野間文芸新人賞
のまぶんげいしんじんしょう
純文学の新人小説家を対象とする文学賞。
- 創設年
- 1979
- 主催
- 一般財団法人野間文化財団・講談社
- カテゴリー
- 純文学
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
講談社の創立70周年を機に1979年に設立された、財団法人野間文化財団が主催する純文学の新人小説家を対象とする文学賞。受賞者には正賞として賞牌が、副賞として第12回以降100万円(第1回から第11回は50万円)が授与され、受賞作発表および選評は『群像』1月号に掲載される。
賞品
- 主賞品
- 賞牌
- 賞金
- 1,000,000円
- 第1回から第11回は500000円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 最終選考 | 選考委員会による合議 | — | 『群像』1月号に掲載 |
応募のヒント
推奨
- 文芸誌掲載作だけではなく単行本の応募を検討する
審査員から
- この賞は芥川賞と同格であると評価されている
関連の賞
- 野間文芸賞
- 野間児童文芸賞
- 野間文芸翻訳賞
- 芥川龍之介賞
- 三島由紀夫賞
公式情報
https://www.kodansha.co.jp/award/noma_n.html過去の受賞者
排外主義が支配する近未来の日本で、在日三世の若者たちが反攻の計画に集う。差別とヘイトクライムの現実を、7人の青春群像として描いたディストピア小説。
殺される前に、この歴史を止めろ。
『神前酔狂宴』は、神社の披露宴会場で働く配膳スタッフたちを通じて、結婚式、金、愛、国家、神を絡める長篇小説。祝祭の茶番を演じる労働の場から、明治の軍神を祀る神社の歴史が浮かび上がる。
披露宴の華やかさの裏で、労働と信仰と国家の物語が騒がしく絡み合う。
森のペンションに監禁された父子が、双子の救出を信じて物語を紡ぐ奇想長編。不条理な状況と冒険譚が重なり、現実と想像の境界が揺らぐ。
双子は驢馬に跨がっては、不条理を軸に読者を作品世界へ導く。
星の子は、今村夏子による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。
星の子は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
日曜日の人々(サンデー・ピープル)は、高橋弘希による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。
日曜日の人々(サンデー・ピープル)は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
『のろい男 俳優・亀岡拓次』は、脇役俳優・亀岡拓次を主人公にしたシリーズ第二作である。撮影現場や旅先で奇妙な出来事に巻き込まれる亀岡の姿を、軽妙で少しとぼけた筆致で描く。
売れっ子ではないが現場に呼ばれ続ける俳優の、ずれた日常が物語を動かす。
『LIFE』は松波太郎による受賞作品。賞記録で確認できる作品名と著者名を基礎に、単行本・文庫・短編集として採用できる識別子の有無を切り分けて整理した。
松波太郎『LIFE』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。
現在という地平に、神、人、小さな生き物たちの時間が交錯する幻想小説。古文書をめぐる探索を軸に、此岸と彼岸、私と彼方の境界がゆらぎ、日和聡子の詩的な言語感覚が夢幻的な世界を立ち上げる。
古文書の向こうで、神と人と小さな生き物の時間が重なり合う。
『烏有此譚』は、円城塔による実験的な小説です。語り、注釈、脱線が入り組み、存在しないかもしれない物語をめぐって、読むことそのものを揺さぶる知的な迷宮を作ります。
物語があるのかないのか、その境目で読む行為が試されます。
『ギンイロノウタ』は、村田沙耶香による作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。
村田沙耶香の『ギンイロノウタ』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。
『ミュージック・ブレス・ユー!!』は津村記久子による野間文芸新人賞の受賞作。角川書店から2008年に刊行された作品で、受賞時に示された題材と語り口を通じて、人物の選択や時代の空気を描く。
『ミュージック・ブレス・ユー!!』は、野間文芸新人賞で評価された津村記久子の作品です。
『ピカルディーの三度』は鹿島田真希による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。
ピカルディーの三度は、鹿島田真希の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。
中原昌也の短編集。物語を伝えることへの疑い、空虚さ、暴力的な笑い、ノイズのような語りを通じて、現代小説の形式を揺さぶる。芥川賞候補作「点滅……」も収める。
誰にも届かない光の点滅のように、小説の可能性と空洞を照らす。
『四十日と四十夜のメルヘン』は青木淳悟による受賞作です。新潮社から刊行された小説で、語りと物語生成そのものを主題化する実験性を持つ作品です。
受賞歴と書誌記録からたどる『四十日と四十夜のメルヘン』。
