『このミステリーがすごい!』大賞 このミステリーがすごい! たいしょう
第24回(2025年)
受賞者
3名1920年、中国。北京在住の日本人絵師・一条剛は、清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)に水墨画の師として雇われる。だが溥儀には秘めた目的があった。紫禁城に眠る水墨画を贋作にすり替えて真作を秘密裏に売却し、清朝復興の資金を調達するというのだ。やがて宦官のひとりが密室で不審死を遂げ、龍の絵に何者かが目を描き加え、ある宦官が感情を失うという怪事が続発する。齢十八の絵師と十五歳の少年廃帝は、謎を解き明かすうちに身分も国も超えた友情を育んでいく。
身分も国も超えた友情×歴史ミステリー。紫禁城の密室で、絵師と皇帝が謎に挑む。
温泉で知られるとある地方都市で女性の失踪事件が相次ぎ、「顔にぽっかり穴のあいた怪物がひとを攫い、穴の中に吞み込む」という都市伝説が囁かれるようになる。私立探偵の小鳥遊穂香は依頼を受けて調査を開始し、この「アナヅラさま」と呼ばれる噂の背後に連続殺人鬼の存在を疑い始める。一方、実際の犯人は思わぬ事態に直面していた。ヤクザに犯行を知られ、死体処理に利用されることになってしまったのだ。ホラー的な都市伝説とミステリーが融合した、どんでん返しのある犯罪小説。
顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫う――都市伝説の裏側に、本物の殺人者が潜んでいた。
小金井警察署盗犯係の新米刑事・馬場みどりは、ゲームセンターで起きた盗難事件を捜査するかたわら、連続車上荒らしの犯人として未成年の女性二人を逮捕した。一方、組織対策係の悪徳刑事・亀井忠之は、違法風俗店に対するガサ入れ情報を漏らして運営者を逃がす。性被害にあった女性たちの尊厳を守ろうとするみどりの成長劇と、腐敗に染まった亀井の転落劇が交錯し、クライマックスで劇的に交差する警察捜査小説。
熱意溢れる新米女性刑事と厭世的なベテラン悪徳刑事――対照的な二人の捜査官の軌跡がクライマックスで劇的に交叉する、読後感爽快な警察捜査小説。