頼山陽とその時代
中村真一郎
江戸後期の歴史家・詩人である頼山陽の生涯を、家族関係、病、交友、漢詩文、幕末思想へ及んだ影響まで広げて描く評伝。中村真一郎は人物の内面と時代の知的風景を重ね、近世文学と歴史精神の交差をたどる。
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中村真一郎
江戸後期の歴史家・詩人である頼山陽の生涯を、家族関係、病、交友、漢詩文、幕末思想へ及んだ影響まで広げて描く評伝。中村真一郎は人物の内面と時代の知的風景を重ね、近世文学と歴史精神の交差をたどる。
筒井 康隆
放射能の影響で生物が異様な変異を遂げた世界を描く表題作を中心とする筒井康隆の短編集。奇想、恐怖、ブラックユーモアが混ざり合い、人間中心の世界観を不安定にする。
竹崎 有斐
熊本近郊の石切り山を舞台に、太平洋戦争下を生きる人びとと子どもたちの姿を描いた長編である。地域の暮らし、労働、戦争の影が重なり、子どもの成長と共同体の記憶が浮かび上がる。
古波蔵保好
沖縄・首里に生まれた著者が、土地の記憶、人びとの暮らし、歴史の重なりを自身の視点で語るエッセイ集。復帰後間もない時代の沖縄を、外から眺める観光案内ではなく、内側の生活感と長い時間の厚みから描く。
赤川 次郎
列車をめぐる怪異と事件を、軽快な語り口で進める赤川次郎の初期ミステリー。ユーモアとサスペンスを併せ持ち、のちの人気作家としての持ち味を示している。
生源寺美子, 中山正美
『春をよぶ声』は、生源寺美子の講談社児童文学新人賞受賞作で、刊行時に『草の芽は青い』と改題されました。少女の成長を中心に、家庭、学校、土地の移動の中で揺れる子どもの心を丁寧に描く作品です。
大江 健三郎
『個人的な体験』は、障害を持って生まれた子を前にした青年バードの恐怖、逃避、自己嫌悪を描く大江健三郎の長篇である。アフリカへの夢と現実の責任が衝突するなかで、主人公が自分の運命を引き受けるまでの魂の遍歴を追う。
前川康男, 太田大八
子どもの身近にある自動車を題材に、人とものとの関係をやさしい物語として描く児童文学。太田大八の絵を伴い、乗り物への親しみから、使われるものの悲しさや人間のまなざしへと読者を導く。
島尾 敏雄
夫の不実をきっかけに妻の精神が崩れ、夫婦の日常が責めと謝罪の果てしない時間へ変わっていく長編。私小説的な素材を極限まで掘り下げ、愛、罪、狂気、共生の苦しみを生々しく描く。
渋沢 青花
大正期に実業之日本社で刊行された児童雑誌『日本少年』と『少女の友』の編集経験を、元編集者の渋沢青花が回想した一冊。二誌の編集方針や誌面づくりを、当時の児童文化と出版の背景に触れながら記している。