日本の文学賞

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日本文学大賞 にほんぶんがくたいしょう

第12回(1980年)

小説文芸評論詩歌戯曲

受賞者

2名
古井由吉 ふるい ゆきち 受賞

『栖』は、古井由吉が人の住まいと身体、記憶、男女の関係を重ねながら、日常の内部にひそむ不安と揺らぎを描く小説。生活の場であるはずの「栖」が、親密さと孤独、安堵と狂気が交差する場所として立ち上がる。

暮らしの場所は、安らぎだけでなく、身体と記憶がざわめく不穏な空間にもなる。

405ページ
住まい身体記憶男女関係内向の世代
結城信一 ゆうき しんいち 受賞

『空の細道』は、老境にある人物の渇望や孤独を、静かな叙情と端正な文体で描く連作体の小説集である。老人と少女の交流を軸に、日常の細い道を歩むような感覚の中へ、老い、記憶、失われていく時間へのまなざしを重ねていく。

老いの孤独と少女との出会いが、静かな細道のように続いていく。

219ページ
老い孤独少女との交流記憶叙情