作品情報
憧れの二人からの誘いの先にあったのは、思いがけない恋愛相談だった。
第22回電撃小説大賞金賞受賞作。いわゆる鈍感な主人公を演じてきたジョーロは、二人の美少女からの誘いをきっかけに、期待とは異なる現実に向き合うことになる。友人たちの恋を手助けしながら、自分だけに容赦ない菫子との関係にも巻き込まれていく、ひねりの効いた学園ラブコメディ。
レビュー要約
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定番の学園ラブコメを逆手に取る展開と、勢いのある一人称の語りが楽しいという声がある。人物たちの思惑が何度も変わる構成は、軽妙な会話劇を好む読者に向く一方、毒のある人物描写は好みが分かれる。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2016-02-10
- ページ数
- 360ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.8 x 15.1 cm
- ISBN-13
- 9784048657471
- ISBN-10
- 404865747X
- 価格
- 693 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
第22回電撃小説大賞<金賞>受賞作! 俺はパンジーこと三色院菫子が大っ嫌いだ。 なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。 ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ……親友との『恋愛相談』かぁハハハ。 ……やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな! ん? 誰が小物感ハンパないって? そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。 なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。
『電波女』『トカゲの王』イラストレーター
レビュー
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面白かったです(ネタバレあります)
web漫画サイトでコミカライズされたものを読み、二面性のあるジョーロ君に興味を惹かれて原作購入しました。勢いのある文章とインパクトのあるキャラクター、続きが気になって最終ページまで一気に読みました。次巻以降の展開も楽しみです。
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面白いような気がしました
内容はラブコメという以外は何もなく、読んだらすぐに忘れても問題の無い類の本です。多分、次巻を読む際にキャラの名前などを忘れていても問題無いでしょう。 物語の設定とかに違和感があったとしても考えるだけ無駄なのでしないほうがいいと思います。 そんなに面白い本でもないので、イラストが気になるとか、暇で時間を潰したい人くらいにしかおすすめ出来ません。
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身も蓋も無い本音を晒してこその恋愛だ!ベタな序盤で油断させてから始まる怒涛の展開に驚かされる傑作ラブコメ
注:本作は序盤の80ページぐらいまでは本ッッ当にベタなラブコメそのもので本をブン投げたくなりますが、「本番」が始まるのは100ページを過ぎてからです 一応、物語は「僕」こと如月雨露、名前から「ジョーロ」と呼ばれる少年の日常で幕を開ける。彼の日常は幼馴染の元気娘にしてテニス部のエース日向葵、 通称「ひまわり」に腕を引っ張られての全力疾走登校でへとへとになって教室に辿りつく所から始まるが、そんな彼を迎えるのは中学時代からの友人で 笑顔の似合う野球部のエース大賀太陽、通称「サンちゃん」。