日本の文学賞

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吉川英治文学賞

よしかわえいじぶんがくしょう

公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する大衆小説を対象とした文学賞。

大衆小説
創設年
1967
主催
公益財団法人吉川英治国民文化振興会
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
3月頃
賞のステータス
活動中

説明

吉川英治文学賞は、1967年に公益財団法人吉川英治国民文化振興会が設立・主催し、講談社が後援する文学賞である。大衆小説を対象とし、当初は功労賞的側面が強かったが、近年は具体的な作品が評価対象となっている。受賞者には正賞として賞牌、副賞として300万円が授与される。

賞品

主賞品
正賞として賞牌、副賞として300万円
賞金
3,000,000円

選考情報

選考プロセス

最終選考
審査員 選考委員の合議

関連の賞

  • 吉川英治賞
  • 吉川英治文学新人賞
  • 吉川英治文庫賞
  • 吉川英治文化賞

公式情報

https://www.kodansha.co.jp/awards/yoshikawaeiji-cf

過去の受賞者

角田光代 つのだ みつよ 受賞
方舟を燃やす
黒川博行 くろかわ ひろゆき 受賞
悪逆
桐野夏生 きりの なつお 受賞

代理母出産をめぐる制度と身体の現実を描く、桐野夏生の長編小説。

産むことを引き受けた先に、別の搾取が待っている。

448ページ
代理母身体格差現代小説
京極夏彦 きょうごく なつひこ 受賞

〈巷説百物語〉シリーズの再始動作として、遠野の怪異と噂話を描く歴史怪異小説。

盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎が、巷に流れる噂話を調べていく。

600ページ
妖怪歴史小説怪異伝承ミステリ江戸時代
中島京子 なかじま きょうこ 受賞

日本で暮らすスリランカ人男性と母娘が、入管制度の壁に向き合う長編小説。

当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。

410ページ
家族社会派小説入管移民現代日本恋愛
村山由佳 むらやま ゆか 受賞

伊藤野枝の生涯を、辻潤・大杉栄・平塚らいてうらとの関係を通して描く評伝小説。

百年前の女性運動家・伊藤野枝の熱量を、複数の視点で立体的に描く。

656ページ
伊藤野枝大正時代婦人解放運動評伝小説アナキズム
該当なし
篠田節子 しのだ せつこ 受賞

女性たちのシェルターを支えていた聖母のような人物が火災で亡くなる。しかし、遺体が別人だと判明したことから、慈善と献身の背後に隠された過去が少しずつ露出していく。善意、依存、救済の危うさを大きな物語で問う長編小説。

聖母の死から始まる謎は、人間の善意の裏側へ読者を連れていく。

544ページ
シェルター善意と偽装女性の共同体依存社会派ミステリー
帚木蓬生 ほうきぎ ほうせい 受賞

一九七〇年代の台湾を舞台に、少年たちの友情と殺人事件の記憶をたどる長編。加害者と被害者、移民の歴史、家族の痛みが交差し、過去と現在の傷を浮かび上がらせる。

誰が誰を殺したのかという問いが、少年たちの友情と時代の記憶を揺さぶる。

335ページ
台湾少年時代犯罪移民記憶
藤田宜永 ふじた よしなが 受賞
大雪物語

『大雪物語』は、藤田宜永による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

『大雪物語』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

文学人生記憶
赤川次郎 あかがわ じろう 受賞
東京零年

『東京零年』は、赤川次郎による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

『東京零年』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

文学人生記憶
逢坂剛 おおさか ごう 受賞
平蔵狩り

「平蔵狩り」は、逢坂剛による吉川英治文学賞の対象作品である。受賞・候補記録から確認できる中心作品として、人物、時代、社会、記憶の交差を読ませる作品として整理した。

