日本の文学賞

受賞作品一覧

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16344 件の受賞作品

流跡

朝吹真理子 あさぶき まりこ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

声、記憶、土地の感触がゆるやかに流れ込むように連なり、語りの輪郭そのものを揺らす小説。出来事よりも言葉の運動を前面に出し、生の痕跡がどのように残るのかを探る。

主題 記憶言葉の流れ身体感覚痕跡
102ページ

墓標なき草原(上・下)

楊海英 よう かいえい
文学賞: 司馬遼太郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
選考

内モンゴルで文化大革命期に起きた迫害と虐殺を、証言と資料をもとに描く上下巻の記録文学。個人の記憶を通じて、国家暴力が草原の生活と共同体をどう壊したかを追う。

主題 内モンゴル文化大革命虐殺証言民族史
300ページ

錦

宮尾登美子 みやお とみこ
文学賞: 親鸞賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ

京都・西陣の呉服商、菱村吉蔵が斬新な織物を生み出し、やがて法隆寺の錦の復元へ挑む。錦に魅入られた男の創作への執念と、その人生に影を落とす女たちの愛と哀しみを重ねて描く長編小説。

主題 西陣織職人の執念芸術と商い愛と哀しみ伝統の復元
438ページ

天地明察

冲方丁 うぶかた とう
文学賞: 本屋大賞
カテゴリー
出版文化・書籍文化
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『天地明察』は、冲方丁による作品。江戸の暦作りをめぐる知の挑戦を描き、学問と勝負、志の物語として読ませる歴史小説。

主題 記憶時間人間関係表現の力
480ページ

トリップ・トラップ

金原ひとみ かねはら ひとみ
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『トリップ・トラップ』は、旅や移動の気配をまとった短編を通じて、女性の身体感覚、恋愛、結婚、妊娠、異国での孤独を描く作品集です。鋭い言葉で、他者との距離や自分自身の変化に揺れる心を浮かび上がらせます。

主題 女性の身体旅恋愛と結婚異国の孤独
259ページ

時間のかかる読書―横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず

宮沢章夫 みやざわ あきお
文学賞: 伊藤整文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『時間のかかる読書』は、宮沢章夫による作品。文学や表現をめぐる思考を、作家・作品・時代の関係から丁寧に読み解く評論。

主題 記憶時間人間関係表現の力
290ページ

母なるもの―近代文学と音楽の場所

高橋英夫 たかはし ひでお
文学賞: 伊藤整文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『母なるもの』は、高橋英夫による作品。文学や表現をめぐる思考を、作家・作品・時代の関係から丁寧に読み解く評論。

主題 記憶時間人間関係表現の力
277ページ

掏摸

中村文則 なかむら ふみのり
文学賞: 大江健三郎賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
非公募

『掏摸』は、東京で裕福な人々を狙う天才的なスリを主人公にした長編小説です。かつて関わった闇社会の男・木崎との再会によって、主人公は逃げ場のない仕事を課され、運命を支配されるような恐怖の中へ引き込まれていきます。

主題 犯罪運命都市の孤独悪の支配
175ページ

乙女の密告

文学賞: 芥川龍之介賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
非公募

アンネ・フランクをめぐる授業と女子学生たちの関係を通じ、言葉、記憶、密告の重さを描く小説。知的な構成の中に、集団の空気と個人の孤立が鋭く浮かぶ。

主題 記憶言葉密告
121ページ

烏有此譚

円城塔 えんじょう とう
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『烏有此譚』は、円城塔による実験的な小説です。語り、注釈、脱線が入り組み、存在しないかもしれない物語をめぐって、読むことそのものを揺さぶる知的な迷宮を作ります。

主題 実験小説注釈虚構言語迷宮
144ページ

寝ても覚めても

柴崎友香 しばさき ともか
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『寝ても覚めても』は、同じ顔をした二人の男性をめぐって、恋愛の記憶と現在の生活が揺れる長編小説です。忘れられない相手への思いと、いま隣にいる人との関係が、静かな緊張の中で重なります。

主題 恋愛記憶分身日常選択
269ページ

クォンタム・ファミリーズ

東浩紀 あずま ひろき
文学賞: 三島由紀夫賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
選考

東浩紀による小説作品。並行世界の発想を借りながら、家族、父性、情報社会、テロや暴力の影を複数の時間線に重ね、批評家としての問題意識をフィクションの形で展開する。

主題 並行世界家族情報社会思想小説
372ページ

自由高さH

穂田川洋山 ほたがわ ようざん
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『自由高さH』は、人と人とのつながりを新しい角度から描く小説。

主題 人間関係つながり現代小説
110ページ

乾燥腕

鶴川健吉 つるかわ けんきち
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『乾燥腕』は、若い会社員の日常に現れる不快さと違和感を、ユーモアを交えた筆致で描く小説。

主題 会社員の日常違和感ユーモア
125ページ

朝が止まる

淺川継太 あさかわ けいた
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『朝が止まる』は、淺川継太による群像新人文学賞の当選作として公式の受賞作一覧に記録されている作品です。

