅、庭、海、声なき問いへと広がる十八篇の詩集。個人的な追憶を、喪失と歌の誕生をめぐる大きな時間へ接続している。

悲しみが歌へ変わるまでの時間を、旅と記憶の詩としてたどる。

117ページ
現代詩喪失
高貝弘也 候補

半世紀という時間の厚みを背景に、待つこと、芽吹くこと、知られない誕生日のような存在の不確かさを詩にした一冊。静かな言葉の連なりが、長い時間の底にある微かな動きを捉える。

五十年の時間を越えて、根と芽のように細い生の気配が漂う。

1ページ
現代詩時間存在