デッドマン
身体の一部を切り取られた猟奇死体が連続して発見される中、死体から蘇ったと名乗る男が捜査班に接触する。猟奇と理屈を噛み合わせた受賞長編。
作品情報
死体から蘇った男は、犯人捜しを手伝うと言う。
第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。猟奇色の強い導入から、真相解明へ向かう構成が売りのデビュー長編。
書籍情報
- 出版社
- 角川書店
- 発売日
- 2012-09-25
- ページ数
- 316ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784041102916
- ISBN-10
- 404110291X
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
東京で身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、“死体から蘇った"という男から一通のメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり……。
熊本県出身。東京都在住。早稲田大学法学部卒。現在出版社勤務。第32回横溝正史ミステリ大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。
レビュー
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面白い
面白い。 読みやすくテンポが良かった。 新人とは思えない。素晴らしい。
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壮大なイリュージョン
騙されました。オカルト物かと読んでいましたが、最後は、きちんと、論理的に終結する。面白かったです。
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後味があまりしない作品
タイトルに惹かれ購入。 初期展開からのどんでん返しで幕を閉じるのだが、捜査過程の描写がないため物語の厚みが出ていない。 捜査員の葛藤や感情、苦悩などが描かれると更に惹かれるのではないかと思う。 文章自体は読みやすく、あっさりと読みたい人には勧められる作品
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デッドマンをつくることができない現実が制約に。
首のない死体が見つかる。 その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。 『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。 その次に 胴のない死体が見つかる。 なぜなのか? 盗んだのはアタマなのではないか? と 推定する 鏑木警部補。 それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。 (ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要) 経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。 4人組が 中心となって 事件を解決する。 プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。 猟奇犯罪ではないと言う。 アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、 生き返るというのが この物語の ツボとなる。 無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、 それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。 つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。 あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。 それが ロボトミー技術とつながる。 確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。 それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。 会話のたたみ方が おじさん臭い。 接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、 自分とは何か?を考えるのだが、 女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。 介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。 志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。 そして、タブレットも使い メールができるようになる。 限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。 自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。 そして 捜査は デッドマンのメールから 急展開し始める。 物語の構成は 実にたくみだが、 やはり、デッドマンがつくれないことに、 物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。 医療技術は そう簡単に発展しない。 それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。 推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、 うまく構成されている。 しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。
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友達になりたい、愛すべき主人公たち
「『占星術殺人事件』に真っ向勝負」という綾辻行人の推薦文に惹かれて購入。 「死体のパーツをつなぎ合わせて蘇る」という本格ミステリらしい謎、 そして『占星術』とはまったく違う方向に着地する真相や、 綿密に張り巡らされた伏線をキレイに回収していく怒涛のラストにも 「すごい!」と思ったのですが、何より一番好きだったのは、刑事たちのキャラクターです。 警察小説の刑事というと、権力争いをしていたり、やたらと厭世的で ひねくれ者だったりすることが多いですが、ここに出てくる刑事たちは皆、 自分の仕事に誇りと情熱を持っている。みんな、すごくいいヤツ!なんですよ。 鏑木さんは理想的な上司だし、正木には悩み相談してみたいし、 姫野と澤田が同僚だったら楽しいだろうなあ〜なんて考えているうちに、 だんだん友達のような気分になり、どっぷり感情移入してしまいました。 熱い「お仕事小説」としても楽しめました。 ドラマ『相棒』とかがお好きな方にも、きっと合うんじゃないかと思います。 すごく面白かったです。ラストは泣けます!
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社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
著者のデビュー作品です(^-^*)/ 個人的には見事な面白さでした! 体の一部が切り取られる連続殺人事件の理由にはビックリしましたし、 死体から甦ったデッドマンの真相も見事でしたし、 ロボトミー手術の恐ろしさと、とある社会的な事件の恐ろしさも見事で、 社会的人情ミステリーとして屈指の面白さでした! ただ、平の刑事の主人公が突然抜擢される理由は有り得ませんし、 仲間のキャラクター性もありふれていてオリジナリティーがいまいちでした(>_<) まぁこれらはデビュー作品なので、今後改善されていくと願いながら、シリーズとして続いてるので続編を読むのが楽しみです(^-^*)/ 社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
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緊密な構成、スピーディーな展開(ネタバレ?)
面白い! 奇怪なバラバラ事件を追い、推理する主人公が二人。 一人は刑事。この造形も素晴らしいですが、 もう一人が「死体」というところにも驚きました。 (ここで、死体に「」をつけなければならない点に、 本書のトリックがあります。実によく練られており、 「占星術殺人事件」未読でも相当に楽しめます) この刑事と「死体」の推理がシンクロしていき、 人間性も惹かれ合っていく過程が説得力を持って 描かれていますが、そこにも仕掛けが施してあり、 クライマックスは驚きが何連発もやってきます。 その驚きを味わうために、読んでるこっちは何の 苦労もしません。 登場人物に感情移入している間に、どんどんページが 進んでいき、知らず知らずに作者の術中にはまります。 そして、それがまた気持ち良いのです。 「圧倒的なリーダビリティ」という売り文句は 完全にその通りかと。 掛け値なしに人に薦められる快作です。
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占星術殺人事件にオマージュを捧げた佳作
遺体の各部を持ち去られた六つの遺体が都内で次々に見つかり、その事件の捜査に奔走するミステリー。 ご存じ『占星術殺人事件』にオマージュを捧げているということは事前に知っていたものの、なるほど、こう着地するのかと膝を打たされた佳作。決してオマージュのみに終始せず、きちんと独自の展開と解決で締め括られている。伏線も丁寧で、その分真相が見えやすいきらいはあったものの、警察小説としての側面も備えているため(それもまた伏線というのが心憎い)、癖のない文章もあいまってするすると読めた。