すばる文学賞
すばるぶんがくしょう
集英社主催の純文学公募新人文学賞。
- 創設年
- 1977
- 主催
- 集英社
- カテゴリー
- 純文学
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 3月頃
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
すばる文学賞は、集英社が主催する純文学の公募新人文学賞である。受賞作は同社が発行する文芸誌『すばる』11月号に掲載され、受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与される。
賞品
- 主賞品
- 記念品
- 賞金
- 1,000,000円
- 文芸誌『すばる』11月号に掲載
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 一次選考 | 集英社編集部 | — | — |
| 最終選考 | 選考委員会 | — | 文芸誌『すばる』11月号にて発表 |
関連の賞
- 文學界新人賞
- 群像新人文学賞
- 新潮新人賞
- 文藝賞
- 太宰治賞
公式情報
https://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/過去の受賞者
新宿歌舞伎町のトー横を舞台に、居場所のない若者たちの感情の揺れと、壊れた街で生き延びようとする切迫感を描いた作品です。断片的な場面をつないで、依存や暴力、喪失のなかにある関係のかたちを浮かび上がらせます。
壊れた街で、それでも彼女の隣にいたいと思った。
広告代理店で働く主人公は、休職中に幼なじみと再会し、友情や恋愛の手前にある距離感を見つめ直すことになる。関係を劇的に収束させるのではなく、気まずさや戸惑いを抱えたまま、仕事へ戻っていく過程を静かに描いた作品。
休職中の広告代理店社員が、幼なじみとの再会をきっかけに、仕事と関係の輪郭を静かに見つめ直す。
不登校気味の高校生が旧友との再会をきっかけに、見慣れた世界の外側へ踏み出すデビュー作。
不登校気味の高校生が旧友との再会をきっかけに、見慣れた世界の外側へ踏み出すデビュー作。
恋人との半同棲生活のなかで、薫は犬への愛情と性交渉をめぐる感覚を見つめ直す。第43回すばる文学賞受賞作。
犬を愛した強さで、愛を証明できるのかを問う。
小学生のころに出会った少年を忘れられないまま大人になった早季子と、アイドルに人生を捧げる宮内の関係を描く。第37回すばる文学賞受賞作。
片目を閉じる癖が、二人の距離をつないでいく。
薬学部の研究室を舞台に、髪と神をめぐる奇妙な攻防をコミカルかつ過剰な熱量で描く。第37回すばる文学賞受賞作。
常軌を逸したエネルギーが、問題作を問題作たらしめる。
身長や身体感覚へのこだわりを軸に、欲望の形を奇妙なユーモアで描く。第31回すばる文学賞受賞作。
身体をめぐる執着が、欲望の輪郭を際立たせる。
4人の女性が、離婚や不妊や家族関係のずれを抱えながら、互いに少しずつ距離を詰めていく。日常の細部を切り取った第31回すばる文学賞受賞作。
すれ違う家族と女性たちの関係を、静かにほどく。
ピアスの拡張に魅せられたルイが、スプリットタンの男アマや彫り師シバさんとの関係のなかで身体改造にのめり込んでいく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望を鮮烈に描いた第27回すばる文学賞受賞作。
身体改造にのめり込むルイの痛みが、激しい生の輪郭を浮かび上がらせる。
地方都市の小さな街でバイトに励む二十歳の僕を軸に、元同級生との関係や母親殺しの気配が日常へ忍び込む。いつか自分だけの海岸へ行くという願いをにじませる、第27回すばる文学賞受賞作。
小さな街の息苦しさを抜けて、自分だけの海岸へ向かう。