教室では三人でワイワイやっているジョーロだが、彼の学校でのお楽しみは放課後に始まる 生徒会で書記を勤めるジョーロを生徒会室で迎えてくれるのは一学年上の生徒会長でお淑やかな秋野桜先輩、通称「コスモス」。予算編成のために 野球部とテニス部の視察に出向くという会長のお伴を頼まれイソイソと付いていくジョーロだったが、テニスコートで会長と二人で視察に歩き回っていると 聞いたひまわりは何故かご機嫌斜め。次いで赴いたグラウンドでジョーロは飛んできたボールからコスモス先輩を守ろうとしてスマホを壊してしまう羽目に 落ち込むジョーロだったが、コスモス先輩からお詫びとして土曜日に一緒に出掛けようと声を掛けられ一気に有頂天に。ところが土曜日のお出掛けを 知ったひまわりが「会長だけなんてずるい、日曜日は私とおでかけして!」と強請ってくる。仕方なしに引き受けたジョーロだったが、迎えた土曜日 私服姿のコスモス先輩が一緒に町を歩き、お弁当まで用意してくれた事に舞い上がる。そんなジョーロに突然コスモス先輩は目を潤ませて「私には 好きな人がいるんだ」と打ち明け始め… もうね、ここまで読んだ時点でイヤになりましたよ!何すか?このベッタベタな手垢付きまくりのラブコメは?こんな個性の欠片も無い作品に新人賞とか! 「今年の電撃大賞の選考委員はバカなの?死ぬの?」と本気で憤りましたよ………が、ここまで約80ページの展開は前振りに過ぎなかった! コスモス先輩が打ち明けた「好きな人」はジョーロでは無く友人のサンちゃん。去年の地区大会、甲子園一歩手前で敗れ、落ち込むチームメイトを 励ましながら、控室で一人悔し涙を流している所に惚れてしまったのだと言う。何とかサンちゃんとの間を取り持って欲しいと懇願するコスモス先輩に 呆然としながらも協力を引き受けてしまうジョーロ。翌日悄然としたままお出掛けに赴いたジョーロにひまわりは「ひまわりちゃんパワーじゅ~~でん」と 抱きついて来た。コスモス先輩はダメだったけど幼馴染が癒してくれる事に感激したジョーロはひまわりをちょっと邪険にし過ぎていた事を反省 こいつもちょっと可愛いじゃないかと思っていたが、ひまわりは雰囲気を変え大切な話があると訴えてくる。展開に既視感を覚えるジョーロだったが、 案の定話の内容は「私の好きな人~昨年の野球部地区大会でサンちゃんが~お願い、協力して!」という流れに。結局引き受ける羽目なったジョーロは 家に帰ると遂にブチ切れ。手料理作ってきて良い雰囲気になったコスモスも、「幼馴染」という鉄板ポジションにいるひまわりも想いを向けるのはサンちゃん 「ざっけんな!こんな『僕』キャラやってられるか!『俺』はこのままじゃモブじゃねえか!」と怒り狂うジョーロだったが、考えてみればどっちかがひっつけば 必然的に一人は余る……二人に協力するフリをしながらコバンザメ作戦を決行する事に! うはははははは!これは良い!序盤の80ページの余りにベタな展開にキレそうになったが、100ページ以降のジョーロのキレっぷりで評価は180度反転 こ れ は 「 ベ タ 」 な ラ ブ コ メ じ ゃ な い ! 「 メ タ 」 な ラ ブ コ メ だ っ た ! もうね、主人公がどうにもベタな草食系な振り回され型キャラだと思ってたら、序盤の姿は完全な擬態だったとは迂闊。一人称も「僕」から「俺」に切り替えて 「恋愛漫画で食いっぱぐれたヒロインが何時の間にか現れたモブキャラと付き合うなんて、よくある事!コバンザメに徹して余った方をゲットしてやる」と 世のラノベ主人公にあるまじき恐ろしくせせこましい作戦にレッツラ・ゴーしちゃうとは!自分のポジションを弁えている主人公は数あれど、ここまで卑屈に 本音をむき出しにしてゲスっぽく構える事を良しとする主人公は初めて見た。恋愛は本音を出さなきゃ意味が無いけど、ここまで本音100%だと恐れ入るw ストーリーの方はこの自分を袖にした可愛さ余って憎さ百倍なワガママ娘二人をサポートする羽目になったジョーロがライバル意識を剥き出しにする二人に 自分が双方に協力している事を明かした上で恋路の手伝いをするのだけど、元気過ぎて勢いはあるが、何も考えずに突っ込んでは自爆するひまわりと 普段はクールそうなのに実は予習をしてないと物事に臨めず、本番ではポンコツ化するコスモス先輩に振り回されっぱなしの展開が描かれる。