日本の文学賞

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骨王 (1)アンダーテイカーズ (角川スニーカー文庫)

角川学園小説大賞

骨王 (1)アンダーテイカーズ (角川スニーカー文庫)

野村佳

『骨王 I.アンダーテイカーズ』は、野村佳による角川スニーカー文庫作品。異能力、感染、復讐を組み合わせたダークな青春 SF として展開する。

ライトノベルSFホラー復讐異能力

作品情報

従姉を殺した犯人を追う少年は、異能力と感染が交錯する事件へ踏み込んでいく。

角川スニーカー文庫刊。KADOKAWA 公式と NDL OPAC で ISBN を確認し、ISBN-10 を ASIN として補完した。

レビュー要約

  • 暗い設定と緊迫した展開を評価する声があり、未完に終わったことを惜しむ読者もいる。

書籍情報

出版社
角川書店
発売日
2006-07-29
ページ数
381ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784044721015
ISBN-10
4044721017
価格
574 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

アンダーテイカーズ

レビュー

  • 残念です…。

    角川学園小説大賞で賞をとった作品で、THORES柴本さんが挿絵をなさっているということでとても期待していた作品でした。 実際、作品内容としてもそれなりに楽しめました。一読しても損は無いと思います。 まだまだ疑問や謎なんかが残っていて、次作に期待がもてる物語です。 なのに。 (1)が発売されてからしばらく、続巻はいつ出るのかなと、首を長くして待っていたのですが、なんと作者の野村さんが急逝なさってしまわれたそうです。 これからを楽しみにしていただけに、悔やまれてなりません。 もう続きは出ないんです。 本当に残念です。

  • 骨の啼く音とともに……

    例によって、THORES柴本先生が表紙&挿絵を担当なさるとなればまず購入。 あらすじでもある通り、この本にはミステリー、ホラー、SFが盛り込まれています。まさに複合体<ミクスチャー>ですね。 私は今までファンタジー系ばっかり読んでいて、ミステリーやホラーといった類は読んだことがなかったのですが、読み始めからぐんぐん引き込まれてあっという間に読み終わりました。 物語のキーワードとなる“ボーンキング”とは何なのか? 主人公・海翔(かいと)を襲う人間の正体とは……? 特に謎のウイルスの設定には少しうすら寒くなりました。 自分達が“日常”を過している裏で、少しずつ世界が変わっていたら…… 常識ではありえないとは分かっていても、物語のほんのひとかけらがとてもリアルに感じられました。 多少グロテスクな表現はありますが、平気な方はお手にとってみてはいかがでしょう?

  • デビュー作としては次第点以上

    作者はこの作品がデビュー作らしいが、うん、なかなかいい出来ではないか。道のウィルスによるバイオハザード、そのウィルスによって化け物へ変貌した人間と人間の戦い、というテーマは手垢がついているものの、作者は骨という独特の要素を中心に据えることで新たな話を創造しようと努力している。多少それらの要素がばらけ、薄くなっているものの、まぁ目を瞑れる範囲だ。 目を瞑れなかったのは大きく分けて三つ。ひとつ目は、『ミミック』の発生条件がよく分からなかったこと。ウィルスの説明、世界の現状説明は相当詰め込んで一気に語り倒したものの、まだ少し足りなかった感がある。 二つ目は戦闘シーンの少なさ。主人公の特殊能力が発揮されて、敵をバッサバッサ切り倒すような血脇肉踊るシーンが無いのは、この手の作品としては少し物足りない印象を受ける。この作者の描写力をフルに発揮した戦闘シーンはさぞかし見ものだったことが容易に予想できるのでなおさら残念だ。 三つ目は本当に小さな部分だが、主人公とヒロインの接近が最後半になって突然すぎるという点。ここはもう少し枚数が余っていれば書ききる事が出来たに違いない。 とはいえ、いい作品だから傷が目立つだけの事、これは『トリニティ・ブラッド』、『ラグナロク』以来の実力派作家の誕生である。こういう硬派な作品は、ハルヒシリーズのような学園系ライトノベルと合わせて読んで見るとよいのではないだろうか。

  • リアルなかっこ悪さ

    この作品の大きな特徴の一つは、SFアクションでありながら主人公が格好良くない、という点でしょう。勿論、主人公の少年・海翔君は、ウイルスによって化物と化した敵を相手に大活躍します。しかし内面的には、父親に対して抱いているわだかまりや、年上の従姉への恋心など、多くの人が経験したであろう青臭さに満ちています。それらは「思い出したくない恥ずかしい記憶」であり、「かつてそうだったことなんて忘れてしまいたいような自分の姿」です。 普通、ライトノベルの主人公は「格好良い」10代の少年少女です。自分はこうである、またはこうであったと信じたい理想像なのでしょう。現実には絶対にありえない、能力的にも人格的にも「格好良い」子供達が活躍します。でも、この小説にはそれがありません。作者はどこにでもいる10代の、どこにでもある葛藤だけをひたすら書き綴ります。若さ故に誤解したり、すれ違ったり、望んでいない方向へわざわざ進んでしまったり。それは大人になってから「あの時こうしていれば」「あの時もっと大人だったら」と振り返るような、あまり思い出したくない類の「若気の至り」の見本市のようです。それを読んで、「ああ、こんな頃もあったな・・」と懐かしく思えるなら、この作品を楽しめると思います。または「ふうん」と普通に納得できる人。 そんな調子ですから、この小説は現実逃避には向いていません。登場人物の、特に主人公のリアルなかっこ悪さにげんなりする人は多いでしょう。SFアクションでありながらこんな主人公を設定しているのは明らかに失敗ですが、それぞれの要素はハイレベルだと思います。文章もしっかりしているし、デビュー作とは思えない!これから経験を積んで、今は独立してしまっている諸要素を上手くまとめられるようになったら、どんな作品を出してくれるのか。これからが楽しみな作家なので、まずはこのデビュー作で要チェックです。

  • ベタだけど、それなりに面白い

    現代、高校生、特殊な能力を付加するウィルス…… 現実が非日常へと化していく。 SF複合のこの手のベタなパターンで、主人公が同じような奴らと戦う。 ベタ〜な大筋ではありますけれど、登場人物の人間性には深いものが在るように思える。 今回、主人公を襲った首謀者と、その相棒の関係には幾らか心打たれた。 この系統の中ならば、読んでみてもよいかと思う。

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