日本の文学賞

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火神子 天孫に抗いし者

朝日時代小説大賞

火神子 天孫に抗いし者

森山光太郎

弥生時代を舞台に、王家の血を引く十五歳の少女・翡翠命と、古い王家の血を絶とうとする男・御真木の対立を描く古代史ロマン。弱き者を救おうとする少女と、力で国を統べようとする男を対比しながら、日本の起源をめぐる物語を展開する。

弥生時代古代史ロマン王権少女の逃亡日本の起源

作品情報

弱き者を救う少女と、殺戮で国を奪おうとする男が、古代日本の起源をめぐってぶつかる。

第10回朝日時代小説大賞受賞作。王権の交代と血統の断絶という大きな題材を、逃亡する少女の視点と、支配をめざす男の暴力性で描き分ける。NDLサーチでは紙書籍として2019年5月刊、281ページと確認できる。

レビュー要約

  • 古代史の想像力と冒険性を楽しむ読者がいる一方、神話的な設定や人物配置に好みが分かれる。歴史の空白を物語として膨らませる読み味が評価されている。

書籍情報

出版社
朝日新聞出版
発売日
2019-05-13
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
18.8 x 12.8 x 2 cm
ISBN-13
9784022515971
ISBN-10
402251597X
価格
1540 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/歴史・時代小説

史上最年少27歳の若き新鋭、 第10回時代小説大賞受賞作! 新しい国を創るため、民を皆殺しにする征服者と、 己の弱さを知るが故に弱き者を救う王の娘、 国を統一するのにふさわしき者はどちらか⁉ 弥生時代を舞台に「日本」の起源に迫る。 「令和」の幕開けと共に送る、壮大な古代史ロマン 弥生時代、登美毘古(とみびこ)が大王に即位して二十年、泰平の世が続いていたある日、実弟・安日彦(あびひこ)が変わり果てた姿となり戻ってきた。その夜、長髄に矢の雨が邑を覆い、村人を襲った。敵は「天孫」を称する二十歳の御真木(みまき)だった。大陸を祖国とする御真木は、この地を征伐し、新たな国を創ろうと殺戮を繰り返していた。 登美毘古には一人娘がいた。その名は翡翠命(ひすいのみこと)、十五歳。薬師である老人・左慈(さじ)と共に山奥で暮らす。御真木の悪辣ぶりは隠れ里まで届き、翡翠命は自らの宿命を受け入れ、御真木を追う。 新しい国王になるため、古い王家の血を絶やすべく、自らの力を過信し殺戮を繰り返す男と、己の弱さを知るが故に弱き者を救い、均しく包摂する少女。王を巡る壮大な物語が今、始まる。 松井今朝子 氏 「視点がユニーク。壮大なテーマにチャレンジした志と、古代史ロマンが今後もエンターテインメントになり得る可能性を示した」 縄田一男 氏 「選考委員の意見が真っ二つに割れた野心作」

レビュー

  • 現代に平和を齎らす女性天皇火神子の再来

    卑弥呼の生い立ちとイメージが覆される小説でした。続編を読みたいです。

  • 続編期待!火神子の国起こし、御真木との対峙は?気になる!

    難しい表現もあったが、読み進んでいく内に、翡翠命の成長に拍手を送りたくなる。今後の作品も期待する。

  • 卑弥呼VS神武(崇神)天皇。奇抜な発想から未知の古代史に迫る、渾身の一作!

    物語の中で成長していく翡翠命という少女の存在を軸に、斬新な発想で弥生時代末期~古代史の時代を描いた一作。大和朝廷の天孫降臨の神話がどのように築かれたのかという点に着目し、逆説的に物語を生み出していくという発想が面白い。 魏志倭人伝(東夷伝)は歴史上有名な書物だが、その一説を引用しつつ、当時の東アジア情勢が魏呉蜀の三国時代の最中であったことを示す導入が、歴史好きには小気味良い。三国志ではお馴染みの左慈が登場し、主人公の成長に一役買っていく様がユニーク。 神武・崇神を名乗り、天孫を称する御真木入彦が率いる大和の軍勢。それに対峙すべく、同時代を生きる年若い少女、翡翠命の物語。令和の時代の幕開けに相応しい、新時代な発想の小説だと感じた。 難しい表現が随所にあるものの、時代小説としての文章の読みごたえは抜群にある。 作者の今後の作品が気になるところ。今作についても続編が出てくれることを期待したい。

  • 続きは❔

    これからっていうところで終わってしまう。続きが読みたい。

  • 続編出てます!

    2021-3に「卑弥呼とよばれた少女」というタイトルで続編が出てます!

  • 今後が楽しみ

    のっけから、つかまれた。 三国志とつながるとは。 日本史、世界史と教えられてきた時代の教育から、時代が変わりつつある今だからこそ、世に出てきた若い芽の著書だと感じた。 普段、朝日新聞社の本は読まないので、 編集さんがどんな本造りをするのか知らないが、今後の著者の成長が楽しみなことには、違いない。

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