逢坂剛の「平蔵狩り」は、受賞歴と書誌確認の経路をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

受賞作人物の選択社会と記憶
大沢在昌 おおさわ ありまさ 受賞

『海と月の迷路』は、大沢在昌による小説の受賞作である。受賞記録と公開書誌をもとに、人物の選択、記憶、時代や社会との関係を描く作品として整理できる。

『海と月の迷路』は、受賞作としての輪郭を通じて、人と時代の関係を見つめる作品である。

568ページ
受賞作記憶人間関係社会葛藤
東野圭吾 ひがしの けいご 受賞

『祈りの幕が下りる時』は、東野圭吾による小説の受賞作である。受賞記録と公開書誌をもとに、人物の選択、記憶、時代や社会との関係を描く作品として整理できる。

『祈りの幕が下りる時』は、受賞作としての輪郭を通じて、人と時代の関係を見つめる作品である。

386ページ
受賞作記憶人間関係社会葛藤
小池真理子 こいけ まりこ 受賞

『沈黙のひと』は、小池真理子による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。

2013年の受賞作として記録される『沈黙のひと』の書誌と作品概要。

373ページ
受賞作受賞作2013年
夢枕獏 ゆめまくら ばく 受賞

『大江戸釣客伝』は、夢枕獏による受賞・候補対象作。人物の選択や時代背景、事件の推移を通じて、読者を作品世界へ引き込む構成を持つ。

『大江戸釣客伝』は、受賞歴と書誌情報を確認できる夢枕獏の作品。

319ページ
文学賞対象作人間ドラマ物語性
森村誠一 もりむら せいいち 受賞

『悪道』は森村誠一による作品で、2011-1 の受賞・候補記録に残る一冊です。書籍として刊行されたレコードを確認でき、作品単位の書誌情報として扱えます。

森村誠一の『悪道』は、受賞記録に残る作品として作品単位で整理した。

401ページ
文学賞受賞作人間関係物語
重松清 しげまつ きよし 受賞

いじめを苦に自死した少年の遺書に名を書かれた同級生が、罪悪感と残された家族との関係を抱えて成長していく長編。

親友と呼ばれた少年は、沈黙していた自分の罪を背負って歩き始める。

322ページ
いじめ自死罪悪感成長
奥田英朗 おくだ ひでお 受賞

『オリンピックの身代金』は、東京オリンピックを目前にした高度成長期の東京を舞台に、爆破計画と捜査を描く奥田英朗の長編サスペンス。

祝祭へ向かう都市の明るさの下で、貧しさと怒りが火を噴く。

524ページ
サスペンス東京オリンピック高度成長格差
浅田次郎 あさだ じろう 受賞

清朝末期の中国大陸を舞台に、張作霖をはじめとする人物たちの野心と運命を描く歴史長編。『蒼穹の昴』の流れを受け、激動の時代を大河的に描き出す。

清朝末期の中国大陸を舞台に、張作霖をはじめとする人物たちの野心と運命を描く歴史長編。

313ページ
歴史小説清朝末期中国運命
宮部みゆき みやべ みゆき 受賞

杉村三郎シリーズの一作で、身近な悪意と社会のひずみが事件を通して浮かび上がる長編ミステリーです。毒という題名が示す通り、目に見えにくい害意が人間関係を侵していきます。

