日本の文学賞

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横溝正史ミステリ&ホラー大賞

よこみぞせいしみすてりあんどほらーたいしょう

KADOKAWA主催の公募新人文学賞。ミステリとホラーを対象とし、横溝正史にちなんで設立された。

ミステリホラー
創設年
1981
主催
KADOKAWA
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
締切時期
9月頃
発表時期
4月頃
賞のステータス
活動中

説明

横溝正史ミステリ&ホラー大賞は、KADOKAWAが主催する公募新人文学賞。1981年創設の横溝正史ミステリ大賞と日本ホラー小説大賞を統合し、広義のミステリ小説または広義のホラー小説を対象とする。第47回の大賞は正賞の金田一耕助像と副賞300万円、優秀賞は30万円、読者賞は賞金なし。郵送・Web応募の締切は2026年9月30日で、2027年4月頃に結果発表予定。

賞品

主賞品
金田一耕助像と賞金500万円
賞金
5,000,000円
  • 優秀賞30万円
  • 奨励賞20万円
  • テレビ東京賞100万円(第22回-第30回)
  • カクヨム賞:iPad Pro 12.9 inch Wi-Fi 256GB + Apple Magic Keyboard

関連の賞

  • 日本ホラー小説大賞
  • 小説 野性時代 新人賞

公式情報

https://kadobun.jp/awards/yokomizo/

過去の受賞者

水沢文尾 みずさわ ふみお 大賞・読者賞
初髪下ろし

漆掻きのアルバイトに応募した美大生・洞口航は、面接担当の住民・淑恵に見込まれてとある集落へ赴く。しかし到着すると淑恵は既に他界しており、区長から「初髪下ろし」なる奇妙な儀式の執行役を頼まれる。この集落では、女性が死ぬと古来の成人儀式になぞらえた「髪下ろし」を行って成仏を促すという。儀式までの数日間、村と淑恵をめぐる秘密が次第に明かされ、あの世へ誘う死霊の罠が迫る中、航は生き延びる方法を探る。

女が死ぬと、古来の「髪上げ」ならぬ「髪下ろし」をして成仏を促す――奇妙な儀式に巻き込まれた美大生の恐怖と生存の物語。

民俗ホラー儀式集落漆掻き死霊生存
綿原芹 わたはら せり 大賞

若狭の港町に伝わる人魚伝説を舞台に、「圧倒的な美しさ」をめぐる怪異と人間の業を描く連作短編集。高校時代に「私、人魚かもしれん」と秘密を打ち明けた同級生・水嶋の記憶とともに、人魚の血がもたらす美貌と呪いの連鎖が四つの物語で紡がれる。ミステリとホラー両面を備えた著者・綿原芹のデビュー作。

「目の前にいるのは本物の魔だ。恐ろしいのは、そう思っているのに抗いがたい魅力を感じていることだ」

256ページ
人魚伝説美と呪いルッキズムホラー怪奇若狭八百比丘尼連作短編
雨宮酔 あまみや すい 読者賞

精神科医の紙森千里は、「死に至る夢」を見たと訴える患者の相次ぐ不審死に直面する。悪夢は彼女自身にも「感染」し、謎の儀式に参列する夢を見始める。一方、都市伝説〈呪夢〉を追うオカルトライターの伊東壮太は、死亡した同業者のメモ「鍵は夢詣」からある孤島の奇妙な祭祀の存在を知る。二つの調査線が孤島の忌まわしい因習に交差するとき、「死の順番」が迫ってくる。第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。受賞時タイトル「夢に棲みつくもの」を改題・改稿して刊行。

その悪夢、見れば、死ぬ――順番が来るまでに、解呪の鍵を探し出せ。

368ページ
ホラー呪い悪夢精神医療民俗学因習孤島オカルト感染
綿原芹 わたはら せり カクヨム賞

若狭の港町に伝わる人魚伝説を背景に、「圧倒的な美しさ」をめぐる人魚と人間の怪異を描いた連作短編集。人魚の血を飲んだことで美貌を手に入れた少女と、その存在に翻弄される人間たちの悲劇を、ルッキズムや美への執着というテーマとともに幻想的かつ恐ろしく描く。選考委員の綾辻行人氏は「ミステリ的なセンスのよさも感じる。そして、怖い」と評し、米澤穂信氏は「この小説には深みと悲哀がある」と賞賛した。

