日本の文学賞

← 文学賞一覧に戻る

日本文学大賞

にほんぶんがくたいしょう

新潮社文芸振興会が1968年から1987年まで主催した文学賞。

小説文芸評論詩歌戯曲
創設年
1968
主催
新潮社文芸振興会
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

日本文学大賞(にほんぶんがくたいしょう)は、1968年から1987年まで新潮社の財団法人「新潮社文芸振興会」が三大新潮賞のひとつとして設けていた文学賞である。

賞品

主賞品
記念品および副賞賞金100万円
賞金
1,000,000円
  • 記念品

選考情報

選考プロセス

選考
審査員 1983年まで: 選考委員4名(毎年交代)、1984年から: 文芸部門と学芸部門各5名
発表 『新潮』誌上で発表

関連の賞

  • 新潮社文学賞
  • 同人雑誌賞
  • 小説新潮賞
  • 岸田演劇賞
  • 日本芸術大賞
  • 新潮新人賞
  • 三島由紀夫賞
  • 山本周五郎賞
  • 新潮学芸賞
  • 小林秀雄賞
  • 新潮ドキュメント賞

過去の受賞者

開高健 かいこう けん 受賞

『破れた繭 耳の物語 I, 夜と陽炎 耳の物語 II』は、開高健による自伝的小説。人物の選択と時代の圧力を物語の推進力にし、緊張感のある展開のなかで人間の意志と孤独を描いている。

『破れた繭 耳の物語 I, 夜と陽炎 耳の物語 II』は、開高健の表現の特色が凝縮された自伝的小説である。

485ページ
文学人物時代表現
阿川弘之 あがわ ひろゆき 受賞

『井上成美』は、阿川弘之による評伝小説。人物の選択と時代の圧力を物語の推進力にし、緊張感のある展開のなかで人間の意志と孤独を描いている。

『井上成美』は、阿川弘之の表現の特色が凝縮された評伝小説である。

724ページ
文学人物時代表現
北杜夫 きた もりお 受賞

『輝ける碧き空の下で』第二部は、北杜夫がブラジル移民の夢と現実を描いた二部作の完結篇。広大な異国の大地に新しい生活を求めた人々の希望、挫折、家族の時間を追う。

ブラジルの青空の下で、移民たちの夢と現実が交差する。

314ページ
移民ブラジル家族近代日本夢と挫折
野上彌生子 のがみ やえこ 受賞

『森』は野上彌生子の未完の遺作。明治生まれの女性作家が、自身の時代経験と内面を長い射程で見つめ直す、自伝的要素の濃い晩年の長編である。

百年近い生の記憶が、未完の森のように広がっていく。

513ページ
自伝的長編女性作家明治から昭和記憶未完
角田忠信 かくた ただのぶ 受賞

『脳の発見 脳の中の小宇宙』は角田忠信による脳と文化をめぐる著作。左右の脳の働き、聴覚、言語、文化差への関心をもとに、人間の脳を小さな宇宙として捉え直す。

脳の働きから、言語と文化の深い結びつきを探る。

162ページ
脳科学言語聴覚文化差人間理解
NHK取材班 えぬえいちけー しゅざいはん 受賞
21世紀は警告する(1~6)

『21世紀は警告する』はNHK取材班による全6巻のドキュメンタリー・シリーズ。環境、家族、電子社会、資源、人口など、20世紀末の視点から21世紀に向けた課題を追った。

未来への警鐘として、社会と地球規模の課題を多角的に描く。

ドキュメンタリー未来予測環境家族社会問題
中村真一郎 なかむら しんいちろう 受賞

『冬』は中村真一郎による長編小説で、1985年の受賞作として記録されている。四季の移ろいと人生の晩景を重ね、記憶、老い、孤独、家族の時間を静かにたどる作品。

長編小説としての輪郭を、受賞記録と書誌情報からたどる作品。

受賞作品長編小説1985年
ドナルド・キーン どなるど きーん 受賞
百代の過客

『百代の過客』はドナルド・キーンによる紀行文学・評論で、1985年の受賞作として記録されている。松尾芭蕉から近代までの旅の文学を読み解き、日本文学における旅と時間の感覚を描き出す評論。

