あたらしいエクスプロージョン
福原 充則
終戦直後の日本で、映画人たちが邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奔走する戯曲。フィルムもカメラも不足する時代に、GHQの思惑や映画人の情熱が交錯し、笑いを含みながら表現の始まりを描く。
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福原 充則
終戦直後の日本で、映画人たちが邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奔走する戯曲。フィルムもカメラも不足する時代に、GHQの思惑や映画人の情熱が交錯し、笑いを含みながら表現の始まりを描く。
神里 雄大
移民の記憶と越境する視点で、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島を結びながら語られる戯曲。父の死や旅、歴史の痕跡をめぐる複数の声が、国境を越えて思考する劇作家の世界を形づくる。
白川 紺子, 香魚子
後宮で生きる特別な妃・烏妃の寿雪が、皇帝・高峻からの依頼をきっかけに怪異の謎を解きながら、自分の居場所と人との関係性を見つめ直していく中華幻想譚の第1巻。
群像編集部, 三浦 哲郎, 吉村 昭, 富岡 多惠子, 林 京子, 藤枝 静男, 小島 信夫, 大江 健三郎, 後藤 明生
老いた落語家を中心に、落語『立切れ』の情趣を下敷きにしながら、男女の関係、老い、死、芸の終わりを乾いた筆致で描く短篇である。情話を現代的な冷たさへ反転させる力がある。
結城 昌治, 日下 三蔵
警察組織の内部にある歪みと、現場刑事の倫理的な葛藤を軸にした警察小説。事件を追う過程で、捜査の正義と組織防衛の論理がぶつかり、乾いた筆致で犯罪と職業意識の重さを描く。
松本 創
2005年のJR福知山線脱線事故を、遺族の浅野弥三一とJR西日本の組織改革に向き合った技術者たちの歩みから追ったノンフィクション。事故原因を個人のミスに閉じず、民営化後の組織風土、安全思想、遺族と加害企業の対話まで掘り下げる。
佐藤 卓己
総力戦体制の下で形成されたメディアと公共性のあり方を検討する研究書。ファシズムを過去の例外としてではなく、近代社会の情報環境と結びつけて考察する。
九州男児
訓練中に山中で遭難した自衛隊員が、独自の風習を持つ村に迷い込むBLコミック。閉ざされた共同体のしきたりと、そこで生まれる関係の変化を軸にした作品。
こざわ たまこ
「ハロー、厄災」は単行本収録時に「僕の災い」と改題され、連作短編集『負け逃げ』の冒頭に置かれた作品。国道沿いの閉塞した町で、居場所のなさを抱えた若者たちが、傷つきながらもそこから逃げる理由と残る理由を探す青春群像として読める。
日向 弓弦
日向弓弦によるフランス書院文庫の成人向け小説。受賞時の題名「シングル母娘と僕 ―ふたりであいして―」として文庫化され、年上の女性と若い女性をめぐる関係性を軸にした官能ドラマとして刊行された。