作品情報
ヒストリアは、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
ヒストリアは、池上永一の作風と受賞時の評価が交差する作品として位置づけられる。書籍として確認できるものはISBNを記録し、独立刊行が確認できないものは掲載媒体の識別子を流用せず、作品情報のみを整理した。
レビュー要約
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読者からは、題材への向き合い方と物語を支える筆致が評価されている。一方で、静かな展開や重い主題をじっくり受け止める作品として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2017-08-25
- ページ数
- 632ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14 x 3.8 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784041034651
- ISBN-10
- 4041034655
- 価格
- 2106 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
20年の歳月をかけた著者最高傑作! 第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族すべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉。一時の成功を収めるも米軍のお尋ね者となり、ボリビアへと逃亡するが、そこも楽園ではなかった。移民たちに与えられた土地は未開拓で、伝染病で息絶える者もいた。沖縄からも忘れ去られてしまう中、数々の試練を乗り越え、自分を取り戻そうとする煉。一方、マブイであるもう一人の煉はチェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまう……。果たして煉の魂の行方は? 『テンペスト』『シャングリ・ラ』の著者が20年の構想を経て描破した最高傑作!
●池上 永一:1970年沖縄県生まれ。早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。96年『風車祭』で直木賞候補に。沖縄の伝承と現代を融合させた世界を確立。圧倒的なスケールのエンタメ作品を次々と発表。著書に『レキオス』『シャングリラ』『テンペスト』『黙示録』などがある。
レビュー
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面白い‼️
本当に面白いって感じた小説‼️ 続編が読みたい‼️ 沖縄と南米そして人の心、面白い。
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良い本です
沖縄と南米との時空的空間を歴史として語る、と言う手法は面白く読みました。
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沖縄✖️ボリビア=最高のフィクション
とてもいい作品です。かなりぶ厚い本ですが、面白くて一気に読めます!
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やってしまった
またやってしまった。 先日惜しまれながら放送終了となったJ-WAVEのブックバーで、ナビゲーターの 大野眞一郎が「2018年No.1」と紹介したのが本書。 あれだけ本を読んでいる人がNo.1と豪語するならと、内容を全く知らずに購入。 評価や人の勧めだけで本を買うと、やらかしてしまう可能性が高いのに・・・ それは恩田陸著「蜜蜂と遠雷」での、苦行のような読書体験で思い知った筈だったが。 やはりボンヤリでも内容を知った上で、自分の琴線に触れそうな本を買わないと。 以下、肝心の本書レビュー。 スケールが大きいのも、ジェットコースターの様な展開も、全く否定はしない。 大歓迎。 しかし兎に角、「唐突」「極端」「説明不足」が甚だしい。 昭和20年代の日本人女性が、いきなり大型バイクに乗って「トルクの調子もいいわ」と爆走。 また、突如女子プロレスのリングに上がり、巨漢レスラーをジャーマンスープレックス。 荒唐無稽でも、SFでもいい。 スターウォーズなんて100%絵空事だし。 でも、その世界観なりの整合性や必然性はやっぱり必要。 現実味の乏しいアニメキャラのような主人公に、最後まで感情移入できなかった。
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沖縄的思考法がおもしろい
表紙にチェ・ゲバラの顔がある。ぼくの世代で京都にいた人は、京大時計台に描かれたこの顔を思い出すでしょう。 この話は知花煉の沖縄戦から、本土復帰までの話。作者の要約では、苦労話、冒険譚、諜報戦、開拓話などと文中に書かれています。 とは言っても、いつものマブイの話も出てくるし、ゲバラも登場します。 まあはちゃめちゃですわ。 だから、おもしろいです。 この本は『琉球処分』のあとに読みました。沖縄的思考法があるとすれば、通じるものがあります。 しかし、最初のほうの叙述はなぜかしっくりきませんでした。短い文章を重ね過ぎて、情景がつながらないからか?
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厚いだけじゃない
続けて二度読みました。傑作です。 沖縄戦から米軍のお尋ね者でボリビアでチェ・ゲバラですよ!もう読まずにはいられない。 どうやっても想像もできないストーリーがそこにはあります。 実際に沖縄の人々の戦中・戦後から現在へと続く苦難をからめながらの、冒険活劇。 池上作品ではおなじみの、胸のすくような活躍をするヒロイン 期待は裏切られません。 作者の渾身の想いの詰まった熱い熱い本です。 ぶ厚いだけじゃない。
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漫画/アニメのような冒険譚だが、棘のように刺さるラストは沖縄文学
他のレビュアーの方がご指摘してるように、登場人物達が漫画/アニメ・キャラのようで現実味が余りなく、主人公が不自然なまでにモノを知り過ぎている箇所が多い。そのあたりに不自然さを感じた点が減点理由である。(例えば、第二次大戦後まもないタイミングで、プロレスを知らないはずの主人公が女子プロレスラーを投げとばす技の名前を「ジャーマン・スープレックス」とはっきり自覚している点には苦笑させられた。) 上記の点は残念だが、精霊信仰、被侵略地としての歴史が共通する沖縄とラテンアメリカを重ねながら展開するストーリーはスケールが大きくお見事だ。アニメっぽさから現実に引き戻されるようなラストの切れ味も良い。
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冒険活劇なのに物語を締めくくる最後の一文に衝撃
あの「テンペスト」と双璧をなす傑作!無知ゆえに沖縄人をディスる輩に読ませたいエンターテイメント現代史! 悲惨、過酷な沖縄戦を生き延び、戦後をのし上がった戦災孤児の主人公がボリビアを渡ってからは、南米の魔術的世界を縦横無尽に駆け巡る! 特に、空中戦の場面はジブリ映画のようで、ハラハラドキドキに加え、キャラクターひとりひとりが胸のすく活躍ぶり! それでもストーリーを追うなかで、沖縄の人々が苦難の末南米に根付く歴史も学べる。 沖縄、被爆者、満州、シベリア、水俣、震災、原発…と、日本のリーダーは、戦中戦後に何度も棄民を繰り返し、何万人もの国民を犠牲にしてきた。 物語の最後に主人公が帰郷して見た沖縄の風景は、私たちが知っている魅惑的な南海のリゾートとはほど遠い世界が広がっている。
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- 山田風太郎賞 第8回(2017年) ・受賞