日本の文学賞

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直木三十五賞 なおきさんじゅうごしょう

第144回(2010年 第2回開催)

大衆文学小説

受賞者

2名
木内昇 きうち のぼる 受賞

木内昇の長編時代小説。明治十年、根津遊郭を舞台に、時代の変わり目に取り残された人びとの生を描く。武士の世が終わった後の不安、遊郭で生きる者たちの矜持と諦めが重なり、近代の入口に漂う砂のような心もとなさが浮かび上がる。

明治の根津遊郭に、時代からこぼれた人びとの声が響く。

304ページ
明治時代根津遊郭時代の転換喪失町の人びと
道尾秀介 みちお しゅうすけ 受賞

道尾秀介の長編小説。海辺の町で孤独を抱える子どもたちが、ヤドカリを使った願い事の遊びを始める。遊びは次第に切実な儀式へ変わり、家族への不満、喪失、罪悪感が絡み合って、少年たちの夏を取り返しのつかないものにしていく。

海辺の子どもたちの願い事遊びが、痛みを帯びた儀式へ変わる。

333ページ
少年小説海辺の町孤独家族罪悪感