受賞作品一覧
受賞作品の書籍情報を提供します
16496 件の受賞作品
日曜日(付随する19枚のパルプ)
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社会人2年目のゲイの主人公とその大学生パートナーが、静かな日曜日を過ごそうとするなか、パートナーの同級生でアライ(LGBT支援者)の女性から繰り返し干渉される物語。19枚のパルプを並び替えた非時系列の構成によって、平穏な日曜日とアライ女性との約束がある日が交錯しながら語られる。
私は無人島
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占い師として静かな日常を送る主人公のもとに、中学時代の友人・未希から突然連絡が入る。未希は配偶者の弟に性的暴行を受けて妊娠したと打ち明け、「伝説の堕胎師えじう」に処置してもらうことが中絶の条件だと告げる。主人公はトランプ占いを頼りに「えじう」を探して島へ渡り、奇妙な道行きを経て堕胎の現場へたどり着く。身体の所有権とは何か、選択とは誰のものかを問いながら、それぞれの「誰かのものではない」という在り方を浮かび上がらせる長篇デビュー作。
遠くから来ました
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東北のとある喫茶店に居合わせたのは人間と、どこからともなくやってきたAからEの〝遭難者〟――。整列した時空を歪ませて、浮かびあがるそのあわい。白鳥一が第67回群像新人文学賞の優秀作を受賞した中篇小説。観測者の存在によって日常が特別なものへと変容する、実験的な構造を持つ純文学作品。
月ぬ走いや、馬ぬ走い
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先祖の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年・浩輔と少女かなちゃんの前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れる。沖縄戦で玉砕した兵士、震洋特攻隊長、戦争花嫁としてアメリカで暮らしたオバア、現代を生きる高校生たち――複数の語り手が言葉のたすきをつなぎ、沖縄の近現代史を複数の声で描き切る。第67回群像新人文学賞受賞、21歳の現役大学生による衝撃のデビュー作。
光のそこで白くねむる
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十年ぶりに帰郷した「わたし」が墓地へ向かう途中、死んだはずの幼馴染・キイちゃんの声を聞く。行方不明の母、謎めいた父、荒れた祖母——不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎が呪われた異界へと変貌していく。誰が存在し、語り手の性別すらも明示されない曖昧さの中で、パラノイアックな視点を高い文章技術で描ききった衝撃のデビュー作。
ハイパーたいくつ
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職場では千倍規模の支払いミスを犯し、私生活では衣服の買いすぎで借金まみれ——ダメ社員の「ペンペン」は退屈な日常をひたすら妄想で乗り切ろうとする。言葉が現実を食い破り、壊れた私の壊れた言葉が壊れた風景を呼び起こす、超現実的な加速小説。俳優・仲野太賀との会話から生まれた衝撃作。
メメントラブドール
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新宿区に住む20代の男性・忠岡は、複数の顔を持ちながら生きている。昼はSIer企業の正社員、夜は新宿の「男の娘コンカフェ」でキャストの「うたちょ」として働き、マッチングアプリではノンケの男性を誘う「たいちょー」として裏アカウントを運営する。ネット用語やスラングが飛び交う現代の言語感覚で書かれた本作は、形のない「私」が令和の新宿で自分自身を問い続ける梅雨明けまでの一ヶ月を描く。第40回太宰治賞受賞作。
さびしさは一個の廃墟
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建築学科の大学院生であり、男性向けの性的サービスのアルバイトをするレンが、東京から奄美大島に移住し観光ガイドをするなかで経験した出来事を描く。指導教員との歪んだ関係、奄美の方言や島唄、英語・中国語などの異言語が入り混じった、独特の色気ある語り口が高く評価された純文学作品。タイトルは島尾敏雄のエッセイからの引用。
ダンス
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同じ部署の三人が近頃欠勤を繰り返し、その分仕事が増える「私」はイライラが頂点に達する。ある日、三人のうちの一人、先輩女性の下村さんから三角関係の事情を知らされ、恋人を取られたのに弱っているのか開き直っているのか分からない下村さんの気ままな「ダンス」に翻弄されていく。不可視で不可侵な他者の内面と向き合いながら、職場という閉じた空間での人間関係のもつれを一人称で描いた新潮新人賞受賞作。
ダンスはへんなほうがいい
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広告代理店で働く主人公は、休職中に幼なじみと再会し、友情や恋愛の手前にある距離感を見つめ直すことになる。関係を劇的に収束させるのではなく、気まずさや戸惑いを抱えたまま、仕事へ戻っていく過程を静かに描いた作品。
泡(あぶく)の子
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- 純文学
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新宿歌舞伎町のトー横を舞台に、居場所のない若者たちの感情の揺れと、壊れた街で生き延びようとする切迫感を描いた作品です。断片的な場面をつないで、依存や暴力、喪失のなかにある関係のかたちを浮かび上がらせます。
笑う森
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- 一般文芸・大衆小説
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人の気配が薄い森を舞台に、喪失感と不穏さが少しずつ広がっていく長編小説。家族や土地に残る記憶が、静かな恐怖として立ち上がる。
火の神の砦
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- 一般文芸・大衆小説
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- プロ
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火をめぐる土地の記憶と人間の営みを重ね、物語の緊張を保ちながら進む長編小説。民俗的な気配と現代的な筆致が交差する。