日本の文学賞

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山本周五郎賞 やまもとしゅうごろうしょう

第34回(2021年)

大衆文学時代小説

受賞者

5名
佐藤究 さとう きわむ 受賞

麻薬カルテル、臓器売買、家族の断絶が交錯する大きな犯罪小説。暴力の連鎖と救済不能な世界観が強く残る。

暴力と搾取が、国境をまたいで連鎖していく。

560ページ
犯罪小説カルテル臓器売買家族暴力
伊吹有喜 いぶき ゆうき 候補

1988年の夏、進学校に迷い込んだ一匹の白い犬と高校生たちの時間を通して、昭和から平成へ移る青春の揺れを描く。

犬を見つめる視線が、十八歳たちの選択を静かに見守る。

352ページ
青春学校昭和末期進路
伊与原新 いよはら あらた 候補

コンビニ店員グエンとの出会いなどを通じて、科学の視点が傷ついた心に静かな希望をもたらす連作短編集。

地球の奥底で、見えない何かが静かに積もっていく。

256ページ
科学連作短編集仕事他者理解希望
小川糸 おがわ いと 候補

母を待つ盲目の少女とわが、庭や本、食べ物、盲導犬との暮らしを通して自分の世界を広げていく長編。

光に守られながら、とわは自分の足で世界へ出ていく。

256ページ
家族視覚障害盲導犬再生
砂原浩太朗 すなはら こうたろう 候補

神山藩の郡方・高瀬庄左衛門を軸に、静かな暮らしの奥へ藩政の政争が忍び寄る時代小説。

老武士の日常に、藩政の嵐が少しずつ差し込んでいく。

338ページ
時代小説藩政家族誇り人間ドラマ