日本の文学賞

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日本エンタメ小説大賞 にほんエンタメしょうせつたいしょう

第1回(2012年)

小説エンターテインメント

受賞者

4名
中得一美 なかとく かずみ 大賞

容姿や体格に劣等感を抱える女性を主人公に、嫁入りと家をめぐるしがらみを時代小説として描く。理不尽な価値観の中で自分の居場所を探すヒロインの半生が、ユーモアと粘り強さを交えて進む。

嫁ぐことが女の価値を決める時代に、型にはまらないヒロインが自分の人生を切り開く。

253ページ
時代小説嫁入り自己肯定
初瀬礼 はつせ れい 優秀賞

秋葉原の通り魔事件を思わせる凶行を起点に、加害者家族と被害者遺族の復讐が交差するサスペンス。アルバニアの血の復讐という題材を使い、罪、家族、報復の連鎖を追い詰められる側の恐怖から描く。

犯人の家族にも復讐は及ぶのかという問いが、日常を少しずつ追い詰めていく。

347ページ
復讐加害者家族サスペンス
紺野理々 こんの りり 優秀賞
トロ箱から、ヒーローは生まれない。

受賞時題名『トロ箱から、ヒーローは生まれない。』は、刊行時に『西野に世界は無理だろう』へ改題された。挫折した人々がボクシングを通じて再び立ち上がる群像劇として紹介され、特別な才能よりも等身大の再出発を描く。

受賞時の題名は、刊行時にボクシング群像劇『西野に世界は無理だろう』へ改められた。

改題刊行ボクシング再起
城山真一 しろやま しんいち 最終選考作品

国選弁護人を思わせる題名のもと、詐欺師的な才覚を持つ千住庸介を中心に据えたエンタメ小説。法律、だまし合い、人生の裏道を素材に、正しさだけでは割り切れない人物の動きを追う。

正義とペテンの境目で、千住庸介は人の弱さと制度の隙間を渡っていく。

448ページ
法廷周辺詐欺師ピカレスク