「目の前にいるのは本物の魔だ。恐ろしいのは、そう思っているのに抗いがたい魅力を感じていることだ」

256ページ
人魚伝説ルッキズム美への執着怪異若狭連作短編伝奇ホラー
浅野皓生 あさの こうせい 優秀賞

事故を追跡した刑事が、自責と真相の狭間で再捜査に踏み込むミステリ。

追わなければよかった、という後悔から始まる。

288ページ
ミステリ刑事冤罪自責横溝賞
織部泰助 おりべ たいすけ 読者賞

因習に囚われた一族の屋敷で、髪と死をめぐる怪奇探偵小説が展開する。

髪を口に詰める因習が怪事件へつながる。

368ページ
ホラー怪奇探偵小説因習横溝賞
岩口遼 いわぐち りょう カクヨム賞
神鳴り

第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞のカクヨム賞受賞作。公開情報では小説投稿サイト掲載が中心で、単独書籍化は未確認。

雷と因習をめぐる物語として選考に残った。

ホラーカクヨム神話因習受賞作
北沢陶 きたざわ とう 大賞

妻の死を受け入れられない画家が、歪んだ霊と怪異を追いながら真実へ近づくホラー長編。

妻の死を受け入れられない画家が、歪んだ霊と怪異を追いながら真実へ近づくホラー長編。

256ページ
ホラー怪異夫婦
鵺野莉紗 ぬえの りさ 優秀賞

正体不明の灰色の雲に覆われた町で、葵と紫子の友情と、学校や町を揺るがす不穏な事件が絡み合うスクールホラー。

大嫌い、大好き。だからお願い、地獄に落ちて。

328ページ
スクールホラー百合クローズドタウンいじめ儀式
荒川悠衛門 あらかわ ゆうえもん 読者賞

漫画家志望の少年・秋人が怪異に襲われ、失踪した兄の行方を追うなかで、探偵メイとリズが異形の影を追うホラー・ミステリー。

異形と兄の失踪が結びつくとき、驚愕の展開が待つ。

304ページ
ホラーミステリー怪異探偵少年
新名智 にいな さとし 大賞

人を殺せる怪談を探す怪談師の三咲が、死を呼ぶ魚の噂に辿り着く。怪談と喪失感を重ねたミステリ。

死ぬ怪談を探すうちに、ありえない魚へ行き着く。

288ページ
怪談オカルト喪失魚の噂ミステリー
秋津朗 あきつ ろう 読者賞

理想にそぐわない相手を排除しながら人生をやり直す男と、失踪した家族を追うプログラマーが交差する。デジタル社会の暴力を描くサイコホラー。

許すのは五回まで。次は、すべてを消してやり直す。

352ページ
サイコホラーデジタル社会連続殺人失踪リセット
原浩 はら ひろし 大賞

死者の日記をきっかけに、戦死した大伯父の執念と一家の周辺で起こる怪異がつながっていく。怪異と謎解きを兼ねたホラー・ミステリ。

死者の日記が、家族の現在を侵食していく。

320ページ
怪異日記戦争の記憶家族ホラー
阿泉来堂 読者賞

失踪した恋人を探して村へ向かった青年が、巫女と儀式に支配された土地で恐怖の核心に近づいていく。大どんでん返しのホラー。

村に入った瞬間から、正気の輪郭が揺らぎ始める。

352ページ
ホラー因習巫女どんでん返し
北見崇史 きたみ たかし 優秀賞

応募時の題名は「血の配達屋さん」。失踪した母を追って漁師町に入った青年が、錆びた町で異様な儀式と家族の秘密に飲み込まれる。

