歌集 けむり水晶 角川短歌叢書 (角川短歌叢書 塔21世紀叢書 第 84篇)
『けむり水晶』は栗木京子による受賞作です。題名から立ち上がる人物関係や場面の緊張を軸に、同時代の文学賞で評価された表現を伝える作品として位置づけられます。
作品情報
『けむり水晶』は、受賞歴と著者の作風を手がかりに読み継がれる作品です。
『けむり水晶』は栗木京子の作品として、文学賞・芸術賞の文脈で注目された一作です。作品ページでは、受賞時の位置づけと書籍化の有無を分けて扱い、単独書籍として確認できる場合だけ書誌識別子を示しています。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2006-09-26
- ページ数
- 222ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784046217134
- ISBN-10
- 4046217138
- 価格
- 200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
「たなうらにけむり水晶ころがせりわが五十代まだ初心にて」。「観覧車」の歌が恋愛歌として広く読まれた著者も五十歳を迎える年齢となった。歌人として新たな時代に向かう注目の第六歌集。
1954年名古屋市生まれ。京都大学理学部卒。1975年「コスモス」入会。同年、角川短歌賞次席となる。その後、「塔」入会。95年、『綺羅』にて第五回河野愛子賞受賞。2003年『夏のうしろ』により第8回若山牧水賞、2004年第55回読売文学賞を受賞。
レビュー
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ご案内通り、きれいな本でした
知人に頼まれて購入した本でしたが、大変きれいで、早々に丁寧に届けていただきました。 依頼者もとても喜んでいました。
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裏テーマは私の自慢、なぜ「素敵な自分」「素敵な生活」を演出するのか甚だ疑問。
現代を代表する女性歌人の重厚な装丁の歌集です。数々の受賞歴や経歴が示すように 歌壇の中心を歩いてくると、余程周りのことは見えなくなるのだなという典型的な例だと思います。 第一印象は、「観覧車の頃から何も変わっていない」ということです。 他の主婦よりも「少しだけ」言葉を知っている、「少しだけ」知識がある、「少しだけ」賢いと思っている「少しだけ」生活に余裕がある、という比喩が最適と思われるほど、素晴らしい自画自賛の数々です。 短歌を学んでいるはずなのに、なぜ「非日常」の経験や「非日常」を表す言葉に過剰に惹かれるのでしょうか? 馬場あき子さんから大森静佳さんまで、本当に誰をとっても全員が「非日常」アイテムに囚われて 大切な「日常」を見失っていることに、なぜ気付かないのでしょう。 それはあまりに甘やかされて「自己愛」が強すぎることと、外的要因がなければ変わることも、気付くこともできない、退化した言語感覚しか持ち合わせていないからだと思います。 悠々自適でのほほんとした、まるで空っぽな貴族の頭の中から、ずっと心に張り付いてくれる言葉など ひねり出せるはずもありません。 意味もない文語や旧仮名を使い、自分勝手な読み替えや辞書無しでは解らない言葉の多用など、 自己満足も良いところです。 正しい短歌の読み解きには音で聞いて思い巡らせることができることが絶対条件です。 フリガナの多用や勝手な読み変え、視覚バイアスに訴えかける旧仮名などは無用です。 ついでに「非日常」も無用です。 俵万智さんはもう三周くらい皆を周回遅れにしています。それほど「非日常」や「自己愛」「自分ごと」に囚われずに詠むことは難しいのです。プロならば「サラダ記念日」を読んで、その緻密で繊細な言葉選びや飾り気のなさが解るはずです。 もう70才前後になる大御所達にはここ数年が最後のチャンスかもしれません。 せめて俵万智さんと同一周回でゴールしてほしいものです。 最後に歌集の感想ですが、「あーぁつまらない、歌壇は裸の王様ばかり」といったところでしょうか。
関連する文学賞
- 芸術選奨文部科学大臣賞 第57回(2007年) ・受賞
- 迢空賞 第41回(2007年) ・受賞
- 山本健吉文学賞 第7回(2007年) ・短歌部門