名もなき毒は、宮部みゆきが長編ミステリーとして形にした受賞作です。

489ページ
ミステリー悪意家族と社会
該当なし
北原亞以子 きたはら あいこ 受賞

深川の木戸番小屋に集う人々の事情を、温かなまなざしで描く時代小説集。過去を抱えた夫婦のもとへ訪れる男女の姿を通して、人情と再生の時間を丁寧に描いています。

夜の明けるまでは、北原亞以子の作品世界を端的に伝える一作です。

241ページ
時代小説深川人情再生
北方謙三 きたかた けんぞう 受賞

『楊家将』は、北方謙三による小説作品。受賞時の評価対象として、題名が示す情景や人物の動きを軸に、短い形式の中にも時間の厚みを感じさせる作品である。

楊家将という題名が、作品の中心にある気配と緊張を端的に伝えている。

357ページ
人物関係成長時代
原田康子 はらだ やすこ 受賞

『海霧』は、原田康子が北海道の一族の物語を描いた長編小説。北の海と霧に抱かれた土地で、女系の家に生きる人々の野心、愛情、記憶が世代を越えて交差する。

北の海霧の中で、一族の虚実と女たちの記憶が立ち上がる。

508ページ
北海道一族女系記憶歴史
伊集院静 いじゅういん しずか 受賞

人生の不器用さや男たちの時間を、伊集院静らしい湿り気とユーモアで描く小説集。転がるように進む日々の中に、孤独、情、別れの感触がにじむ。

うまくいかない人生の手触りを、転がるような時間の中に描く。

304ページ
人生男たち孤独
宮城谷昌光 みやぎや まさみつ 受賞

春秋時代の名宰相・子産を主人公に、政治の理想と現実を描く歴史小説。徳、法、外交の均衡を求める人物像を通じて、古代中国の国家運営を生き生きと描く。

『子産』は、宮城谷昌光の作風が凝縮された受賞作。

373ページ
歴史小説古代中国政治春秋時代
高橋克彦 たかはし かつひこ 受賞
火怨

『火怨』は、2000年の受賞対象となった文学作品です。題名が示すイメージを軸に、作者の関心や同時代の表現感覚がうかがえる作品として位置づけられます。

『火怨』は、題名の余韻から作品世界へ読者を引き込む文学作品です。

文学人間関係時代
白石一郎 しらいし いちろう 受賞
怒濤のごとく

『怒濤のごとく』は、吉川英治文学賞の受賞作で、歴史や社会の大きな流れの中で人物を描く長編小説です。

『怒濤のごとく』は、受賞対象となった作品の主題と語り口が端的に表れた一作です。

受賞作文学賞人間描写
林真理子 はやし まりこ 受賞
みんなの秘密

『みんなの秘密』は、林 真理子の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。

『みんなの秘密』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。

受賞作人物の変化時代と社会
皆川博子 みながわ ひろこ 受賞
死の泉

『死の泉』は、皆川 博子の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。

『死の泉』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。

受賞作人物の変化時代と社会
野坂昭如 のさか あきゆき 受賞

野坂昭如『同心円』は、吉川英治文学賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

『同心円』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

410ページ
人生記憶時代
高橋治 たかはし おさむ 受賞
星の衣

『星の衣』は、高橋治による文学作品です。受賞対象として扱われた作品で、題名が示す世界を軸に、人物の心の動きや時代の気配を描きます。

『星の衣』は、高橋治の作風と受賞年の文学的関心を伝える作品です。

人間関係記憶時代の空気
津本陽 受賞

『夢のまた夢』は津本陽による作品です。津本, 陽, 1929-2018から1999.6に刊行が確認できる一冊で、受賞対象となった時期の作者の関心と語り口を伝えます。

『夢のまた夢』は、津本陽の受賞対象となった作品です。

357ページ
受賞作現代文学作者の代表的関心
阿刀田高 あとうだ たかし 受賞

『新トロイア物語』は阿刀田高による作品です。阿刀田, 高, 1935-から1994.11に刊行が確認できる一冊で、受賞対象となった時期の作者の関心と語り口を伝えます。

『新トロイア物語』は、阿刀田高の受賞対象となった作品です。

565ページ
受賞作現代文学作者の代表的関心
該当なし
田辺聖子 たなべ せいこ 受賞

小林一茶の屈折した生涯と俳境を、田辺聖子ならではの語りで描く評伝的小説。信濃の風土、恋、孤独、俳句への執念が、ひねくれた可笑しみと哀しみを帯びる。

ひねくれ者の一茶が、孤独と恋を抱えて独自の俳境へ歩む。

548ページ
小林一茶俳句と人生評伝小説
陳舜臣 ちん しゅんしん 受賞

陳舜臣『諸葛孔明』は、三国時代の軍師を史眼と小説的想像力で描く歴史長篇。乱世を読む知性、志半ばで倒れる悲劇性、群雄たちのうねりが、孔明の生涯を中心に展開する。

乱世を見通す知性と、果たされなかった志の悲劇が交差する。

365ページ
三国志諸葛亮歴史小説軍師
平岩弓枝 ひらいわ ゆみえ 受賞

『花影の花 大石内蔵助の妻』は、忠臣蔵の中心人物として語られがちな大石内蔵助ではなく、その妻りくの生涯に光を当てる平岩弓枝の歴史長編である。討ち入り後を生きる妻と遺児の時間を通して、忠義の物語の陰にある女性の人生を描く。

忠臣蔵の陰にいた大石りくの生涯を、哀切に描く歴史長編。

327ページ
歴史小説忠臣蔵大石りく女性の生涯武士の家
尾崎秀樹 おざき ひでき 受賞

『大衆文学の歴史』は、尾崎秀樹による文学評論。受賞として記録され、作品の題名やジャンルから作者の初期・代表的な関心がうかがえる。

尾崎秀樹の『大衆文学の歴史』は、受賞歴とともに読み継がれる文学評論。

341ページ
文学評論文学賞受賞作日本文学
早乙女貢 さおとめ みつぐ 受賞
會津士魂

『會津士魂』は、早乙女貢による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

受賞作として読まれてきた『會津士魂』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

受賞作文学作品記憶時代
永井路子 ながい みちこ 受賞

雲と風とは、永井路子の言葉の呼吸と感覚のきめ細かさが前面に出る詩歌作品。日常の気配や記憶を凝縮し、短い表現の中に時間の厚みを宿す。

雲と風とは、永井路子の言葉の呼吸と感覚のきめ細かさが前面に出る詩歌作品。

341ページ
詩歌記憶言葉日常
宮本輝 みやもと てる 受賞

競走馬オラシオンをめぐって、生産者、馬主、調教師、騎手、それぞれの思いが交錯する長編小説です。競馬の勝敗だけでなく、人間が夢を託す対象としての馬を通じて、家族、執念、名誉を描きます。