血と錆の匂いがする町で、家族の行方を追う。

296ページ
ホラー漁師町家族儀式身体損壊
滝川さり たきがわ さり 読者賞

生まれ変わりの伝説が残る村で、婚約者の出産をきっかけに因習と信仰がむき出しになる。閉鎖的な共同体の怖さを描くホラー。

「おかえり」と読ませる題名が、最初から不穏を告げる。

304ページ
因習生まれ変わりホラー出産
犬塚理人 いぬづか りひと 優秀賞

20年前の女児殺害事件の犯行映像が闇に流通し、捜査と私刑の衝動がぶつかり合う。現代の倫理と暴力をえぐる社会派ミステリ。

見たい、裁きたい、けれど誰が正しいのか。

328ページ
社会派私刑ネット自警団警察事件映像
染井為人 そめい ためひと 優秀賞

生活保護の現場で働くケースワーカーが、同僚の不正と貧困の連鎖に巻き込まれ、普通の生活から転げ落ちていく。社会の底を描くノワール。

夏の終わり、善意も正しさも簡単に崩れていく。

336ページ
生活保護貧困地方ヤクザノワール社会派
長谷川也 奨励賞

架空のキャラクターだった少女レオナが「殺された」ことから、ひとりの少年の喪失と執着があぶり出される。現実と虚構の境界が揺れる青春ミステリ。

キャラクターは、なぜ殺されたのか。

256ページ
オタク文化喪失虚構青春ミステリー
逸木裕 いつき ゆう 大賞

死者を人工知能化するプロジェクトに参加した研究者が、ゲームクリエイターだった女性の人格モデルと向き合う。恋愛と喪失が重なるSFミステリ。

死者の記憶を再現した先に、届かない恋が残る。

384ページ
AI喪失恋愛ゲームクリエイターサスペンス
該当なし
藤崎翔 ふじさき しょう 大賞

清廉な教師の通夜で、参列者たちの回想が積み重なるほど、彼が実はまったく別の顔を持っていた疑いが深まっていく。ブラックユーモアの効いた反転ミステリ。

聖人のような男の死から、思わぬ疑惑が立ち上がる。

360ページ
通夜虚像犯罪者の疑惑反転ブラックユーモア
伊兼源太郎 いがね げんたろう 大賞

SNSに否定的なコメントをした人物が、日常の隙間からじわじわと危険に追い詰められる。ネット社会の不穏さを切り取るサスペンスミステリ。

一言の発言が、見えない網に絡め取られる。

414ページ
SNSネット社会サスペンス社会派ミステリー
菅原和也 すがわら かずや 大賞

SMバーで働く女性が、殺害の代償として報酬が与えられるという裏サイトに巻き込まれ、欲望と暴力が連鎖する。過激な題材を真正面から押し切るノワール長編。

地獄へ堕ちるか、欲望に呑まれるか。

334ページ
ノワール身体改造裏サイト暴力犯罪
河合莞爾 かわい かんじ 大賞

身体の一部を切り取られた猟奇死体が連続して発見される中、死体から蘇ったと名乗る男が捜査班に接触する。猟奇と理屈を噛み合わせた受賞長編。

死体から蘇った男は、犯人捜しを手伝うと言う。

316ページ
猟奇殺人捜査班蘇生連続事件ミステリー
長沢樹 ながさわ いつき 大賞

屋上から落ちた少女が忽然と姿を消す事件をきっかけに、バスケ部員の青年たちが監視された学園の謎へ踏み込む。青春小説の空気と、見えない場所で起きる消失トリックが絡み合うデビュー作。

