黒いトノサマバッタ (わたしの昆虫記)
『黒いトノサマバッタ』は、動物園での飼育や展示に長く携わった矢島稔が、トノサマバッタの体色が緑から黒へ変わる現象を手がかりに、その生態を語る児童向けノンフィクション。昆虫との出会いと観察を通して、身近な自然を見つめる視点を描く。
昆虫トノサマバッタ自然観察動物園児童向けノンフィクション
作品情報
緑色のバッタが、なぜ黒くなるのか。
偕成社の〈矢島稔 わたしの昆虫記〉第1巻。著者が完成させた生きた昆虫を展示する施設〈昆虫館〉での経験を背景に、トノサマバッタの生態を物語る。1998年度の小学館児童出版文化賞受賞作である。
書籍情報
- 出版社
- 偕成社
- 発売日
- 1998-03-13
- ページ数
- 131ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784036171101
- ISBN-10
- 4036171100
- 価格
- 426 JPY
- カテゴリ
- 本/科学・テクノロジー/生物・バイオテクノロジー/昆虫学
黒いトノサマバッタ
レビュー
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子供向けといって侮れない本
高校の生物教員としてバッタの「相変異」の話をするが,教科書通りに「孤独相は集団で飼育すると群生相に変わる」と教える。しかし,本書によれば「まず集団で飼育すると変化が現れ転移相となり,世代を重ねると群生相へと変化する」とのことである。おそらく教科書を執筆する人も知らない内容であろう。 友人が「庭で真っ黒いトノサマバッタの幼虫を見つけた」と電話してきたときに「群生相だろうね」と答えたが,脱皮したら普通の茶色い個体に戻ったとのことである。これもおそらく転移相の中での出来事であろう。もっと詳しく調べれば,転移相での可逆的な変化などが面白い研究テーマになりそうである。