作品情報
老いを抱えた伝説の女性殺し屋が、自らの生存を懸けて標的を追うノワール。
老いゆく身体を抱えた女性殺し屋を主人公に、暴力の世界で生き延びることの代償を描く。過去と現在の傷が交差するなか、主人公は自らの人生を選び直す局面に立たされる。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 2022-12-16
- ページ数
- 278ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 2.6 x 12.9 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784000615761
- ISBN-10
- 4000615769
- 価格
- 2970 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
稼業ひとすじ45年。かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角(チョガク)も老いからは逃れられず、ある日致命的なミスを犯してしまう。守るべきものはつくらない、を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき、人生最後の死闘がはじまる。韓国文学史上最高の「キラー小説」、待望の日本上陸!
ク・ビョンモ 作家.ソウル生まれ.慶熙大学校国語国文学科卒業.2008年に『ウィザード・ベーカリー』でチャンビ青少年文学賞を受賞し,文壇デビュー.2015年には短編集『それが私だけではないことを』(以上,未邦訳)で今日の作家賞,ファン・スンウォン新進文学賞をダブル受賞.邦訳作品に『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)などがある. 小山内園子(おさないそのこ) 日韓翻訳者.NHK報道局ディレクターを経て,延世大学校などで韓国語を学ぶ.訳書に『四隣人の食卓』のほか,チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(共訳,筑摩書房)カン・ファギル『大丈夫な人』(白水社)イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(共訳,タバブックス)などがある.
レビュー
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お婆さんなのにノワール
韓国で初めてミュージカルになったし、映画にもなるみたいなので、どんな物語か知りたくて購入。簡単に説明出来る所を事細かに回りくどく書くのが好きな作家さんって印象。面白かった。
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映画を観てみたい
なにかで悲劇を招く要因はその人の持つ美徳に起因する、と言うようなことを読んだ。この本を読んでそれを思い出しました。ネタばらし的になってしまいますが、主人公にも最後はありきたり的な余生があって救われました。あとがきにも有りましたが、読むうちに自分の中で映像化する部分が多く映画になっても面白い作品だと思います。 ただこの本の配送状態が悪く帯が傷ついていました。
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表示通りでした。
表示通りでした。
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母性への希求
会話の中で「お母さん」と呼びかけられるたびに、主人公の老女は、「私はあんたのお母さんじゃない」と言い返す。 年上の女性に対する普通の呼び方なのに、一々反論する。 この点がどうにも気になっていたが、最後の場面の伏線のようだ。 同業の若者が、何かにつけて絡み、最後は、どうでもよさそうな態度で彼女を殺害しようとして、逆に致命傷を受ける。 死に直面した瞬間は平穏になり、そっとひざ枕にしてもらう。 彼女はとっさに言う。 「あの子かい?」 「もう薬は飲めるようになったのかい?」 昔、ベビーシッターとして潜入し、父親を暗殺したときのことだ。 この時、その子は、彼女が別れ際に「黙ってろ」と口の形で言ったことに気づいた。 老女の世界は荒野のオオカミだが、彼の世界には一人の女性がいつもいたのではないかと思った。 そして彼女の手で誤った自分の人生を正してもらう事が最高の願いだったのではないか。 そんな気がした。 陰鬱で読みにくい内容だが、最後で、愛慕する母性への希求が感じられ、印象が一変した。
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人間の魂を含め、摩耗しないものなど存在しない
「防疫業」つまり「暗殺者」の65歳はもう老人であり、エージェントも引退を勧めるほどの老境にさしかった女性が主人公。冷酷でありながらどこか悲しく、ちょっとした優しさを見せてしまうことでますます立場が弱くなり暗殺に失敗してしまう。 彼女の哀しい生い立ち、なぜか彼女に執拗にからんでくる同業者の青年との因縁や自分を助けてくれた医師の家族をめぐる事件、さらに最終決戦を迎えて徹底的な戦闘モードに入り「タイマン対決」となる。 まるで韓国犯罪映画を観ているようなリアル感があり、頭の中では読むたびに映画の最後に流れる「切ない男性ボーカルのバラード」が流れていた。
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老いていく自分を重ねながら
主人公の心情に相反する現実という運命に対し、いつでも【死】を迎える覚悟ができているというお決まりのストーリーかと思いきや、 表紙の『手』(ネイル)はそういうことなのかと。 普段はあまり読まないジャンルで期待はしていませんでしたが、 まさか一気読みするとは、、!激しくも美しい文章表現力に脱帽です。 華美ではないが芯があり、繊細だが力強い主人公が最高。 彼女(主人公)の生き様に惚れました。 韓国ノワール系になるのかな? 映画化希望!!
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殺し屋の動きを長い文章で表現してます
朝鮮の小説をほぼ初めて読みました、短文でも物語の展開が遅く感じる文がありますが、これは冗長でなく長文なのに流れるようでかつ展開がするする動くといった感じが面白いです。有能な殺し屋の動き良く出ています
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取り扱いは丁寧にお願いします。
梱包材の封筒が表・裏どちらも破れていたので扱いが荒かったのかなと思いました。 中の本は目立つ傷はありません。
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