一頭の馬に託された夢が、人々の人生を動かしていく。

283ページ
競馬家族勝負
井上ひさし いのうえ ひさし 受賞

『腹鼓記』は狸や狐、人間が入り乱れる奇想天外な長篇で、『不忠臣蔵』は忠義の物語を反転させる連作的な時代小説です。井上ひさしらしい笑いと批評精神で、歴史や伝説の型を組み替えます。

笑いと奇想によって、忠義や伝説の物語が別の角度から立ち上がります。

431ページ
時代小説喜劇忠義の反転伝説
藤沢周平 ふじさわ しゅうへい 受賞

歌人・長塚節の生涯を描く藤沢周平の伝記的長篇小説です。病と創作、正岡子規門下の文学的系譜、近代短歌へ向かう精神の軌跡を丹念にたどります。

病と創作のあいだで、長塚節の生涯が静かな緊張を帯びて描かれます。

501ページ
長塚節近代短歌文学者の生涯
結城昌治 ゆうき しょうじ 受賞
終着駅

終着駅という場所に人生の帰結や偶然の出会いを重ねた小説。犯罪小説の緊張と人間ドラマをあわせ持ち、到着点に立つ人々の過去を浮かび上がらせる。

『終着駅』は、結城昌治の受賞作として、題名に込められた象徴から人間の記憶や感情を照らし出す。

小説犯罪終着駅人生
伊藤桂一 いとう けいいち 受賞
静かなノモンハン

『静かなノモンハン』は、受賞時に評価された題材と作者の視点が結びついた作品である。題名が示す人物、土地、出来事、記憶を手がかりに、時代の空気や人間関係の揺れを読者に伝える。

『静かなノモンハン』は、題名に込められた含みから人間と時代の姿を浮かび上がらせる。

受賞作品人間関係時代性記憶社会
宮尾登美子 みやお とみこ 受賞
序の舞
南條範夫 なんじょう のりお 受賞

『細香日記』は、南條範夫による作品で、1982年前後の文学賞で評価された一作。題名が示す情景や主題を軸に、作者の関心と時代の空気を反映した作品として読むことができる。

南條範夫の『細香日記』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

246ページ
文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
船山馨 ふなやま かおる 受賞

人生の終わりを意識する人物のまなざしから、過ぎてきた時間、家族、愛情、死生観を見つめる長編小説。茜色の空を思わせる題名のもと、老境に差しかかった人間の内面と、なお残る生への明るみが描かれる。

死を見つめる時間の中で、茜色の明るみが人生を照らす。

581ページ
人生老境死生観家族北海道文学
黒岩重吾 くろいわ じゅうご 受賞

『天の川の太陽』は、壬申の乱を題材にした黒岩重吾の歴史長編。大化の改新後、天智天皇のもとで立場を狭められていく大海人皇子を中心に、額田王との関係、朝廷内の権力争い、東アジア情勢までを重ね、古代日本が揺れ動く時代を大きなスケールで描く。

兄の政権に追い詰められた大海人皇子が、やがて古代日本を震わせる大乱へ踏み出していく。

664ページ
壬申の乱大海人皇子天智天皇古代日本権力闘争歴史長編
渡辺淳一 わたなべ じゅんいち 受賞

渡辺淳一が吉川英治文学賞を受賞した二つの歴史小説。『遠き落日』は野口英世の生涯を、会津の貧しい少年時代から渡米後の研究生活まで、医学の栄光と人間的な弱さを合わせて描く。『長崎ロシア遊女館』は幕末から明治へ移る長崎を舞台に、医学、異国との接触、遊女たちの哀歓を短編連作的に描く。

医学への情熱と時代の夜明けを、人間の弱さや欲望まで含めて描く歴史小説群。

262ページ
医学史野口英世幕末長崎異文化接触情熱と執念
吉村昭 よしむら あきら 受賞
ふぉん・しいほるとの娘

『ふぉん・しいほるとの娘』は、吉村昭による文学作品で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

吉村昭の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

時代の記憶人間観察社会と個人
杉本苑子 すぎもと そのこ 受賞

『滝沢馬琴』は、読本作者として巨大な足跡を残した滝沢馬琴の生涯と創作への執念を描く歴史小説です。江戸文壇の空気と、書き続ける人間の孤独が力強く描かれます。

江戸の作家の執念と孤独が、歴史小説の厚みの中に立ち上がります。

282ページ
歴史小説江戸作家創作
池波正太郎 いけなみ しょうたろう 受賞
鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人・藤枝梅安

