日本の文学賞

受賞作品一覧

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クリア

16344 件の受賞作品

ドロップ

沓乃よう くつの よう
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

夏の高校の教室を舞台に、女子高生たちの白熱した議論と、彼女たちを見守る女性教師の内面世界を交互に描いた短篇小説。高木が主宰する非公式の「女子会」では、「性加害の当事者にパイプカットは必要か」「佐藤蓮君の彼女にはだれがふさわしいか」といった議題が次々と繰り出される。教師はサクマドロップスを舐めながら生徒たちの言葉を聞き流し、過去の男子生徒や事件の記憶が妄想と地続きになって立ち上がってくる。清冽な教室の空気と、教師の意識が滲んでいく感覚が重なりあい、大人と子どもの認識のずれが浮かび上がる。

主題 記憶と妄想の地続き大人と子どもの認識のずれ学校という密室空間世代間のギャップ戦争・暴力の記憶
296ページ

ソリティアおじさんがいた頃

村司侑 むらし ゆう
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

味噌製造会社の直売店に勤める主人公の瑠奈は、かつての職場で「ソリティアおじさん」と呼ばれていた元同僚・黒野田が着衣着火の火災で亡くなったという訃報を受ける。葬儀に参列したのち、忘れていたこと、確かめようのないことがとりとめなく浮かび上がり、主人公は変化してゆく。京都方言を交えた語り口で、日常のささやかな細部と死という大きなテーマを向き合わせた純文学短編。

主題 記憶と喪失死と日常職場の人間関係回想内省音の対比

ひなたの中継点

森山世惟 もりやま せい
文学賞: 松本清張賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
不問
選考方式
公募

『ひなたの中継点』は、全国高校駅伝での初優勝を目指す女子陸上部を舞台に、部員たちの走りと相次ぐ不審な出来事の謎を描く青春スポーツミステリー。

主題 高校駅伝女子陸上部チームワーク青春ミステリー
304ページ

山田先生、結婚すれば?

結坂いと ゆいさか いと
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

京都の大学図書館に勤める司書・山田朔太郎は、人間関係の構築を最も苦手としていた。尊敬する松教授に頼まれ氏姓学ゼミの臨時講師を引き受けたことをきっかけに、ゼミ生から「結婚して苗字を変えれば良い」と言われる。幼少期から「山田」という苗字にコンプレックスを抱いてきた山田は衝撃を受け、結婚相談所に入会。「変わった苗字の女性」という絶対条件を掲げて婚活を始めるユニークなエンターテインメント小説。

主題 婚活苗字コンプレックス司書京都人間関係エンターテインメント
第46回(2026年) 大賞・読者賞

初髪下ろし

水沢文尾 みずさわ ふみお
カテゴリー
ジャンル小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

漆掻きのアルバイトに応募した美大生・洞口航は、面接担当の住民・淑恵に見込まれてとある集落へ赴く。しかし到着すると淑恵は既に他界しており、区長から「初髪下ろし」なる奇妙な儀式の執行役を頼まれる。この集落では、女性が死ぬと古来の成人儀式になぞらえた「髪下ろし」を行って成仏を促すという。儀式までの数日間、村と淑恵をめぐる秘密が次第に明かされ、あの世へ誘う死霊の罠が迫る中、航は生き延びる方法を探る。

主題 民俗ホラー儀式集落漆掻き死霊生存

さまよえる永遠

悠木允 ゆうき まこと
文学賞: 鮎川哲也賞
カテゴリー
ジャンル小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

第36回鮎川哲也賞の受賞作。未発表の長編推理小説として応募され、2025年10月31日の締切までに集まった209編から最終選考を経て選ばれた。東京創元社から2026年10月に刊行予定。徳島新聞は、異世界を舞台にしたミステリー仕立ての作品と報じている。

主題 長編推理小説本格ミステリ異世界ミステリ
第17回(2026年) 選考委員奨励賞

虚空領域

灰都とおり はいと とおり
文学賞: 創元SF短編賞
カテゴリー
ジャンル小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

灰都とおりの「虚空領域」は、第17回創元SF短編賞(2026年)において最終候補に残り、選考委員奨励賞を受賞した広義のSF短編作品。応募時のタイトルは「無窮の匣」で、受賞確定後に改題された。選考委員は飛浩隆、長谷敏司、高山羽根子の三氏。選考委員奨励賞は正賞とは別に選考委員の推薦によって贈られるもので、本作は商業媒体への掲載予定はない。

主題 SF短編創元SF短編賞

鳥なき島

春鹿 はるしか
文学賞: 創元SF短編賞
カテゴリー
ジャンル小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