監視された空間で、少女はどこへ消えたのか。

365ページ
学園青春消失トリックミステリー
伊与原新 大賞

震災後の東京・お台場を舞台に、少年の出生の謎と消える子供たちをめぐる疾走感のあるミステリ。

崩れた東京で、少年の出生の謎が走り出す。

462ページ
震災後東京少年出生の謎疾走感
蓮見恭子 優秀賞

阪神競馬場の落馬事故をきっかけに、女性騎手・夏海が事件の真相へ挑む競馬ミステリ。

競馬界を揺らす事故の真相を、女騎手が追う。

301ページ
競馬女性騎手落馬事故事件捜査ミステリ
佐倉淳一 テレビ東京賞

浜名湖に飛び込もうとした男と天才少年の逃避行を軸に、巨大な身代金要求へ転がっていく誘拐ミステリ。

100億円の身代金が、逃避行を一変させる。

489ページ
誘拐逃避行天才少年身代金ミステリ
大門剛明 大賞・テレビ東京賞

冤罪を訴える父と、真犯人を名乗る謎の人物メロスが交錯する、司法と家族をめぐる社会派ミステリ。

冤罪をめぐる父の闘いが、真犯人を名乗る声で揺らぐ。

384ページ
冤罪司法家族死刑囚社会派ミステリ
白石かおる 優秀賞

切断された首を置いて「知らせ」を待つ男を軸に、模倣犯と地震が事態を加速させる異色の青春ミステリ。

彼女の願いを叶えるため、僕は首を置きにいく。

352ページ
青春猟奇模倣犯地震異色ミステリ
望月武 テレビ東京賞

古いレコードと8ミリフィルムを手がかりに、戦後の記憶へたどり着く社会派ミステリ。

一枚のレコードが、六十年越しの真相を呼び起こす。

316ページ
戦後記録映像レコード家族史社会派ミステリ
桂美人 大賞

監察医務院を襲う武装グループと、遺伝子医療をめぐる陰謀に巻き込まれた神ヒカルの戦いを描くアクションミステリ。

生命の根源をめぐる、壮大で危険な争奪戦。

396ページ
医療遺伝子襲撃事件陰謀アクションミステリ

岩手の寒村で起こる連続殺人と、土地の昔語りに秘められた陰惨な過去を追う本格ミステリ。

村の因習と連続殺人が、容赦なく結びついていく。

420ページ
村の因習連続殺人医師岩手本格ミステリ
松下麻理緒 テレビ東京賞

遺産を狙う人々に囲まれた看護師が、欲望の連鎖の中で思わぬ局面へ追い込まれるサスペンス。

遺産をめぐる欲望の渦が、看護師の人生を狂わせる。

336ページ
遺産相続看護師欲望家族サスペンス
桂木希 大賞

世界経済がネットに完全移行した近未来で、経済覇者たちが覇権を争うタイムリミット型の経済エンターテインメント。

ネット経済界の覇権をめぐり、各国の豪傑が火花を散らす。

395ページ
経済戦争近未来ネット経済タイムリミット謀略
大石直紀 テレビ東京賞

家族と殺人の記憶から逃れながら生きる男が、過去に沈んだ真相へたどり着くサスペンス。

忘れようとしても、過去は逃亡者を追い続ける。

366ページ
家族殺人の記憶逃亡過去サスペンス
伊岡瞬 大賞・テレビ東京賞

元刑事の尾木と三人の居候、そして家出少女の同居生活が、事件と再生へとつながっていく人情ミステリ。

居候たちの静かな日常に、ひとりの家出少女が波紋を広げる。

323ページ
元刑事同居生活家出少女再生人情ミステリ
村崎友 大賞

滅亡寸前の未来世界を舞台に、三つの視点が収斂していくSF色の強い本格ミステリ。

未来世界の三つの風景が、ひとつの謎へ収束する。

364ページ
SF未来世界密室収斂する視点本格ミステリ
射逆裕二 テレビ東京賞

峠で殺された中年男をめぐり、目撃者と事件の糸が収斂していく、緻密な本格ミステリ。

ひとつの殺人事件が、思わぬ方向へ収斂していく。

283ページ
殺人事件目撃者本格ミステリプロット
該当なし
初野晴 大賞

脳死と診断されながら夜だけ目覚める少女・葉月が、臓器提供という選択に向き合う、切実な命のミステリ。

生と死の境目で、少女が選んだのは誰かへ命を分けることだった。