主題 日本語文学文学賞受賞作

後悔さきにたたず

野水陽介 のみず ようすけ
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『後悔さきにたたず』は、野水陽介による群像新人文学賞のとして公式の受賞作一覧に記録されている作品です。

主題 日本語文学文学賞受賞作

あたらしい娘

今村夏子 いまむら なつこ
文学賞: 太宰治賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

あみ子は家族や学校の友だちを大切に思いながらも、その思いを周囲と同じようには伝えられない。母の妊娠と喪失をきっかけに家族の関係が崩れていくなか、少女の無垢な視線が、身近な人々との距離や孤独を映し出す。

主題 家族少女孤独学校喪失他者との距離
208ページ

工場

小山田浩子 おやまだ ひろこ
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

巨大工場のなかで、書類廃棄や屋上緑化などの不思議な作業に従事する人々を通して、働くことと生きることの不条理を描く。新潮新人賞と織田作之助賞を受賞した鮮烈なデビュー作。

主題 工場労働不条理動物疎外職場
245ページ

ののの

太田靖久 おおた やすひさ
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

生者を連れ去る川、怪鳥が棲む白い本の山、決壊の気配を帯びた世界。現実と空想の境目が揺らぐ風景のなかで、人びとは自由を求めながら他者との隔たりに向き合う。

主題 現実と空想境界自由他者災厄
200ページ

ケージ

悦本達也 えつもと たつや
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

第41回九州芸術祭文学賞の佳作に選ばれた短編小説。限られた空間や関係の圧迫を思わせる題名を持ち、同賞がすくい上げてきた地域発の新人短編の一つとして記録されている。

主題 九州芸術祭文学賞短編小説佳作地方文学
第41回(2010年) 最優秀作

サウナ ニュー・ナカノシマ

中瀬誠人 なかせ まこと
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

九州芸術祭文学賞の最優秀作として発表された短編小説。九州の生活感と土地の気配を背景に、日常の場所に潜む人間関係の揺れを描く作品として、後に同賞の記念最優秀作品集にも収録された。

主題 九州生活の場所短編小説地方文学
832ページ

トロンプルイユの星

米田夕歌里 よねだ ゆかり
文学賞: すばる文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

イベント会社で働くサトミの周囲で、人や物が消えていく。世界の不確かさを感覚的に描く第34回すばる文学賞受賞作。

主題 喪失感覚記憶日常不確かさ
144ページ

おっさん

カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

『おっさん』は、若い書き手の視点から、年齢や世代の差が生む距離感を描く短編です。題名のくだけた響きの奥に、身近な人物を見つめる戸惑いと、日常の中でふいに立ち上がる感情が置かれています。

主題 世代差日常若者の視点人間関係

逃げるやもりと追うやもり

カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

『逃げるやもりと追うやもり』は、追うものと逃げるものという対の動きを題名に据えた短編です。小さな生き物のイメージを通して、人と人との距離、恐れ、追いつきたい気持ちを寓話的に響かせます。

主題 追跡と逃避小さな生き物距離感寓話性

モダニストの矜持――勝本清一郎論

カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
公募

岡本英敏による勝本清一郎論。モダニズム文学と批評の場で活動した勝本の姿勢をたどり、時代の転換の中で守られた文学的矜持を論じる評論作品である。

主題 評論モダニズム勝本清一郎文学史
25ページ

赦免花

高妻秀樹 たかつま ひでき
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
選考

赦しと罪の記憶を、花のイメージに託して描く時代小説。人が背負った過去と、なお生き延びようとする思いが、静かな情感の中で浮かび上がる。

主題 時代小説赦し罪再生
306ページ

あの夏に生まれたこと

沢辺のら さわべ のら
文学賞: 北日本文学賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

『あの夏に生まれたこと』は、北日本文学賞の入賞作として読まれる短編小説です。夏の記憶の中で生まれた出来事を通じて、人が抱え込む時間や生の転機を見つめます。

主題 短編小説夏記憶人生地方文学
530ページ
第39回(2010年) 文学大賞

狐の行列

永田祥二 ながた しょうじ
文学賞: 南日本文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
公募

「狐の行列」は、永田祥二が南日本文学賞の文学大賞を受けた小説です。鹿児島の地域文学賞に残る作品で、狐の嫁入りを思わせる題名が、郷土性と幻想味を帯びた物語への入口になっています。

主題 地域文学民俗幻想鹿児島
第9回(2010年) 江古田文学賞

鉄工場チャンネル

小泉典子 こいずみ のりこ
文学賞: 江古田文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
公募

『鉄工場チャンネル』は、小泉典子による小説。人物の選択、関係の揺れ、場面ごとの緊張を通じて、読者を作品世界へ導く。

主題 受賞作人物関係小説

小さいおうち

中島京子 なかじま きょうこ
文学賞: 直木三十五賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ
選考方式
公募

中島京子の長編小説。昭和初期の東京郊外に建つ赤い三角屋根の小さな洋館を舞台に、女中タキが晩年に綴る記憶から、奥様との日々と秘められた恋の出来事が浮かび上がる。懐かしさの奥に、戦争へ向かう時代の影と語られなかった感情がにじむ。

主題 昭和初期女中の記憶家族と恋戦争の影回想
319ページ