紀行文学・評論としての輪郭を、受賞記録と書誌情報からたどる作品。

受賞作品紀行文学・評論1985年
芝木好子 しばき よしこ 受賞

組紐の復元に打ち込む女性を中心に、伝統工芸と隅田川沿いの暮らしを描く長編。工芸に向かう執念と、大川端の人々の哀歓が静かに重なる。

組紐の色と川辺の暮らしが、失われゆく東京の陰影を映す。

320ページ
伝統工芸隅田川女性東京暮らし
司馬遼太郎 しば りょうたろう 受賞

司馬遼太郎がスペイン、ポルトガルを歩き、ザビエルや大航海時代の記憶から日本と南蛮文化の接点を考える紀行。歴史の現場を訪ねながら、文明の交差を語る。

イベリアの道を歩き、日本に届いた南蛮の記憶をたどる。

380ページ
紀行南蛮文化ザビエルスペインポルトガル
三浦哲郎 みうら てつろう 受賞
少年讃歌

「少年讃歌」は、japan-literary-grand-awardの受賞作として記録されている作品です。受賞情報をもとに作品単位の項目を作成し、単行本識別子は確認できる公開書誌で未確認のため空欄にしています。

少年讃歌。受賞記録に残る作品として、関連する書誌確認の起点になる一作です。

受賞作日本文学書誌確認
井上靖 いのうえ やすし 受賞
本覚坊異聞

井上靖による受賞作。作品名と受賞文脈から、当時の創作活動を示す一作として扱われる。

本覚坊異聞は、井上靖の受賞歴を代表する作品の一つ。

安岡章太郎 やすおか しょうたろう 受賞
流離譚

安岡章太郎による受賞作。作品名と受賞文脈から、当時の創作活動を示す一作として扱われる。

流離譚は、安岡章太郎の受賞歴を代表する作品の一つ。

小島信夫 こじま のぶお 受賞
私の作家遍歴

小島信夫による受賞作。作品名と受賞文脈から、当時の創作活動を示す一作として扱われる。

私の作家遍歴は、小島信夫の受賞歴を代表する作品の一つ。

古井由吉 ふるい ゆきち 受賞

『栖』は、古井由吉が人の住まいと身体、記憶、男女の関係を重ねながら、日常の内部にひそむ不安と揺らぎを描く小説。生活の場であるはずの「栖」が、親密さと孤独、安堵と狂気が交差する場所として立ち上がる。

暮らしの場所は、安らぎだけでなく、身体と記憶がざわめく不穏な空間にもなる。

405ページ
住まい身体記憶男女関係内向の世代
結城信一 ゆうき しんいち 受賞

『空の細道』は、老境にある人物の渇望や孤独を、静かな叙情と端正な文体で描く連作体の小説集である。老人と少女の交流を軸に、日常の細い道を歩むような感覚の中へ、老い、記憶、失われていく時間へのまなざしを重ねていく。