遠い未来の日本、強制移住させられたひとびとが暮らす孤島を舞台に、管理される娼妓、単為生殖が可能になった「新人類」でありながら地球に残ったトランスジェンダーの男性、そして遠い場所に旅立ってしまった娘の物語を描くフェミニズムSF短編。

主題 フェミニズムジェンダー強制移住気候変動トランスジェンダー未来の日本ディストピア家族

天を朱に染め ―御伽草子異聞―

加賀谷きよい かがや きよい
カテゴリー
ジャンル小説
受賞対象
不問
選考方式
公募

御伽噺を蒐集するため老翁を訪ねた清右衛門。翁が語るのは都を騒がせた鬼・朱天童子の伝説だった。酒呑童子伝説をモチーフに、権力に従わぬ鬼たちの闘いと共存、正しさの揺らぎと立場の逆転を描いた平安エンタメ小説。

主題 平安時代御伽草子酒呑童子鬼ファンタジー権力と反逆正義と悪

世界99(上・下)

村田沙耶香 むらた さやか
文学賞: 野間文芸賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
選考

『世界99』は、性格を持たないまま周囲に呼応し、集団ごとに人格を作り替えて生きる如月空子を軸にした上下巻のディストピア長編である。かわいらしい存在として現れたピョコルンが社会の仕組みを変えていくなか、差別、搾取、性、家族、記憶、適応の問題が、空子の半生とともに不穏に展開していく。

主題 ディストピア人格と適応差別と搾取性と身体家族と記憶社会規範
432ページ

月の器・帰路

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『月の器・帰路』は、武腰一憲による受賞対象の作品である。「月の器・帰路」(令和6年第11回日展出品作)に対し

主題 月の器・帰路受賞作品

春への移ろい

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『春への移ろい』は、日比野博鳳による受賞対象の作品である。「春への移ろい」(令和6年第11回日展出品作)に対し

主題 春への移ろい受賞作品

蓮

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『蓮』は、勝野眞言による受賞対象の作品である。「蓮」(令和6年第11回日展出品作)に対し

主題 蓮受賞作品

トスカーナの窓辺

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『トスカーナの窓辺』は、小杉小二郎による受賞対象の作品である。「トスカーナの窓辺」(令和6年)に対し

主題 トスカーナの窓辺受賞作品

祠る

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『祠る』は、西田眞人による受賞対象の作品である。「祠る」(令和6年第11回日展出品作)に対し

主題 祠る受賞作品

妹背山婦女庭訓

尾上松緑 おのえ しょうろく
文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『妹背山婦女庭訓』は、尾上松緑による受賞対象の作品である。最近の活躍、特に「妹背山婦女庭訓」の大判事、新作歌舞伎「荒川十太夫」の成果に対し

主題 妹背山婦女庭訓受賞作品

山姥 雪月花之舞

文学賞: 日本芸術院賞
カテゴリー
芸術総合・メディア芸術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『山姥 雪月花之舞』は、梅若紀彰による受賞対象の作品である。能「山姥 雪月花之舞」を始めとした優れた舞台成果に対し

主題 山姥 雪月花之舞受賞作品

清心館小伝

奥泉光 おくいずみ ひかる
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
公募

江戸の町道場・清心館と、その剣術を説く伊能涼雲の来歴を、史料を読み解く伝記のような体裁でたどる短編。もっともらしい記録を積み重ねながら、兵法と虚構の境目を軽妙に揺さぶる。

主題 江戸時代剣術偽史虚構と真実
248ページ

カフネ

阿部暁子 あべ あきこ
文学賞: 本屋大賞
カテゴリー
出版文化・書籍文化
受賞対象
プロ
選考方式
公募

弟の急死を機に、薫子は遺産相続をめぐる事情から弟の恋人だったせつなと出会う。対照的な二人が家事代行会社の仕事を通じ、食事と暮らしのなかで少しずつ関係を育てていく物語。

主題 家族喪失食ケア再生
304ページ

橘の家

中西智佐乃 なかにし ちさの
文学賞: 三島由紀夫賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
選考

『橘の家』は中西智佐乃の小説である。庭の橘の木に救われた少女・恵実が、木の力を媒介して妊娠を望む人びとに頼られるようになる一家の物語を描き、第38回三島由紀夫賞を受賞した。

主題 生殖と家族女性の身体信仰と搾取
160ページ

親切な殺人

浅田優真 あさだ ゆうま
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

プロ総合格闘技の前座選手・水島龍介は、試合出場と並行して山間の精神障害者施設で生活支援員のアルバイトをする二重生活を送っている。リングの上での格闘と施設での身体拘束という二つの「暴力」を通じて、強者と弱者、暴力と親切の境界線を問う作品。