江戸の町を舞台に、捕物、剣客の市井生活、闇の仕事人の世界を描いた池波正太郎の代表的シリーズ群。人情、食、剣、裏社会の掟が緊密に結びつき、時代小説の楽しさを広げた。

江戸の明暗を、剣と人情と食の匂いで描き分けるシリーズ群。

時代小説江戸捕物剣客人情
五木寛之 いつき ひろゆき 受賞

『青春の門』筑豊篇は、炭鉱地帯に生まれた伊吹信介の成長を描く大河小説の出発点である。個人の青春を、戦後社会、労働、家族、故郷の記憶と結びつけて描く。

筑豊の炭鉱地帯を背景に、若者の成長と戦後日本の息遣いを描く大河小説。

560ページ
青春筑豊炭鉱戦後社会
小説家

若者の群像を描く長編小説『青春の門』で知られる

城山三郎 しろやま さぶろう 受賞

元首相・広田弘毅の生涯をたどり、戦争と政治責任を静かに問う歴史小説。城山三郎の評伝的な筆致が、吉川英治文学賞と毎日出版文化賞の評価につながった。

ひとりの文官の生涯を通して、昭和史の落日が照らし出される。

464ページ
歴史小説昭和史政治責任広田弘毅
小説家

現代歴史小説の作家

新田次郎 にった じろう 受賞
武田信玄

『武田信玄』は、新田次郎による文学作品。吉川英治文学賞の受賞作として、作者の主題意識と文体の特徴を示す一作です。

武田信玄は、吉川英治文学賞で評価された新田次郎の作品です。

文学小説受賞作
小説家

山岳小説を得意とした作家

水上勉 みずかみ つとむ 受賞
兵卒の鬣

『兵卒の鬣』は、水上勉による文学作品。吉川英治文学賞の受賞作として、作者の主題意識と文体の特徴を示す一作です。

兵卒の鬣は、吉川英治文学賞で評価された水上勉の作品です。

文学小説受賞作
小説家

社会派の小説を執筆する作家

司馬遼太郎 しば りょうたろう 受賞
世に棲む日日

『世に棲む日日』は、司馬遼太郎による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『世に棲む日日』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

受賞作作品昭和期の文学作者の視点
小説家

日本を代表する歴史小説家の一人

源氏鶏太 げんじ けいた 受賞
口紅と鏡、幽霊になった男

『口紅と鏡、幽霊になった男』は源氏鶏太による小説。都会的な会話と人情味を通じて、男女関係や日常の可笑しみを描く。

口紅と鏡、幽霊になった男は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

ユーモア夫婦都市
小説家

大衆文学の新境地を開拓した作家

柴田錬三郎 しばた れんざぶろう 受賞
三国志 英雄ここにあり

『三国志 英雄ここにあり』は柴田錬三郎による歴史小説。三国志の英雄たちを活写し、乱世における野心と人間味を描く。

三国志 英雄ここにありは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

中国史権力時代小説
小説家

歴史時代小説を得意とした作家

川口松太郎 かわぐち まつたろう 受賞
しぐれ茶屋おりく

『しぐれ茶屋おりく』は川口松太郎による時代小説。茶屋を舞台に、芸と情、江戸情緒の中で生きる女性の姿を描く。

しぐれ茶屋おりくは、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

241ページ
時代小説女性の生芸道
小説家

日本の大衆文学作家として知られる

山岡荘八 やまおか そうはち 受賞
徳川家康

徳川家康の生涯を大河的な構成で描く歴史小説。戦国から江戸へ向かう時代の転換を、政治、戦、忍耐の物語として広く読ませる。

徳川家康は、歴史小説を軸に山岡荘八の視線が凝縮された受賞作である。

歴史小説徳川家康戦国
小説家

日本の歴史小説家、『徳川家康』などの作品で知られる

松本清張 まつもと せいちょう 受賞
昭和史発掘、花氷、逃亡

昭和史の闇を掘り起こすノンフィクション的仕事と、犯罪・逃亡をめぐる小説群があわせて評価された受賞対象。社会の裏面を追う視線が清張文学の射程を示す。

昭和史発掘、花氷、逃亡は、昭和史を軸に松本清張の視線が凝縮された受賞作である。

昭和史社会派犯罪
1909-12-21 / 小説家 / 福岡県

日本の推理小説作家、社会派ミステリーの先駆者として知られる