日本の文学賞

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7455 件の新刊

無形
講談社

無形

井戸川 射子

立ち退きが進む海辺の団地を舞台に、老いと病を抱える祖父と孫娘、親を失踪で失った姉弟、近所の犬を世話する老女、少女たちや兄弟など、そこに暮らす人々の季節と記憶をたどる群像小説。変化のなかで取りこぼされる喜びや悲しみと、なお残るつながりを描く。

日本の犯罪小説
光文社

日本の犯罪小説

杉江松恋

犯罪者を通して個人と社会の対立を描く「犯罪小説」という視点から、日本の文学を読み直す文芸評論。大藪春彦、江戸川乱歩、松本清張、宮部みゆきら18人の作家を取り上げ、社会の変化とともに犯罪小説がいかに変容したかをたどる。

遊廓島心中譚
講談社

遊廓島心中譚

霜月 流

幕末の横浜・港崎遊廓を舞台に、父の死の真相を追う町娘・伊佐の視点で事件と恋が交錯する本格ミステリです。遊女屋や攘夷派の陰謀、英国海軍将校メイソンとの関係が重なり、歴史劇としての厚みと謎解きの推進力を両立させています。

はじめよう、ヒーロー不在の戦線を。 (ファンタジア文庫)
KADOKAWA

はじめよう、ヒーロー不在の戦線を。 (ファンタジア文庫)

服部 大河, 河地 りん

英雄だった幼馴染・茜が命と引き換えに世界を救ってから一年。絶望して引きこもる高橋嗣道は、「主人公的行動」を力に変える兵器スターゲイザーの後継者として、再来する敵に立ち向かうことになる。第36回ファンタジア大賞金賞・細音啓特別賞受賞作。

あの日の風を描く
角川春樹事務所

あの日の風を描く

愛野 史香

京都市にある美大の油画科を休学中の稲葉真は、従兄の呼びかけで江戸時代の女性絵師・平野雪香が描いた襖絵の復元模写制作チームに加わることになった。狩野探幽の血縁にあたる清原雪信の娘が描いた十二面の花鳥図のうち現存するのは九面のみ。修復の専門家を志す二人の仲間とともに、失われた三面を想像で補いながら完成を目指す物語。創作することの苦悩と幸福を繊細に描き、選考委員全員が「これしかない」と絶賛した第16回角川春樹小説賞受賞の感動長篇。

禁忌の子
東京創元社

禁忌の子

山口 未桜

救急医の相場慧は、深夜の緊急搬送で自分にそっくりな溺死体と対面する。身元不明の遺体をめぐって調査を始めた彼は、体外受精が実用化される以前の黎明期に行われた禁断の実験と、自らの出自に秘められた真実へと辿り着いていく。生命倫理と家族の絆を問う、第35回鮎川哲也賞受賞の本格医療ミステリ。

夜明けのニュースデスク
ながらみ書房

夜明けのニュースデスク

加古陽

加古陽の第一歌集。新聞記者として日々ことばを扱う経験から、報道の倫理、戦争の記憶、組織のなかの個人、ニュースを伝える仕事の緊張を短歌に刻む。

円かなる大地
講談社

円かなる大地

武川 佑

戦国期の北の大地を舞台に、アイヌのシラウキと蠣崎氏の娘・稲姫が、和人とアイヌの争いを和睦へ導こうとする歴史小説。

飽くなき地景
KADOKAWA

飽くなき地景

荻堂 顕

戦後から高度経済成長期の東京を背景に、旧華族・烏丸家の嫡男が一族の宝刀を取り戻そうとする、美と血のノワール。