作品情報
谷戸の一軒の農家を、十六羅漢の視点で150年たどる。
多摩丘陵の谷戸をモデルに、石の十六羅漢が語り手となって一軒の農家と周辺の変化をたどる2020年刊の絵本。第68回産経児童出版文化賞大賞受賞作。
書籍情報
- 出版社
- 偕成社
- 発売日
- 2020-07-20
- ページ数
- 40ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 1.1 x 31 x 22 cm
- ISBN-13
- 9784034379004
- ISBN-10
- 4034379006
- 価格
- 1980 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/学習/社会・くらし
「やと」とは「谷戸」とも書き、なだらかな丘陵地に、浅い谷が奥深くまで入り込んでいるような地形のことをいいます。 この絵本では、東京郊外・多摩丘陵の谷戸をモデルに、そこに立つ一軒の農家と、その土地にくらす人々の様子を、道ばたにつくられた十六の羅漢さんとともに、定点観測で見ていきます。 描かれるのは、明治時代のはじめから現代までの150年間。 長い時間、土地の人びとは稲作、麦作そして炭焼きなどをしてくらしてきました。昭和のなかばには戦争もありましたが、それでもつつましく、のどかなくらしをつづけてきました。 そのいとなみが大きく変化したのは、昭和40年代からです。この広大な土地が、ニュータウンの開発地となりました。丘はけずられ、谷は埋められました。自然ゆたかだった丘陵地は、あっというまに姿を消しました。そして昭和のおわりごろになると、団地やマンショがたちならぶニュータウンへと姿をかえました。大地にねざした稲作や炭焼きの仕事は、もうほとんどなくなりました。 しかし、新たに多くの人がここへ移り住み、町はまた活気をとりもどします。平成となると、ニュータウンができてからも30年以上がたち、自然豊かでのどかだった村は、落ち着いた郊外の町となっていきました。 ここに描かれた村にかぎらず、現在の私たちのくらす町はどこでも、かつてはゆたかな自然あふれる土地であったことでしょう。今のような町になる前は、どのような地形で、どのような人びとがいて、どのようなくらしがいとなまれていたのでしょうか。これを読みながら、みなさんのくらしている町と、くらべながら見ていくのもいいでしょう。 巻末には、8ページにわたって、この絵本に描かれている農作業とその道具、村の習俗や人びとの様子などをくわしく解説しています。
1973年、神奈川県相模原市橋本生まれ、大阪府育ち。宝塚造形芸術大学卒業。石仏が好きで羅漢さんを描きはじめ、2013年に「羅漢さん」でボローニャ国際絵本原画展に入選。さし絵に『ウォーズ・オブ・ジャパン 日本のいくさと戦争』、月刊絵本に「ばけものがおどるてら」、「おはぎをつくるおばけ」など。単行本の絵本は本書がデビュー作となる。兵庫県在住。
レビュー
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郷愁を誘う
柔らかく温かみのある筆致で、一つの家の生涯と再生、周辺の景色の時代による移り変わりを描いている。そして、時代が変わっても変わらない人間の営みも大切に描かれている。
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調べ抜かれた確かな描写
やとの家が時代によってどんどん移り変わって行く描写がすごい!細かく描かれているので、ここに神社があったのにとか、こんな動物たちが住んでいたのかとか、お話だけでなく絵の中に様々な発見があって、長く楽しめる絵本だと思います。季節の移ろいもきれいで、私の住んでいる村もこんなふうに描きたい、描いてほしいな、、と思いました。
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変わりゆく家々を見つめるお地蔵さん
「谷戸」(やと)という言葉を初めて知りました。 ニュータウンの開発で変わっていく家々と街並みを時の流れとともに描いていく作品。大人の観る絵本ですね。変わりゆく家々を見つめるお地蔵さんが愛らしく、心温まります。
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懐かしい
アニメ、「平成狸合戦ぽんぽこ」に風景が重なりました。また、幼い頃の情景が目に浮かびます。 価値ある一冊です。
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読書感想文に
学校の推薦図書に載っていて注文し忘れてしまいこちらで頼みました。 昔の風景のイラストに子供達は圧倒されていました。 内容も分かりやすく感想文が書きやすかったみたいです。
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迅速・丁寧な対応
懐かしく楽しんでいます。 子どもと一緒に読みたいです。
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いい本でした
力作だと思います。
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素晴らしい 美しい
絵本はとにかく絵が美しく期待通り期待以上でした。 ただ、Amazonさんの包装が雑で表紙に小さくですがシワができていました。 段ボール箱にそのまま入ってて配達中に動いてしまったみたい。緩衝材に紙も入ってましたけど、本はビニールに包んでほしいです。 いつも丁寧すぎるくらい包装されているAmazonさんなので信頼してたのに、素敵な本だけにちょっと悲しかったです。
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