中村航の『ぐるぐるまわるすべり台』は、若者たちの不器用な関係と日常の揺れを描く小説。大きな事件ではなく、会話や距離感の中にある心の動きをすくい、青春の停滞と前進を軽やかに描く。
同じ場所を回っているような日々の中で、少しだけ前へ進む力が生まれる。
高校生のふみが、家族や恋人との関係に揺れながら少しずつ自分の足場を見つけていく青春小説。大きな事件よりも、心の微細な動きと距離感の変化を丁寧に追う。
少しずつしか進めない日々のなかで、少女は自分の場所を探していく。
『まどろむ夜のUFO』は、角田光代による野間文芸新人賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。
まどろむ夜のUFOという題名のもと、角田光代が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。
『フルハウス』は、柳美里による野間文芸新人賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。
フルハウスという題名のもと、柳美里が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。
『ノヴァーリスの引用』は、奥泉光による新潮社から刊行された作品で、野間文芸新人賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。
『ノヴァーリスの引用』は、野間文芸新人賞で選ばれた奥泉光の作品である。
星条旗の聞こえない部屋 は、日本語で書くことを選んだ語り手が、アメリカと日本のはざまで自己の言葉を探す小説である。異文化の距離、言語の身体感覚、記憶の揺らぎが、越境文学としての緊張を生む。
聞こえない国歌の向こうで、語り手は自分の言葉を探しはじめる。
現実と幻想の境界を行き来する語りの中で、生きている実感を探る第一小説集。表題作を含む二篇が、独特のモノローグで読者を引き込む。
何もしていないように見える時間の奥で、存在の手触りが鋭く揺れる。
『ショート・サーキット』は佐伯一麦による文学作品。人物の内面や時代の空気をすくい取り、物語や批評の形で読者に差し出す。
『ショート・サーキット』は、佐伯一麦の表現を野間文芸新人賞の文脈で読むための重要な対象である。
『さして重要でない一日』は、伊井直行による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『さして重要でない一日』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
『ルイジアナ杭打ち』は吉目木晴彦による、人物の記憶や関係の揺らぎを通じて、時代や人生の陰影を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。
『ルイジアナ杭打ち』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。
『ヴェクサシオン』は、新井満による文学作品で、野間文芸新人賞の受賞作です。
『ヴェクサシオン』は、新井満の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。
女性の生活感覚と内面の揺れを、ミモザの林という鮮やかなイメージに重ねる小説。日常の細部から、人が抱える孤独や関係のかたちを浮かび上がらせる。
女性の生活感覚と内面の揺れを、ミモザの林という鮮やかなイメージに重ねる小説。
静かな語り口の中に、若い感性と幻想的な気配を漂わせる小説。題名の詩的な響きどおり、贈与、記憶、親密さをめぐる繊細な世界を描く。
静かな語り口の中に、若い感性と幻想的な気配を漂わせる小説。
根源的な生の実感を求める人間たちの彷徨を、濃密な文体で描く長編小説。男女の関係を通して、魂の接触を求める切実さと不安を掘り下げる。
『女からの声』は、長編小説として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。
音楽と夢想を軸に、若い感性の過剰さと孤独を実験的な文体で描く小説集。クラシック音楽の響きや身体感覚が、現実と幻想の境界を揺らしていく。
『夢遊王国のための音楽』は、小説集として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。
「雪野」は、尾辻克彦による受賞作。受賞歴により注目された作品として、作者の問題意識と語りの特色を示す一作である。
受賞作「雪野」を入口に、作者の表現世界へ導く。
『羊をめぐる冒険』は、村上春樹による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。
村上春樹の『羊をめぐる冒険』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。
コインロッカーに遺棄されたキクとハシの成長と破壊衝動を描く長編小説。孤島、東京、ステージ、深海を移動しながら、母への希求、暴力、音楽、都市の崩壊願望が濃密なイメージで結びついていく。
コインロッカーから始まった生が、都市を揺さぶる破壊と解放の物語へ膨れ上がる。
『光の領分』は、津島佑子による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
津島佑子の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。