日本の文学賞

← 新潮新人賞に戻る

新潮新人賞 しんちょうしんじんしょう

第53回(2021年)

純文学小説

受賞者

1名
久栖博季 くす ひろき 受賞

北海道沿岸の街で、居場所のない感覚を抱えた語り手が、停電で時間の止まった夜に剥製のウミガメを公園へ捨てに行く。祖父の遺物に触れながら、アイヌの血筋と自分の現在地のあいだで揺れる意識が、土地の記憶や他者の過去を巻き込みながらほどけていく新潮新人賞受賞作。

「今夜、国際宇宙ステーションが降ってくるんだって」――停電した北海道で、剥製のウミガメを放つために公園をさまよう。

208ページ
アイヌ停電土地の記憶疎外家族史北海道