日本の文学賞

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野間文芸賞 のまぶんげいしょう

第30回(1977年)

純文学小説戯曲評論

受賞者

4名
中島健蔵 なかじま けんぞう 受賞
回想の文学

昭和文学と同時代の知識人たちを見つめてきた著者による回想的評論。文学者との出会い、時代の転換、批評家としての経験が重なり、近代文学の歩みを個人の記憶から照らす。

回想の文学は、中島健蔵の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

文学回想昭和文学批評
黒井千次 くろい せんじ 候補

メーデー事件をはさんで青春を過ごした男の、戦後二十余年にわたる時間を描く長編小説。恋愛、家庭、職場から逃れ続ける姿を通じて、戦後社会の熱気と空虚を映し出す。

五月巡歴は、黒井千次の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

346ページ
戦後社会逃避青春の時間
大庭みな子 おおば みなこ 候補
浦島草

浦島伝説を響かせながら、戦後の記憶、女性の身体感覚、原爆の影を重ねて描く長編小説。神話的な時間と現代の不安が交差し、大庭みな子の問題意識が濃く表れる。

浦島草は、大庭みな子の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

467ページ
浦島伝説原爆の記憶女性の身体
中上健次 なかがみ けんじ 候補

紀州の路地を舞台に、血縁、共同体、暴力、神話的な時間が渦巻く中上健次初の長編小説。現実の土地と物語の力がぶつかり合う、戦後文学の記念碑的作品である。

枯木灘は、中上健次の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

312ページ
紀州血縁と共同体神話性