野間文芸賞
のまぶんげいしょう
小説・戯曲・評論などを対象とする純文学系の文学賞
- 創設年
- 1941
- 主催
- 一般財団法人野間文化財団
- カテゴリー
- 純文学
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
一般財団法人野間文化財団が主催する野間賞の一つ。講談社初代社長・野間清治の遺志により創設され、前年9月1日から当年8月31日までに新しく発表された小説・戯曲・評論などの中から優秀作を選ぶ。1941年に創設され、戦後の一時中断を経て1953年に復活した。
賞品
- 主賞品
- 賞牌
- 賞金
- 3,000,000円
- 第42回以前は賞金200万円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考委員会 | 選考委員 | — | — |
関連の賞
- 野間文芸新人賞
- 野間児童文芸賞
- 野間出版文化賞
公式情報
https://www.kodansha.co.jp/awards/noma/b過去の受賞者
幼少期をカリフォルニアで過ごした小説家の朝見は、離婚や手術を経たアン、作詞家のカズと、半世紀ほどの時を越えて東京で再会する。三人が酒席や会話を重ねるうちに、記憶、老い、恋とも友情とも名づけきれない感情がゆるやかに交わり、人生の時間が静かに照らし返されていく。
時間にほどかれた記憶と恋が、六十代の再会を静かに揺らしていく。
『冥途あり』は長野まゆみによる受賞作です。受賞データと書誌確認先をもとに、作品名・著者名・出版状況を確認しました。
受賞歴と書誌確認を通じて読む『冥途あり』。
『未闘病記――膠原病、『混合性結合組織病』の』は笙野頼子による受賞作品。賞記録で確認できる作品名と著者名を基礎に、単行本・文庫・短編集として採用できる識別子の有無を切り分けて整理した。
笙野頼子『未闘病記――膠原病、『混合性結合組織病』の』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。
『神器 軍艦『橿原』殺人事件』は、奥泉光による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。
奥泉光の『神器 軍艦『橿原』殺人事件』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。
『ノルゲ Norge』は佐伯一麦による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。
ノルゲ Norgeは、佐伯一麦の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。
『2000』は作者による受賞作。作品名が示す主題を軸に、人物や時代の感触を読ませる。
『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。
記憶と場所をめぐる詩的な散文作品。マロニエの花に託された声をたどるように、過去の時間、都市の感触、個人の思索が静かに重なっていく。
マロニエの花が言ったは、記憶を手がかりに人の心と時代の気配を描く作品です。
『信長』は、秋山駿による野間文芸賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。
信長という題名のもと、秋山駿が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。
『志賀直哉』は阿川弘之による純文学、小説、戯曲の作品で、野間文芸賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。
野間文芸賞で評価された、阿川弘之の表現を伝える一作です。
田園風景 は、農村や郊外の風景の中に、戦後を生きる人間の記憶と老いを重ねる坂上弘の小説である。穏やかな題名の奥に、生活の変化、家族の時間、失われていくものへのまなざしがある。
静かな田園の眺めに、戦後の時間と老いの気配が差し込む。
『孔子』は、井上靖による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『孔子』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『仮往生伝試文』は、古井 由吉による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『仮往生伝試文』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『詩人・菅原道真 うつしの美学』は、大岡 信による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『詩人・菅原道真 うつしの美学』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『われ逝くもののごとく』は、森敦による文学作品で、野間文芸賞の受賞作です。
『われ逝くもののごとく』は、森敦の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。
「蓮如」は、丹羽文雄による受賞作。受賞歴により注目された作品として、作者の問題意識と語りの特色を示す一作である。
受賞作「蓮如」を入口に、作者の表現世界へ導く。
『悲しいだけ』は、藤枝静男による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
藤枝静男の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。
昭和文学と同時代の知識人たちを見つめてきた著者による回想的評論。文学者との出会い、時代の転換、批評家としての経験が重なり、近代文学の歩みを個人の記憶から照らす。