400ページ
脳死臓器提供生命倫理少女社会派ミステリ
滝本陽一郎 テレビ東京賞
逃げ口上

逃げ口上 は第20回横溝正史ミステリ大賞の候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。

書誌情報は確認できず。

川崎草志 大賞

ゲーム会社で起きた転落死と、故郷の町で起きた射殺事件が、呪いのような「長い腕」で結びついていくサスペンス。

二つの事件をつなぐ、町の歪みと呪いのような連鎖。

291ページ
地方都市ゲーム会社連続事件呪いサスペンス
鳥飼否宇 優秀作

老荘思想を規範に暮らす竹茂村で、閉ざされた共同体の中に潜む連続殺人の謎を追う本格ミステリ。

閉鎖された村に、老荘思想と連続殺人の不穏さが重なる。

336ページ
閉鎖村連続殺人老荘思想本格ミステリ村の因習
小笠原慧 受賞

Vietnam難民船から救出された妊婦の双子を軸に、遺伝子と宿命をめぐる謀略が展開するヒューマン・ミステリ。

異常なまでに発展した文明の先で、人類の宿命が動き出す。

404ページ
遺伝子双子宿命謀略ヒューマンミステリ
小川勝己 受賞

社会にもてあそばれた三人の女と一人の男が、逆転不能の状況で起死回生の作戦に乗り出すクライム・アクション。

負け犬たちが、果てしない欲望だけを頼りに戦う。

519ページ
クライムアクション欲望社会の底辺群像劇暴力
中島敏行 候補
鉛のゲーム

鉛のゲーム は第20回横溝正史ミステリ大賞の候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。

書誌情報は確認できず。

真木武志 候補

夏休みに学園で起きた死体事件を、難解な仮説を立てる高校生たちが追う青春ミステリ。

事件よりも、仮説を組み立てる高校生たちの熱量が際立つ。

267ページ
学園青春仮説死体事件本格ミステリ
仮野生栄 候補
皆殺しジュリエット

皆殺しジュリエット は第20回横溝正史ミステリ大賞の候補作として記録されているが、単独書籍化は確認できなかった。

書誌情報は確認できず。

井上尚登 受賞

1905年の上海を舞台に、日本人詐欺師・伊沢修が革命家たちの依頼に巻き込まれていく歴史サスペンス。騙し合いの連鎖の中で、革命のための武器調達という危険な取引が動き出す。

革命のための武器を、騙して奪い取る。

373ページ
上海辛亥革命詐欺革命歴史サスペンス
樋口京輔 佳作

谷川トンネル内で核燃料輸送車列が正体不明のテロ集団に占拠される。機動隊、自衛隊、報道陣が現場に集結する中、緊迫した籠城・交渉劇が展開するサスペンス小説。第19回横溝正史ミステリ大賞佳作受賞作を改稿した長編。

433ページ
テロリズム核燃料輸送籠城交渉警察・機動隊社会派サスペンス
小笠原慧 奨励賞
ヴィクティム

第19回横溝正史ミステリ大賞(1999年)奨励賞受賞作。著者は「小笠原あむ」名義で応募し、のちに「小笠原慧」として第20回同賞の大賞を「DZ」で受賞した精神科医・岡田尊司。受賞後、単行本としての刊行は確認されていない未刊作品。

ミステリ横溝正史ミステリ大賞奨励賞受賞作
小川勝己 候補
螺鈿幻想

第19回横溝正史ミステリ大賞の候補作。著者が「曖原睦稀」名義で応募したミステリ作品。候補止まりで受賞には至らず、単行本として出版された記録は確認できない。著者の小川勝己は翌第20回で「葬列」により大賞を受賞しデビューした。

ミステリ
建倉圭介 佳作
クラッカー
坂塚六門 候補
聖なる館
鹿野苑俊 候補
呪い
山崎諭 候補
失われた約束
山本甲士 優秀作

フィットネスクラブを舞台に、健康産業の裏側で進む利権争いと事件の謎を描いた長編ミステリです。第16回横溝正史賞優秀作らしく、派手な着想とトリックの切れ味が前面に出ています。

