日本の文学賞

← 新潮新人賞に戻る

新潮新人賞 しんちょうしんじんしょう

第49回(2017年)

純文学小説

受賞者

2名
佐藤厚志 さとう あつし 受賞
蛇沼

宮城県の農家に暮らす青年が、少年時代に受けた監禁の記憶を抱えながら、沼のように淀んだ日常を生きる小説。田園地帯の閉塞と、抑え込まれてきた暴力が噴き出す瞬間を濃密に描く。

沼の底に淀む鬱屈。炸裂する暴力。虐げられた若者たちの生の光陰。

宮城の田園監禁の記憶若者の鬱屈暴力農家閉塞感
石井遊佳 いしい ゆか 受賞

南インドのチェンナイで日本語を教える〈私〉が、百年に一度の洪水で氾濫した川の向こう岸へ向かう短い道のりで、泥と記憶にまつわる超現実的な出来事に遭遇する。異国の日常と喪失が交差する新潮新人賞受賞作。

百年の泥はありとあらゆるものを呑み込んでいた。

125ページ
インド洪水泥記憶喪失日本語教師