ソウルの風景: 記憶と変貌 (岩波新書 新赤版 749)
1979年に滞在したソウルへ21年ぶりに戻った著者が、2000年の韓国社会を歩きながら記憶と現在を重ねて描くエッセイ。消費社会の到来、伝統の行方、南北関係、光州、日本文化の流入などを、人びとの声と街の変化から見つめる。
作品情報
過去の記憶と現在の街を重ねながら、近くて遠い隣国の同時代を照らし出す。
映画史・比較文化を専門とする四方田犬彦が、長期滞在を通じて見たソウルの変化を綴った岩波新書。政治や歴史、映像、生活文化を横断しながら、韓国を一枚の固定した像ではなく、時間の重なりを抱える社会として読み解く。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 2001-09-20
- ページ数
- 212ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784004307495
- ISBN-10
- 400430749X
- 価格
- 455 JPY
- カテゴリ
- 本/社会・政治/社会学/社会学概論
21年振りに長期滞在して見つめた韓国の今
レビュー
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無事到着しました
発送も早く 安心して購入できました 本も状態が綺麗でした
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信頼出来ます
とてもキレイでした 学生が使用するので お安く譲って頂き助かりました!
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骨太なルポ
長い間、こういう現代韓国のルポを待っていた。私が今までした韓国旅行は四回。観光コースではない旅行をしてきたつもりで、それなりに収穫はあった。しかしバス停や街角で果てることなく口喧嘩をする人達や、明洞でショッピングをしている若い女性や、新村をぶらついている学生や教授たちと交流など到底出来なかった。私の能力を越えることであった。この本では彼らが何を考えているのか、その一端を知ることが出来る。今年みた韓国映画の傑作『JSA』や『ペパーミントキャンデー』に対する著者ならではのコメントも大変参考になった。 かってバスに三時間ゆられて百済の古都扶余に行ったとき、その町並みのあまりにも素朴さにかえって感動したものだが、この本では全羅道と慶尚道の対立の一つの典型として、扶余と慶州の違いをあげている。今度は是非慶州にも行ってみよう。ただ著者はこの町の経済格差は百済と新羅の対立のせいではなく、戦後の政治的産物のせいだという説明を忘れてはいない。 70年代の『緊急措置世代』から80年代の『三八六世代』そして90年代の生まれながらにして民主化の世の中で育ち大衆消費社会を享受している世代の違いを著者は自分の経験とあわせて鮮やかに説明する。光州事件を体験してきた人達が今どういうことを考えているのか、ということは著者でしか書く事が出来なかったことではないだろうか。 21世紀の日本に韓国の人達との交流は欠かせないと私は思う。こういう骨太なルポが増えることを望む。