健康産業の裏で、利権と謎が静かにせめぎ合う。

283ページ
フィットネスクラブ健康産業利権争いトリック長編ミステリ
西浦一輝 佳作

高校ゴルフ界を舞台に、死んだ友人の真相を追うミステリー。第16回横溝正史ミステリ大賞の佳作として発表された。

友人の死の真相を、ゴルフ場を背景にたどっていく。

331ページ
ゴルフ死の真相青春ミステリー
森純 候補

横溝正史ミステリ大賞の佳作として発表され、のちに『墜ちた鷲』として刊行されたサスペンス。

後に『墜ちた鷲』として刊行された。

420ページ
サスペンス候補作戦後ミステリー
結城辰二 候補
黄金の砦

横溝正史ミステリ大賞の佳作として確認できるが、書籍化は確認できなかった。

Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で書籍化は確認できなかった。

文学賞候補作文芸誌発表

女性刑事RIKOを主人公とするシリーズの第1作。刑事視点のハードボイルド的要素とサスペンスを併せ持つ作品。

RIKOが、事件の底にある闇へ切り込む。

400ページ
ミステリー警察サスペンス
藤村耕造 佳作

閉ざされた屋敷と再現された現場を舞台に、見えない冷血鬼へと迫る本格推理。人物の思惑が重なり、事件の輪郭が変わっていく。

屋敷に再現された現場から、次の惨劇が始まる。

277ページ
本格推理屋敷秘密
釣巻礼公 候補
暮れ色の街

第14回横溝正史賞の候補作として記録された作品。単独書籍化は確認できず、発表誌掲載作として残っている。

候補作として残る、都市の陰影を描く一編。

横溝正史賞候補作発表誌掲載
熊谷京子 候補
血雨

血雨は受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

血雨の詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
五十嵐均 受賞

敗戦間近い軽井沢で、ソ連人スパイの殺害をめぐる謎が展開する長編推理。

軽井沢で起きた殺人が、戦時の陰影を呼び戻す。

331ページ
戦時下軽井沢スパイミステリー
霞流一 佳作

商店街で起きるタヌキ絡みの奇妙な事件と連続殺人を追う、バカミス色の強いミステリ。

ばかばかしいほど奇妙な事件の裏で、謎解きだけは本格的に進んでいく。

290ページ
ミステリ商店街ユーモア
水守駿二 候補
死の摩滅、生の摩滅

死の摩滅、生の摩滅 を通して、生と死の境目を見つめる観念的な作品。

生と死の境界が、静かにすり減っていく。

観念生と死実験性
イヌワシ文書

文書や記録を手がかりに、隠された真相へ迫るミステリ短編。

紙の束の奥に、事件の輪郭が眠っている。

文書調査真相
久遠恵 候補
SHADOW BOXING

第14回横溝正史賞の候補作として記録された作品。単独書籍化は確認できない。

候補作として残る、都市的なサスペンス。

横溝正史賞候補作発表誌掲載
陽炎の死

陽炎の死は受賞記録に残る作品で、単行本化の確認は取れていない。

陽炎の死の詳細は受賞記録に残る。

受賞記録小説
打海文三 優秀作

鏡の国を思わせる設定でスパイ要素を含む、謀略とアイデンティティをめぐる長編ミステリ。

謎の人物「灰姫」をめぐって、謀略が幾重にも重なっていく。

288ページ
スパイ謀略アイデンティティ
小野博通 優秀作

キメラ暗殺計画 を手がかりに、不穏な気配と緊張が積み重なるサスペンス。

不穏な気配が、じわじわと物語を締めつける。

245ページ
サスペンス不穏緊張
風田二兎 候補
わたし殺人事件

一人称の語りを揺らしながら、主体と事件の境界を問い直す短編。

わたしが犯人なのか、それとも語りが犯人なのか。

自己言及語り殺意
和喰博司 候補
影の断章

横溝正史ミステリ大賞の候補作として記録された作品。単独書籍化は確認できない。

候補作として残る、影の濃いミステリー。

横溝正史賞候補作発表誌掲載
羽場博行 受賞
245ページ
松木麗 受賞
235ページ
亜木冬彦 特別賞
304ページ
杉野舞人 候補
二つの寒そうな死体に見出されたいくつかの謎に対する考察
姉小路祐 受賞