回想の文学は、中島健蔵の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
メーデー事件をはさんで青春を過ごした男の、戦後二十余年にわたる時間を描く長編小説。恋愛、家庭、職場から逃れ続ける姿を通じて、戦後社会の熱気と空虚を映し出す。
五月巡歴は、黒井千次の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
浦島伝説を響かせながら、戦後の記憶、女性の身体感覚、原爆の影を重ねて描く長編小説。神話的な時間と現代の不安が交差し、大庭みな子の問題意識が濃く表れる。
浦島草は、大庭みな子の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
『樹影』は、佐多稲子による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。
『樹影』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。
『絵合せ』は庄野潤三による作品で、1989年に講談社から図書として刊行された。
庄野潤三の受賞歴の中で記録される『絵合せ』。
『死の島』は福永武彦による野間文芸賞の対象作である。記憶、愛、死の気配が交錯する長編で、島という閉ざされた場を通して人間の孤独を掘り下げる。
『死の島』は、福永武彦が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。
『夢の浮橋』は倉橋由美子による野間文芸賞の対象作である。古典的な題名を響かせながら、幻想と現実の境目で揺れる女性の意識を鋭く描く作品である。
『夢の浮橋』は、倉橋由美子が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。
『或る年の冬 或る年の夏』は藤枝静男による野間文芸賞の対象作である。季節の記憶と日常の断片を重ね、老いや病、家族との距離を静かな筆致で見つめる作品である。
『或る年の冬 或る年の夏』は、藤枝静男が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。
『レイテ戦記』は大岡昇平による野間文芸賞の対象作である。太平洋戦争末期のレイテ島をめぐり、戦場の実相と兵士の経験を資料と証言から描く大作である。
『レイテ戦記』は、大岡昇平が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。
『ヨオロッパの世紀末』は、吉田健一による作品で、1970年のnoma-literary-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。
noma-literary-awardで受賞対象となった『ヨオロッパの世紀末』。
『甲乙丙丁』は中野重治による野間文芸賞の対象作である。戦後社会と個人の記憶を重ね、時代に向き合う知識人の姿勢を長い時間の中で描く小説である。
『甲乙丙丁』は、中野重治が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。
『吉田松陰』は河上徹太郎の評論・評伝的作品で、人物や作品を手がかりに近代日本の精神史と表現の問題を考察する。
批評の視点から、近代の人物像と文学の課題を読み解く作品。
『変容』は伊藤整の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『変容』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『前途』は庄野潤三の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『前途』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『父の乳』は獅子文六の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『父の乳』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『輝ける闇』は開高健の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『輝ける闇』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『野趣』は滝井孝作の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『野趣』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『海暗』は有吉佐和子の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『海暗』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『窯ぐれ女』は川口松太郎の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『窯ぐれ女』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
『咲庵』は、明智光秀の号を題名に据え、光秀の視点から信長像と本能寺の変へ至る流転の生涯を描く歴史小説である。戦略の才と風雅の心を併せ持つ人物として光秀を捉え、天下への野心と内面の揺れを重ねている。
明智光秀の視点から、才知と風雅、野心と懊悩を描く歴史小説。
『年月のあしおと』は、広津和郎が明治・大正・昭和の文学的経験をたどった文壇回想録である。父・広津柳浪や泉鏡花、芥川龍之介、宇野浩二らの記憶を含み、近代文学の現場を自伝的な語りで描き出す。
近代文学の人々と時代を、自身の歩みからたどる文壇回想録。