二十歳の誕生日を前に、死んだと思っていた父の死が現実になり、まちるはマンション一室とハムスターを相続する。元恋人の幼なじみや父の同居人だった女性との奇妙な友情が、静かな自立へとつながる第26回すばる文学賞受賞作。
遺された部屋とハムスターが、まちるの生活を少しずつ変えていく。
母と二人で暮らしていたまちるは、死んだと思っていた父の遺産としてマンションを受け取り、一人暮らしを始める。元恋人の幼なじみや父の同居人だった女性との奇妙な関係を通して、自立へ向かう日常をやわらかく描く第26回すばる文学賞受賞作。
遺された部屋で、まちるは少しずつ自分の暮らしを組み立てる。
第26回すばる文学賞佳作。『すばる』2002年11月号に掲載された作品で、単行本化は確認できていない。
雑誌掲載のみで、単行本化は確認できていない佳作。
自ら声を封じていた「僕」は、本当に声を失ってしまい、治療者の勧めでホテルで働き始める。社会にうまく馴染めないまま、誤解といじめに追い詰められていく過程を通して、孤独と回復のかたちを描く第25回すばる文学賞受賞作。
声を失った先で、世界との距離と回復の気配を見つめる。
妻を奪われた男が、絶望と魂の彷徨の末に錯乱と覚醒を見つめ、少年への愛にたどり着く。幻想の力動と悪夢の気配を重ね、第24回すばる文学賞受賞作として刊行された。
妻を失った男の心が、崩れ落ちながらも立ち上がる。
タイへ卒業旅行に出た二人の女性が、少数民族アカ族の村とブランコ「プレンカ」をめぐって、それぞれのルーツと向き合う。旅の中で友情と自己認識が揺れ動く第23回すばる文学賞受賞作。
旅先で、出自と友情が静かに揺らぐ。
サーファーたちと女たちの夏を、きらめきと焦燥のなかで切り取った青春小説。海辺の時間感覚と、若さの危うさが瑞々しく立ち上がる。
はちきれそうな夏のまぶしさの中で、若者たちの感情が波のように寄せては返す。
清水アリカの初期代表作で、音楽とことばの関係を鋭く切り取る。都市の熱気とノイズ感が前面に出た、実験性の高い一冊。
音とことばの境目を、作品そのものが揺らし続ける。
雑踏の音と踊るような語り口が印象的な受賞作。タイトルどおり、チン・ドン・ジャンという擬音の勢いを前面に押し出している。
擬音の勢いを前面に押し出した、軽快で奇抜な受賞作。
形だけの家庭と敵意に満ちた教室のなかで、転校生の少年が伝言ダイヤルで知り合った少女サキとのつながりを支えに、孤独と自立を描く青春小説。
孤独を抱えた少年の心の荒野に、ひとつの声が小さな道をひらく。
『すばる』掲載の佳作として、日常にひそむ記号を取り込みながら、新しい家族のかたちをたぐり寄せようとする二十歳の青春を描く短篇。
日常の手触りから、まだ名付けられない家族の輪郭が立ち上がる。
平凡で不器用な高校生と、閉じこもりがちな天才肌の兄を中心に、家族のぎくしゃくした関係を描く青春小説。第11回すばる文学賞受賞作として刊行された。
家族の距離が近いほど、十字路に立つ心は揺れやすい。
母親との関係や恋人とのすれ違いを抱えながら、過食にのめり込む若い女性の孤独と不安を描く小説。第11回すばる文学賞受賞作として発表された。
満たされない気持ちが、食べることの終わらない夜明けへとつながっていく。
十六歳の立林えみを主人公に、思春期の戸惑い、初恋、家族との距離を描く青春小説。1986年のすばる文学賞受賞作で、のちに映画化された。
江の島の夏を背景に、十六歳のえみの心の揺れが静かに輪郭を取っていく。
大学生の「僕」が、心を閉ざした少女に語る不思議なダックスフントの物語。
語りの中のダックスフントが、少女との距離を少しずつ変えていく。
危うい男女の関係を、重なり合い、すれ違い、傷つけ合う感情の揺れとして描いた短編集で、佳作入選作はその第一作品集に収められている。
重なったり、離れたり、擦れ違ったり、傷つけたりする、危うい男女の関係を編んだ作品集。
第八回すばる文学賞佳作として発表され、1985年に北雪新書から単行本化された作品。ISBNは確認できなかった。
第八回すばる文学賞佳作として発表され、1985年に北雪新書から単行本化された。