日本SF評論賞
にほんエスエフひょうろんしょう
日本SF作家クラブが主催するSF評論の新人賞。
- 創設年
- 2006
- 主催
- 日本SF作家クラブ
- カテゴリー
- 評論・批評
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
日本SF作家クラブが主催し、未発表のSF評論作品を対象とした新人賞。受賞作はトロフィーとともに『SFマガジン』に掲載され、原稿料が支払われる。第9回(2014年)をもって休止中。
賞品
- 主賞品
- トロフィー授与および『SFマガジン』掲載、原稿料支給
- トロフィー
- 掲載による原稿料
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考 | 日本SF作家クラブ会長: 高千穂遥、瀬名秀明;SFマガジン編集長: 塩澤快浩、清水直樹 | — | SFマガジン誌上で発表 |
選考基準
- 未発表のSF評論作品であること
- プロ/アマ問わず応募可能
関連の賞
- すばるクリティーク賞
- 創元推理評論賞
- 日本児童文学者協会評論新人賞
- 現代短歌評論賞
- 現代俳句評論賞
公式情報
http://www.sfwj.or.jp/hyoron.html過去の受賞者
『ジュラシック・パークのフラクタル』は進藤洋介による作品で、奨励賞として記録されている。受賞情報と書誌情報を照合し、作品単位の紹介として読めるよう、題名から伝わる主題と受賞作としての位置づけを中心に整理した。
進藤洋介『ジュラシック・パークのフラクタル』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。
荒巻義雄のSF表現を、シュルレアリスムやナノテクノロジーの想像力と結びつけて論じた批評。日本SF批評の文脈で、作品の科学的・芸術的想像力を読み解く。
荒巻義雄の「プヨブヨ工学」SF、シュルレアリスム、そしてナノテクノロジーのイマジネーションは、受賞作として評価された主題を読みやすい物語または詩歌の形で届ける作品です。
上田早夕里『華竜の宮』を対象に、海上民と陸上民、身体と共同体、独身者性と社会制度の関係を読み解くSF評論。受賞作そのものは雑誌掲載の評論であり、対象書籍である『華竜の宮』の世界設定を手がかりに、ポスト海面上昇時代の人間像を論じる。
『華竜の宮』の壮大な未来史を、共同体から外れる者たちの視点で読み直す評論。
スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』が日本語圏でどのように読まれ、伝わってきたかを検討するSF評論。翻訳、受容、作品理解のずれを扱う論考として、日本SF評論賞で評価された。
『ソラリス』受容の道筋をたどり、翻訳と理解の問題を問い直す評論。
アニメ『serial experiments lain』が描いたネットワーク、自己、神のような偏在性を論じる SF 評論。作品の宗教的・情報論的なイメージを手がかりに、近未来像としての lain を読み解く。
玲音という存在から、ネットワーク時代の自己と未来像を読む評論。
フィリップ・K・ディック『高い城の男』を、ウクロニーと易経という観点から読む SF 評論。改変歴史小説の構造と占いの思想を結びつけ、歴史の偶然性と物語の分岐を考察する。
改変歴史と易経を結び、もう一つの歴史が生まれる仕組みを考える。
『世界内戦とわずかな希望―伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために』は、作品や歴史を読み解きながら、現代の想像力や社会の選択を問い直す評論。対象への精密な読解を通して、時代の問題を浮かび上がらせる。
『世界内戦とわずかな希望―伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために』は、岡和田晃の受賞対象作として読者に届いた一作。
『文字のないSF―イスフェークを探して』は、作品や歴史を読み解きながら、現代の想像力や社会の選択を問い直す評論。対象への精密な読解を通して、時代の問題を浮かび上がらせる。
『文字のないSF―イスフェークを探して』は、高槻真樹の受賞対象作として読者に届いた一作。
『アシモフの二つの顔』は石和義之による作品。受賞歴を通じて知られ、人物の感情や時代性を軸にした読み味を持つ。
『アシモフの二つの顔』は、石和義之の持ち味が表れた受賞作である。
グレッグ・イーガン作品を読み解き、自己、身体、知性の境界が崩れる快楽を論じる評論。現代SFの哲学的な射程に迫る。
境界がほどける瞬間に、SFの思考の快楽を見る。
ロバート・A・ハインラインの作品を、戦争後の共同体や国民形成の視点から読み直す評論。古典SFの政治性を再検討する。
古典SFを、戦争と共同体の物語として読み直す。
バリー・ヒューガート『鳥姫伝』を論じるSF・ファンタジー評論。断絶を越える橋という視点から、異文化的な中国幻想、語りの構造、冒険物語の魅力を読み解く作品です。
『鳥姫伝』の幻想中国を、断絶と接続の物語として読む評論。
宇宙英雄ペリー・ローダンシリーズに現れる日本語固有名詞をめぐるSF評論。長大な翻訳SFシリーズの中の命名と歴史記憶を、長崎の被爆者という仮説に結びつけて読む作品です。
ペリー・ローダンの日本語名に、戦争記憶と翻訳SFの接点を読む。