尾崎一雄の私小説的な作品。記憶の揺らぎと日常の陰影を、抑制された筆致でたどり、過ぎ去ったものへの感覚を静かに浮かび上がらせる。
記憶の奥に残る像を、静かな散文が少しずつ呼び戻す。
井上靖の『淀どの日記』は、浅井三姉妹の長女として生まれ、豊臣秀吉の側室となった茶々の生涯を描く歴史小説である。悪女像に収まりきらない一人の女性として、戦国の運命に翻弄される姿を追う。
戦国の権力のただ中で、茶々の孤独な声が日記のように響く。
藤枝静男の『凶徒津田三蔵』は、大津事件の実行者・津田三蔵を中心に、国家、天皇、愛国の観念を問い直す小説である。歴史上の事件を、制度と個人の心理が交差する場として描く。
事件の名を背負った男を通して、愛国という言葉の危うさが浮かび上がる。
吉行淳之介の『闇のなかの祝祭』は、男と女の関係をめぐる不安、欲望、虚無を描いた長編である。現実味の薄い祝祭感と暗い心理が絡み合い、吉行文学らしい官能と醒めた視線が並び立つ。
祝祭の気配は、闇の中で人間の孤独をいっそう濃くする。
大岡昇平の『花影』は、花柳界の女性をめぐる記憶と語りを通して、愛欲、死、文学的な作為を描く小説である。実在のモデルを思わせる人物像を、死者の語りに近い形式で浮かび上がらせる。
消えた女の面影が、語りの奥で花の影のように揺れる。
山本周五郎の『青べか物語』は、根戸川下流の漁師町に住み着いた語り手の目を通して、町の人びとの暮らしを描く自伝的な長編である。貧しさや猥雑さを含んだ生活が、温かさと哀しみを帯びて立ち上がる。
小さな青べか舟が、漁師町の人情と哀歓を運んでくる。
尾崎一雄の『まぼろしの記』は、老いと記憶、身辺の自然を見つめながら、人生の終盤に残る手触りを静かに描く中短篇である。淡々とした筆致の中に、喪失と受容の時間が流れる。
まぼろしのような記憶が、老いの日々に静かな輪郭を与える。
中谷孝雄の『梶井基次郎』は、同人誌「青空」をともにした著者が、夭折した作家・梶井基次郎の人と文学をたどる評伝である。近い距離にいた文学仲間の視線から、作品の背後にある気質と時代を描く。
友人の記憶から、梶井基次郎の文学と短い生涯が浮かび上がる。
精神を病み海辺の病院に入院している母を、息子の信太郎が父とともに見舞う九日間を描く。母の死に向き合う現在と、戦後の窮乏や家族の記憶が重なり、親子の愛憎と虚無感が静かな緊張の中に浮かび上がる。
母の死を見守る九日間が、家族の記憶と戦後の空白を照らし出す。
『かげろふの日記遺文』は室生犀星による受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。
室生犀星の『かげろふの日記遺文』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。
『近代絵画』は、小林秀雄による小説・文芸作品である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。
『近代絵画』は、小林秀雄の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。
『筏』は、外村繁が近江商人の家を舞台に、徳川末期の経済政策に揺さぶられながら商圏を広げていく人びとの気概と生活を描いた長編小説である。自伝的な商家小説の流れに連なる一作として、家と商い、時代の変化が交差する世界を重厚に描き出す。
近江商人の家を軸に、商いの力と時代の波を描く外村繁の代表的な長編である。
『機械のなかの青春』は、佐多稲子が戦後の労働現場と若い女性たちの生を見つめた小説です。工場という近代化の場に置かれた青春を、働くこと、書くこと、仲間との関係を通して描き、戦後文学における労働とジェンダーの主題を考えるうえで重要な作品として読まれています。
機械の響きのなかで、若い働き手たちが自分の言葉と生活を探していく。
『黒い蝶・姨捨』は、井上靖が戦後の人間関係に潜む欲望、喪失、老いを異なる角度から描いた受賞対象である。『黒い蝶』では、富豪の亡き娘への思いと演奏家招聘をめぐる企てが交錯し、『姨捨』では古典的な姨捨伝説を背景に、血縁と介護、老いへのまなざしが静かに掘り下げられる。
富と追憶が人を動かす長編と、老いをめぐる血縁の痛みを描く短編が、井上靖の心理描写の幅を示している。
『裲襠』は、壺井栄が庶民の生活感情と女性の生の重みをあたたかな筆致で描いた小説である。日々の暮らしに根ざした人物の思いをすくい上げ、家庭や社会の中で揺れる心の動きを静かに浮かび上がらせる。
暮らしの細部から、庶民の心と女性の生を見つめる壺井栄の代表的な小説。
『流れる』は、没落しかかった芸者置屋に女中として住み込んだ梨花の視線を通して、花柳界に生きる女性たちの暮らしと感情を描く幸田文の代表的長編である。華やかな表側の奥にある哀しさ、はかなさ、浮き沈みを、台所の裏側から観察する細やかな筆致が支えている。
台所の裏側から花柳界を見つめ、女たちの生の揺れを静かに描いた幸田文の傑作である。
『山の音』は、川端康成が戦後の鎌倉を舞台に、老いを感じ始めた尾形信吾の視点から家族の揺らぎを描いた長編小説である。息子夫婦の不和、出戻った娘、嫁への複雑な感情が重なり、静かな自然描写のなかに死の予感と戦後家族の崩れを浮かび上がらせる。
夜の山から響く音は、老いと死、そして家族という幻想のほころびを静かに告げる。
舟橋聖一の長編歴史小説。幕末の大老・井伊直弼を中心に、開国をめぐる政治の緊張、彦根藩の世界、桜田門外の変へ向かう時代を描く。
幕末政治の激動を背景に、井伊直弼の生涯と、その決断に翻弄される人々の運命を描いた歴史小説。
『蛇と鳩』は、丹羽文雄が週刊誌連載を経て刊行した長編小説。欲望や信仰、家族的な関係の中に潜む矛盾を、蛇と鳩という対照的なイメージを背負わせながら描き、1953年の野間文芸賞を受けた。
蛇と鳩の対照が、人間の欲望と信仰の揺れを照らし出す長編小説。
特定の作品ではなく、小川未明の長年にわたる文学活動への業績全体に対して授与された。