土地売買と登記をめぐる不正から、不審死と過去の被害がつながっていく横溝正史賞受賞作。

大阪の司法書士のもとに舞い込んだ一件が、街の闇をあぶり出す。

318ページ
ミステリー不動産司法書士大阪
鈴木光司 候補

記憶を失い妊娠した女性をめぐり、海辺から彼女の過去をたどるヒューマン・ミステリー。

海岸で倒れていた女性は、誰なのか。言葉を失った彼女の記憶が少しずつ開いていく。

320ページ
記憶喪失妊娠ミステリー
羽場博行 候補
消えなかった炎
水城嶺子 みずき れいこ 優秀作

19世紀末のロンドンへ飛び込んだ女子大生が、ホームズたちと難事件に挑む。タイムスリップとパスティーシュの楽しさが重なる受賞作。

時空を越えたロンドンで、瑞希は名探偵たちと事件に向き合う。

325ページ
タイムスリップロンドンホームズミステリパスティーシュ
鈴木光司 すずき こうじ 候補

一本のビデオテープを見た若者たちが、同日同時刻に死ぬ。呪いの伝播と真相の追跡を軸にした、日本ホラーの流れを変えた作品。

見てはいけない映像は、すでに見られてしまった。

336ページ
ホラー呪いビデオ恐怖サスペンス
吉村達也 よしむら たつや 候補

山里禎子の受賞作で、沖縄文学の文脈でも参照される。身体感覚や自己決定の揺らぎを通して、個人と社会の関係を考えさせる。

沖縄文学の文脈で読まれてきた、ひそかな強度をもつ受賞作。

705ページ
沖縄身体自己決定文学賞社会
阿部智 あべ さとし 受賞

海上保安庁の巡視船で船長が殺され、海に閉ざされた密室のなかで容疑者が乗組員に絞られていく海洋ミステリー。

海の上の密室が、静かに悲劇を深めていく。

287ページ
海上保安庁密室ミステリー捜査
姉小路祐 あねこうじ ゆう 佳作

大阪で起きた強盗殺人事件をめぐり、弁護士・朝日岳之助が冤罪に挑む法廷ミステリー。

強盗殺人事件の自白に、弁護士が冤罪の可能性を見いだす。

223ページ
法廷冤罪推理小説
浦山翔 うらやま しょう 候補
暗殺の組曲

横溝正史ミステリ大賞の候補作として記録されているが、書籍化は確認できなかった。

Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で書籍化は確認できなかった。

文学賞候補作文芸誌発表
丹羽昌一 にわ しょういち 候補
めぐり逢い
穂高修 ほたか おさむ 候補
残酷な仮装
矢島誠 やじま まこと 候補
349ページ
吉村達也 よしむら たつや 候補
仮面劇

海でカマスを拾う場面や海の描写が印象に残る、少年ものの短篇。選評では、七篇の中で描写力が最も優れているとされ、比較的書きやすい題材のなかでも小説として大切なものを備えていると受け止められた。

カマス拾いの場面と海の描写が、少年の物語に厚みを与える。

少年もの海辺の描写カマス拾い人物描写内省
服部まゆみ はっとり まゆみ 受賞

東京の出版記念会から惨劇が始まり、ロンドン、ブリュージュ、パリへと舞台を広げながら事件が連鎖していく本格ミステリー。第7回横溝正史賞受賞作として発表された服部まゆみのデビュー作。

深紅の薔薇が届いた瞬間から、物語はヨーロッパと東京をまたぐ迷宮へ変わる。

301ページ
本格ミステリー幻想性芸術ヨーロッパデビュー作
浦山翔 うらやま しょう 佳作

戦後40年を経て、遺産を残して死んだポーランド系ユダヤ人女性の素性と真相を、国際記者が追いかけるミステリー。第7回横溝正史賞の佳作として刊行された。

遺産の背後にある来歴をたどるほど、人物の輪郭は深い謎を帯びていく。

286ページ
国際ミステリー戦後史ユダヤ系遺産調査報道
丹羽昌一 にわ しょういち 候補
波の葬列

横溝正史ミステリ&ホラー大賞の候補作として記録されているが、Amazon JP、NDL、出版社公式のいずれでも単行本化は確認できなかった。

書籍版は確認できない。

候補作未単行本化ミステリー
新津きよみ にいつ きよみ 候補
ソフトボイルドの天使たち

第7回横溝正史賞の候補作として記録されているが、Amazon JP、NDL、出版社公式の順で確認しても単行本化は見つからなかった。

書籍版は確認できない。

候補作未単行本化ミステリー
氏林信子 うじばやし のぶこ 候補
青い方程式
典厩五郎 てんきゅう ごろう 候補
曼珠沙華咲いた
中野俊一 なかの しゅんいち 候補
坂口安吾の幻
石井竜生 いしい りゅうせい 受賞
見返り美人を消せ

南カリフォルニアで暮らす女性が、13年ぶりのニューヨーク滞在を通して夫の家族との距離や、血族の儀式が生む息苦しさに向き合う芥川賞受賞作。異文化のあいだで揺れる生活感と、家族の緊張が静かに積み重なる。