主題 暴力と親切の逆説格闘技と介護の二重世界身体性と権力関係強者と弱者の境界主体性の剥奪
48ページ

さそり座の火星

しじまむらさき しじま むらさき
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

商業高校で実習助手として働くマコトと、そこに通う2年生のルルナを中心とした物語。「女性らしさ・男性らしさ」の枠組みに悩む二人が、学校という場でそれぞれの生きづらさを抱えながら交わる。学校と生徒のあいだに立つ実習助手という立場から、理解と不理解の二項対立では示せない「正解のなさ」に切り込む。

主題 性的マイノリティへの不理解学校・社会の理不尽アイデンティティと自己定義親の権威と子の自由大人と若者の信頼関係

アザミ

綾木朱美 あやき あけみ
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく現代人の姿を鋭く描いた「逆」推し事小説。ネットにとらわれて生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。

主題 SNS依存炎上ネット社会校閲者アイドル文化現代の孤独令和の日常系文学
160ページ

鳥の夢の場合

駒田隼也 こまだ じゅんや
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

シェアハウスに住む初瀬と蓮見、そして一羽の文鳥。ある日、同居人の蓮見が「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」と頼んでくる。夢と現、過去と現在、生と死が溶け合う独自の文体のなかで、初瀬が決断するまでの五十五日間を描いたデビュー作。第68回群像新人文学賞受賞作、第173回芥川龍之介賞候補作。

主題 生と死夢と現実シェアハウス記憶鳥決断境界の溶解
152ページ

BOXBOXBOXBOX

坂本湾 さかもと わん
文学賞: 文藝賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

宅配所で箱を仕分ける作業員・安が、ある箱の中身を覗き見たことから、次々と箱が消えていく。顔なき労働者たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。「私」であることを求められない労働の中でいかに「私」を保つかを問い、時代の息苦しさを暴き出すデビュー作。

主題 労働アイデンティティ疎外サスペンス現代社会
120ページ

フェイスウォッシュ・ネクロマンシー

前田知子 まえだ ともこ
文学賞: 太宰治賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

息子の不登校に悩む四十代のパート主婦「私」は、美容品の店で洗顔料のテスターを使ったその日から、亡き祖母の霊を降ろせるようになった。掃除に打ち込む日々の傍ら、もの言わぬ祖母の気配とともに、家族の傷や記憶と向き合いながら「越冬」していく。日常の小さな苦しみをユーモアとペーソスで包み込んだ、奇想と共感の物語。

主題 降霊不登校中年女性の孤独掃除と浄化祖母との記憶日常の寄る辺なさ
160ページ

あなたが走ったことないような坂道

有賀未来 ありが みく
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

香港で生まれ、移民の養父母のもと日本で育った女子高生の星瑤(シンユ)は、あたしは香港人なのか、中国人なのか、日本人なのかという問いを抱えながら生きる。母国とは何か、母語とは何か、家族とは何か、親友への気持ちは愛なのか。アイデンティティの揺らぎを全身全霊で駆け抜ける18歳の鮮烈なデビュー作。

主題 アイデンティティ国籍・民族移民香港言語と母語自己探求友情と愛高校生
96ページ

赤いベスト

内田ミチル うちだ みちる
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

広島に暮らす独り身の高齢女性・跡野が主人公。認知症を患い行方不明になった母の記憶を抱えながら、近所のウォーキングの会や大田さんの家での泊まり込みを通じて過ごす日々が描かれる。コミュニティに広まる「赤いベストを着た女」の不気味な噂を軸に、高齢者たちの集団心理と、主人公が語る真偽不明の嘘から漂う不信感が、広島弁を巧みに用いながら醸成される純文学中編。

主題 高齢者の孤独認知症集団心理嘘と信頼広島方言文学家族の喪失
140ページ

粉瘤息子都落ち択

更地郊 さらち こう
文学賞: すばる文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

上司のパワハラで退職し、引きこもり気味に暮らす野中が、大学時代の友人・忍から持ちかけられた奇妙な対戦の依頼をきっかけに、居場所のなさと友情の距離感に向き合っていく物語です。格闘ゲーム、自販機のテープ、マウンテンデューといった卑近なモチーフを通して、だるさの中に切実さが滲む日常が描かれます。

主題 都落ち無職友情格闘ゲーム底辺青春都市と地方
176ページ

タキオンのころ

齊藤航希 さいとう こうき
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
公募

『タキオンのころ』は齊藤航希の受賞作で、今回確認できた公開ソースでは単行本化を確認できなかった。

主題 受賞作書誌未確認単行本未確認