日本の文学賞

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倭人伝断片
思潮社

倭人伝断片

福田 拓也

福田拓也は『倭人伝断片』と『惑星のハウスダスト』の二冊により第56回歴程賞を受賞しました。『倭人伝断片』は古代的な地名や記憶の断片をたどりながら、個の生と死を越える神話的な空間へ言葉を押し広げる詩集です。併せて評価された『惑星のハウスダスト』は、散文詩的な流動性で言葉の身体性を追い込みます。

真空地帯 (岩波文庫)
岩波書店

真空地帯 (岩波文庫)

野間 宏

『真空地帯』は、野間宏による長編反戦小説。太平洋戦争中の日本軍内務班を舞台に、二年の刑を終えて原隊へ戻った木谷一等兵が、自分を陸軍刑務所へ追いやった冤罪と軍隊組織の暴力を見つめ直す。兵営の閉鎖空間を通して、人間を兵隊へ変えていく軍国主義の仕組みを描いた戦後文学の代表作である。

銘度利加
思潮社

銘度利加

十田 撓子

十田撓子の第一詩集。秋田・大湯の土地の記憶、ハリストス正教の響き、遠い呼び声を重ね、個人の生と土地に流れる時間を聖性を帯びた言葉でたどる。

君と夏と、約束と。 (GA文庫)
SBクリエイティブ

君と夏と、約束と。 (GA文庫)

麻中 郷矢, 磁油2

七年前に姿を消した少女が、当時の姿のまま大学生になった少年の前へ現れる青春SF恋愛小説。再会した二人は時間のズレを越えて心を通わせるが、共有しているはずの過去の記憶には少しずつ違いがある。

葵の残葉
文藝春秋

葵の残葉

奥山 景布子

高須松平家の兄弟たちが、幕末維新の動乱のなかで異なる立場へ分かれていく歴史小説。徳川の誇りと時代の変転が、家族の相克として描かれる。

安楽死を遂げるまで
小学館

安楽死を遂げるまで

宮下 洋一

安楽死を選ぶ人々とその周囲を追い、死の自己決定をめぐる現実を描いたノンフィクション。海外取材を通じて、制度、家族、医療倫理の複雑さを浮かび上がらせる。