谷崎潤一郎賞
たにざきじゅんいちろうしょう
中央公論新社が1965年に創設した谷崎潤一郎にちなんだ文学賞
- 創設年
- 1965
- 主催
- 中央公論新社
- カテゴリー
- 純文学
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
中央公論新社が創業80周年を機に1965年に設けた文学賞。時代を代表する小説・戯曲を対象に、選考委員会の合議により年1回受賞作を決定し、受賞者には正賞として時計、副賞として100万円が贈られる。受賞作と選評は『中央公論』誌上で発表される。
賞品
- 主賞品
- 正賞:時計
- 賞金
- 1,000,000円
- 当初の正賞は賞牌
- 第15回まで副賞50万円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 最終選考 | 選考委員会 | — | 『中央公論』誌上で発表 |
関連の賞
- 中央公論新人賞
- 婦人公論文芸賞
- 中央公論文芸賞
- 読売・吉野作造賞
公式情報
http://www.chuko.co.jp/aword/tanizaki/過去の受賞者
パンデミック下の閉塞した世界で、若い男女の生と旅を描く短編集。
世界を拒絶した若い男女の旅を描く表題作を含む作品集。
日本蒙昧前史は、磯崎憲一郎による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。
日本蒙昧前史は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」は、江國香織による谷崎潤一郎賞の対象作品である。受賞・候補記録から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。
江國香織の「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」は、受賞歴と書誌確認の経路をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
『さよならクリストファー・ロビン』は、高橋源一郎による受賞作です。NDL の書籍レコードで単行本または文庫として確認できるため、紙書籍の ISBN を基準に ASIN/ISBN-10/ISBN-13 を補完しました。
高橋源一郎の受賞作として記録される『さよならクリストファー・ロビン』。
長崎の原爆をめぐる記憶と、現代に生きる人々の傷をつなぐ連作小説です。歴史的な惨禍を遠い出来事にせず、個々の生活に残る揺れとして描きます。
爆心から遠く離れた日常にも、記憶の熱は静かに残り続けます。
河内音頭にも歌われた河内十人斬りをモチーフに、城戸熊太郎の生涯と破局へ向かう内面を描く長編。饒舌で滑稽な語りが、言葉にならない屈辱や孤独を圧倒的な密度で押し出す。
語り続けるほどに、熊太郎の孤独は深く露わになる。
『透光の樹』は、谷崎潤一郎賞の受賞作で、濃密な人間関係と美意識を軸にした現代文学作品です。
『透光の樹』は、受賞対象となった作品の主題と語り口が端的に表れた一作です。
『虹の岬』は、辻井喬による作品で、谷崎潤一郎賞の受賞作です。受賞対象となった作品として、人物や社会の緊張、記憶、日常の変化を描く読み物です。
谷崎潤一郎賞で評価された、辻井喬の作品です。
南洋の島国ナビダードを舞台に、権力を握った大統領マシアス・ギリと、消えた慰霊団をめぐる出来事が神話的な広がりを帯びて進む長編。政治風刺、亡霊譚、冒険小説の要素が溶け合う。
南の島の噂と霊力が、独裁者の掌中にある世界を揺さぶる。
『やすらかに今はねむり給え』は、林京子による小説。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。
林京子の『やすらかに今はねむり給え』は、受賞歴とともに読み継がれる小説。
日野啓三の長編小説。海沿いの砂丘のある町に来たルポライターが、少年に誘われて奇妙な町の昼と夜へ迷い込み、現代人の意識の変容を砂丘のイメージに託して描く。
砂丘の町をさまよう男の意識が、現実と未来の像へ揺らいでいく。
意識の迷宮を舞台に、近未来的な情報戦と静謐な「世界の終り」が交互に進む長編小説。二つの物語は記憶、自己、喪失をめぐって響き合い、村上春樹の想像力を大きく押し広げた代表作。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、村上春樹の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。
『群棲』は、受賞時に評価された題材と作者の視点が結びついた作品である。題名が示す人物、土地、出来事、記憶を手がかりに、時代の空気や人間関係の揺れを読者に伝える。
『群棲』は、題名に込められた含みから人間と時代の姿を浮かび上がらせる。
『この国の空』は、受賞時に評価された題材と作者の視点が結びついた作品である。題名が示す人物、土地、出来事、記憶を手がかりに、時代の空気や人間関係の揺れを読者に伝える。
『この国の空』は、題名に込められた含みから人間と時代の姿を浮かび上がらせる。
信濃追分に実在した遊女・吉野大夫の痕跡を追う語り手が、墓や過去帳、土地の記憶、文献をたどっていく。小説、随筆、評論が入り混じり、調べる行為そのものが脱線と増殖を重ねていく実験的な長編小説。
吉野大夫の跡を追う旅が、文献と土地の記憶を巻き込みながら迷宮化していく。
結核を患った女性の一年間の禁欲生活を描く小説。身体の制限、欲望、時間の流れを緊密に見つめ、河野多恵子らしい意識のゆらぎと性の感覚を掘り下げる。
病と禁欲の一年を通して、身体と意識の揺れを描く。
『ポロポロ』は、田中小実昌による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。
田中小実昌の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。
禅僧・一休を通じて、破戒と風狂、信仰と人間性を描いた水上勉の長編。歴史上の人物を、制度からはみ出す生身の存在として捉えた点が谷崎潤一郎賞で評価された。
破戒の僧の姿を借りて、人間の自由と孤独が問われる。
『安曇野』は、臼井吉見による文学作品。谷崎潤一郎賞の受賞作として、作者の主題意識と文体の特徴を示す一作です。
安曇野は、谷崎潤一郎賞で評価された臼井吉見の作品です。
『たった一人の反乱』は、丸谷才一による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。
『たった一人の反乱』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。
『青年の環』は野間宏による長編小説。戦後社会の思想と行動を、青年たちの関係の連なりとして描く。
青年の環は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。
『朱を奪うもの、傷ある翼、虹と修羅』は円地文子による長編小説群。女性の情念、家族のしがらみ、歴史に刻まれた傷を連作的に掘り下げる。
朱を奪うもの、傷ある翼、虹と修羅は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。
突然訪ねてきた一家が家に居座り、親密さの名のもとに生活を侵食していく戯曲。日常的な善意が暴力へ変わる過程を、不条理な笑いと恐怖の中で描く。
友人であることを強いる声が、家の輪郭を崩していく。
四国の谷間の村へ戻った兄弟を中心に、万延元年の一揆と戦後日本の記憶が重なり合う長編。個人の挫折、共同体の暴力、歴史の反復を神話的な密度で描き出す。
谷間の村で、百年を隔てた暴力と祈りが響き合う。