血族の儀式に向き合うことで、主人公の居場所が少しずつ揺らいでいく。

198ページ
家族の緊張異文化のあいだの生活ユダヤ系の儀式母親としての視点
井原まなみ いはら まなみ 受賞

切手の図柄に隠された暗号をめぐる、石井竜生・井原まなみの合作ミステリー。

図柄の暗号を解きながら、事件の輪郭が見えていく。

360ページ
暗号合作本格ミステリ
中川英一 なかがわ えいいち 佳作
四十年目の復讐

横溝正史ミステリ大賞の佳作として確認できるが、書籍化は確認できなかった。

Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で書籍化は確認できなかった。

文学賞候補作文芸誌発表
森雅裕 もり まさひろ 佳作

葛飾北斎の謎と未発表資料をめぐる、横溝正史ミステリ大賞佳作の初期長編。

北斎に関わる新資料と事件が交差する。

311ページ
美術ミステリー埋蔵金北斎
安永龍 やすなが りゅう 候補
猫の目

横溝正史ミステリ大賞の候補作として確認できるが、書籍化は確認できなかった。

Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で書籍化は確認できなかった。

文学賞候補作文芸誌発表
速水拓三 はやみ たくぞう 候補
魔性の血

"魔性の血" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
徳永一末 とくなが かずすえ 候補
不知火の謎は解かないで

"不知火の謎は解かないで" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
平龍生 たいら りゅうせい 受賞

戦時下の犯罪と逃亡を軸に、激情に突き動かされる人物の脱獄劇を描く横溝正史ミステリ大賞受賞作。

戦時下の犯罪と逃亡を軸に、激情の脱獄劇を描く。

235ページ
脱獄戦時下犯罪横溝正史ミステリ大賞
速水拓三 はやみ たくぞう 佳作
篝り火の蔭に……

"篝り火の蔭に……" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
光藤光雄 みつふじ みつお 候補
宙の狂詩曲

"宙の狂詩曲" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
黒田ひさし くろだ ひさし 候補
泥の翼

"泥の翼" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
内山雅展 うちやま まさのぶ 候補
フェミニスト殺人事件

"フェミニスト殺人事件" は 横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。単独の書籍化や ISBN は確認できなかった。

横溝正史ミステリ大賞 の発表作として確認できる初期作品。

横溝正史ミステリ大賞初期作品
阿久悠 あく ゆう 受賞

時代の暗い情動を映す傑作長編。横溝正史賞受賞作 (提供元: 出版情報登録センター(JPRO))

時代の暗い情動を映す傑作長編。横溝正史賞受賞作 (提供元: 出版情報登録センター(JPRO))

331ページ
ミステリー犯罪サスペンス
芳岡道太 よしおか みちた 佳作
メービウスの帯

芳岡道太の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

芳岡道太の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

循環迷宮ミステリー
速水拓三 はやみ たくぞう 候補
鈴木一郎二つの事件簿

速水拓三の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

速水拓三の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

事件簿探偵ミステリー
有村康 ありむら やすし 候補
頭脳汚染

有村康の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

有村康の初期作として発表された作品で、書籍化は確認できなかった。

SF汚染社会不安
斎藤澪 さいとう みお 受賞
この子の七つのお祝いに

政界を影で動かすと噂される女占い師と、事件の背後を追うルポライターたちを軸に、歌に結びついた不穏な謎が広がっていく。妖しさと社会性が重なる、横溝正史賞らしいミステリー。

七つのお祝いに結びついた謎が、事件の闇を深くする。

304ページ
ミステリー女占い師政治謎解き妖気
小針鯛一 こばり たいち 候補
葡萄屋敷にさよならを

横溝正史賞の候補作として発表された短編で、葡萄屋敷という題が呼び込む閉ざされた空気や、過去の匂いを静かにたどる。家の記憶と人の関係が、ゆっくりと陰影を帯びる作品。

葡萄屋敷の記憶に、静かな別れを告げる。

記憶過去閉塞別れ
速水拓三 はやみ たくぞう 候補
念の系譜

横溝正史賞の候補作として発表された短編で、念の系譜という題が示すように、思い込みや記憶の連なりが人の行動を縛る感覚をたどる。静かな圧迫感が残る作品。

念が連なるたび、過去の影が濃くなる。

記憶思い込み連鎖圧迫過去
光藤光雄 みつふじ みつお 候補
夕映えに赤く燃える

横溝正史賞の候補作として発表された短編で、夕映えに赤く燃えるという題名に重なる、終わり際の熱や高まりを静かに描く。日が沈む前の濃い色合いが、余韻として残る作品。

夕映えの赤が、終わりの熱をそのまま映す。

夕映え終わり色彩余韻