老いの孤独と少女との出会いが、静かな細道のように続いていく。

219ページ
老い孤独少女との交流記憶叙情
加賀乙彦 かが おとひこ 受賞
宣告

『宣告』は加賀乙彦による作品で、1979-1回の受賞作として位置づけられる。

『宣告』は、加賀乙彦の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

文学賞人物時代
山本健吉 やまもと けんきち 受賞
詩の自覚の歴史

『詩の自覚の歴史』は山本健吉による作品で、1979-1回の受賞作として位置づけられる。

『詩の自覚の歴史』は、山本健吉の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

文学賞人物時代
小林秀雄 こばやし ひでお 受賞
本居宣長

『本居宣長』は小林秀雄による作品で、1978-1回の受賞作として位置づけられる。

『本居宣長』は、小林秀雄の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

文学賞人物時代
島尾敏雄 しまお としお 受賞
死の棘

『死の棘』は島尾敏雄による作品で、1978-1回の受賞作として位置づけられる。

『死の棘』は、島尾敏雄の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

文学賞人物時代
和田芳恵 わだ よしえ 受賞

和田芳恵が幼少期から青年期までを北海道の原野を背景に描く自伝小説である。時代の出来事と個人の欲望、貧しさ、成長の痛みが淡々とした語りの中に沈んでいる。

北海道の原野を背景に、少年から青年へ向かう暗い時間をたどる。

303ページ
自伝小説北海道青春欲望
萩谷朴 はぎたに ぼく 受賞

清少納言の随筆を、萩谷朴が本文校訂と注釈で読み解く新潮日本古典集成版である。宮廷生活の機知、季節感、人間観察を、古典研究の精密さと鑑賞のしやすさで支える。

清少納言の機知と宮廷の息づかいを、精密な注釈で現代の読者へ開く。

426ページ
古典注釈枕草子平安文学宮廷文化
檀一雄 だん いちお 受賞

檀一雄の遺作となった自伝的長編小説。家庭、放浪、恋愛、創作への衝動が激しく絡み合い、作家自身の生の矛盾を燃え上がるような筆致で描く。

放浪と家庭、欲望と創作が、火宅の比喩の中で燃え続ける。

480ページ
私小説放浪家族戦後文学
埴谷雄高 はにや ゆたか 受賞

埴谷雄高が長い年月をかけて追究した形而上的長編小説。三輪家の兄弟たちを中心に、存在、革命、死、宇宙をめぐる思索が小説の形式そのものを押し広げる。

存在の謎をめぐる対話が、小説を思想の深部へ連れていく。

432ページ
形而上小説戦後文学存在論革命
該当なし
瀧井孝作 たきい こうさく 受賞
俳人仲間

『俳人仲間』は瀧井孝作による文学作品で、日本文学大賞の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

日本文学大賞が評価した『俳人仲間』は、瀧井孝作の表現をたどる入口となる作品である。

文学受賞作表現
武田泰淳 たけだ たいじゅん 受賞
快楽

『快楽』は武田泰淳による文学作品で、日本文学大賞の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

日本文学大賞が評価した『快楽』は、武田泰淳の表現をたどる入口となる作品である。

文学受賞作表現
円地文子 えんち あやこ 受賞
遊魂

円地文子の短編集で、表題作のほか「狐火」「蛇の声」を収める。老い、記憶、女の情念、霊的な気配が絡み、現実と幻想の境目を静かに揺らす。

この世に残る思いが、女たちの記憶を通ってかすかな霊気を帯びる。

241ページ
女性心理老い霊性記憶
福永武彦 ふくなが たけひこ 受賞

広島で被爆した女性画家と、彼女に惹かれる男、同居する女性をめぐる長篇小説。愛と死、記憶と創作が複数の時間軸で交錯し、戦後文学の重い主題を緻密な構成で描く。

絵の中の島は、愛する者たちを死と記憶の中心へ引き寄せる。

446ページ
愛と死広島記憶芸術家戦後文学
河上徹太郎 かわかみ てつたろう 受賞
有愁日記

『有愁日記』は河上徹太郎による作品で、1981年に新潮社から図書として刊行された。

河上徹太郎の受賞歴の中で記録される『有愁日記』。

350ページ
受賞作作品新潮社
福田恆存 ふくだ つねあり 受賞
総統いまだ死せず

『総統いまだ死せず』は福田恆存による作品で、1981年に新潮社から図書として刊行された。

福田恆存の受賞歴の中で記録される『総統いまだ死せず』。

161ページ
受賞作作品新潮社
有吉佐和子 ありよし さわこ 受賞
出雲の阿国

『出雲の阿国』は、有吉佐和子による作品で、1970年のjapan-literary-grand-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

japan-literary-grand-awardで受賞対象となった『出雲の阿国』。

受賞作文学賞刊行状況
井上靖 いのうえ やすし 受賞
おろしや国酔夢譚

大黒屋光太夫らの漂流とロシア滞在を題材に、異国で生き延びる人間の意志と望郷を描く歴史小説。遠い土地の経験が、日本へ帰る願いと複雑に絡み合う。

流氷の彼方で、帰国への願いと異国の記憶が交差する。

335ページ
漂流ロシア望郷
稲垣足穂 いながき たるほ 受賞
少年愛の美学

少年という存在に向けられた美意識を、文学、幻想、身体感覚の領域から論じる稲垣足穂の評論的作品。挑発的な主題を、独自の宇宙感覚と美学で展開する。

幻想と美学の言葉で、少年という像を独自に照らし出す。

245ページ
美学幻想文学身体