日本の文学賞

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滅びの園 (幽BOOKS)

山田風太郎賞

滅びの園 (幽BOOKS)

恒川光太郎

絵本のような町で暮らす男の夢と、地球規模の異変に揺れる現実が交錯する終末 SF 長編。未知の存在と不定形生物がもたらす危機を、残酷さと美しさを併せ持つ幻想として描く。

終末SF幻想異世界災害救済

作品情報

滅亡へ向かう世界の鍵を、一人の男の見る夢が握っている。

KADOKAWA 刊。公式書誌で発売日、四六判、320ページ、ISBN 9784041064320 を確認した。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-31
ページ数
320ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 2.8 x 19.6 cm
ISBN-13
9784041064320
ISBN-10
4041064325
価格
1600 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

世界は終末に向けて暴走してゆく。 人類に、希望はあるのか――。 突如天空に現れた<未知なるもの>。 世界で増殖する不定形生物プーニー。 抵抗値の低い者はプーニーを見るだけで倒れ、長く活動することはできない。 混迷を極める世界を救う可能性のある作戦は、ただ一つ――。

●恒川 光太郎:1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『異神千夜』『無貌の神』などがある。

レビュー

  • 社畜に刺さるユートピア/ディストピア

    主人公はいわゆるブラック企業のサラリーマンで、人生に疲れ切っている男性。 この男性が異世界に迷い込み、生活を営んでいく前半部分に不思議な魅力を感じました。子供のころの夏休みがもう一度やってきたみたいな。この前半で没入して後半にたどり着くと人間の醜さと美しさと悲しさが溢れて……。 ふしぎな読後感のあるよい小説でした。

  • 人類滅亡テーマなのだが緊迫感が感じられない不思議な小説(ネタバレ有)

    短、中編6編の連作で各章の主人公が交代する。最もボリュームがあるのは第2章で約100ページ、その他 は15~70ページ位。 第1章:サラリーマンの鈴上が電車で帰社中、ふと知らない駅で途中下車する。そこはまるで絵本の中の世 界。この微妙な世界観を醸し出す作品に出会ったのは初めて。読んでいると思わずフッと笑顔にな ってしまう。ストレス社会の住人である我々にとってまるでオアシスの様なメルヘンの様な作品で ある。と思い きや後半の部分では、あたかもカルト教団の信者の様な主人公の行動に驚愕を覚え る。愛するもの・信ずるものを守るために、部外者の正論にも耳を貸さないかたくなな心は「頑固 者」では済まされない一種の恐ろしさが内蔵されている。この章 ★6つ。 第2章:第1章の前日譚。地球を滅亡に追い込む「プーニー」は、ふにふにと蠢き、踏むとぶにゅぶにゅす る牛乳プリンの様な不定形生物。まるでゆるキャラのようだ。このプーニーによる被害者を救助 する女子中学生が主人公になる。★★★★ 全般的に春の日差しの様な小説で、個人的にはラストの盛り上がりなどはもうちょっとスパイスを効かせ たらいいのにと思うが,これが著者の特長なのかもしれない。

  • 独自の世界

    凄い世界が想像されている。 やはり、恒川光太郎の想像力が凄い。似たようなストーリーが見当たらない。 未知なるものとは、プーニーとは何なのか。そして「突入者」は世界を変えられるのか。 最後まで、この独自の世界を楽しめます。

  • おススメです。

    この人の作品は読むのではなく観ると言った方がしっくりきます。本を開けば映像が見える。現在最も好きな作家です。 本書は読み始めたら止まりません。その反動のbooklessも強烈です。

  • 小説だけど、ノンフィクションみたい。

    不思議な小説です。設定もファンタジーなのに、なぜか現代の日本のことを言ってるなーと思ったり、自分も同じかもって思ったり。今の日本や自分自身に投影できるところがありました。

  • 読了後、自分が地獄にいる事に気付く

    恒川流SFといった感じで面白かったです。 個人的には古い祠のようなしっとり静かな雰囲気の恒川ワールドが大好きですが、本作品は現代(または近未来)と異世界を巡る物語です。 スタープレイヤーとは別の手法で描かれる何でも手に入る世界に心がぐっと引き込まれました。

  • 恒川先生の長編がまた読めて嬉しいです

    文芸誌掲載時から読んでおりましたが、単行本になるに従って大幅な加筆修正が行われており既に一部を読んでいた人も新鮮な気持ちで読める一冊となっていると思います。 想念の世界の、夢の中のような妙にそそられる平和で穏やかな町の描写は毎度の事ながら住んでみたいと思わされます。恒川先生の架空の世界や国や町並みの描写がとても好きなので今作にもそれが描かれていて良かったです。

  • 良い

    やっぱり恒川さんはファンタジーっぽいやつ書くと最高。 雰囲気的に宇宙から来た何かはクトゥルフ下敷きにしてるのかな? クトゥルフ神話好きなのでそこらへんも好ましかった。

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