しかも この二人だけでも十分大変なのに、唯一の憩いの時間・昼休みに逃げ込んだ図書館では「貴方をストーキングしているから」とジョーロのややこしい事情を 全て踏まえたうえで「私が好きなのは素の貴方」と「僕キャラ」ではない、やさぐれっぱなしの状態のジョーロに好意を示す三つ編み眼鏡のダサ娘・三色印菫子・ 通称「パンジー」があれこれちょっかいを掛けてくるためにジョーロの振り回され方はいよいよ半端ない事に 一体この恋愛模様はどこに落とし所を見つけるの?と読者としては気になる展開が続くが、三人娘に加えてなんとサンちゃんまでもがジョーロに 「俺の好きな人は…」と始めてしまうので、いよいよ恋愛感情のベクトルは入り乱れ、収拾がつかない状態に至る。ここまで恋愛感情のベクトルが入り乱れる ラブコメは去年MF文庫で比嘉智康が発表した「たまらん!」以来である。というか二巻が出ない「たまらん!」を待ち草臥れている人には是非本作を 読む事をお勧めしたい。本作もサンちゃんに憧れるひまわり・コスモス、パンジー、ジョーロが見事に二匹の蛇が互いの尻尾を飲み込もうとする「ウロボロス」 を構成しているのである。そしてこのウロボロス的恋愛模様がどの様に破たんして、決着するか、これが本作の見どころ 恋愛模様だけでも十分に読みごたえはあるのだけれども、本作はコメディーとしても秀逸。序盤のひまわり・コスモスの二人がジョーロに「私の好きな人」を 打ち明けてくる場面で用いられていた、同じシチュを繰り返すギャグ、いわゆる「天丼芸」が要所要所で用いられ、しかもタイミングが絶妙。読者が「来るぞ、来るぞ」と 期待を持ちあげた瞬間に「来たあーーーー!」と炸裂させるセンスが素晴らしい。また文章のテクニックも非常に特徴的。台詞と地の文が浸食し合うのは ライトノベル表現の一つの特徴なのだけど、本作では地の文と台詞が完全に融合している様な錯覚を覚える程、登場人物が語り手であるジョーロの モノローグにツッコミを入れまくり、ジョーロもそれに対し「お前はエスパーか!人の心を自然に読むな!」とツッコミを入れ返すのでノリツッコミのテンポに 地の文がブレーキになるどころかより加速させる役割を果たしている。ギャグと言うのはリズムとテンポが何よりも大切と言う事もあり、コメディー作品に おいてこのラノベ独特の文章表現を見事に活用して見せた作者のセンスはちょっと計り知れない所がある ここまで読んで「恋愛物かと思ったら完全にコメディータッチの作品なのか」と思われる方も多いかもしれない。だが、本作の凄い所はこれだけドタバタ喜劇を 演じておいて、終盤に怒涛の恋愛劇が用意されている所にある。自分を取り巻く四人の恋愛感情のベクトルが完全に入り乱れて身動きの取れなくなった ジョーロがつい隠してしまった「とある事実」が切っ掛けで、それまでギリギリのバランスを保っていたコスモス・ひまわり・サンちゃんとの関係が破綻 他人の恋愛感情を利用して漁夫の利を得ようとした不届き者としてスクールカーストの最下層に突き落とされてしまうのだが、そこからの展開が素晴らしい 曲者・菫子の仕掛けた罠により、関係崩壊の真犯人を知ったジョーロが「お前が何を思おうと勝手だが、本気で人を想う他人の恋心を馬鹿にする事は許さねえ!」と ゲスに構えて徹していたコバンザメの仮面すら脱ぎ棄てて、恋愛感情を嗤おうとした人間に食ってかかる所は本当の意味で「恋愛は本音が全て」という 恋愛劇の原点に立ち返って剥き出しの感情をぶつけ合う姿に「おう、良い青春劇じゃないか!」と感心させられた。最後の最後に三色院菫子が吐露した 「貴方を想う理由」で明かされる様に本作のベースには恋愛だけでなく、友情劇もしっかりと備わっており、読み終わって得る感情には紛れもなく爽やかさがあった。 この「本音」を巡って明かされていく二重三重のジョーロのキャラクター構造こそが本作における真の「見どころ」だと言えよう。まったくもって見事としか 言いようが無い ベタなラブコメで始まった序盤からは想像もつかない二転三転の展開に、メタっぽい構造のキャラ造形、キレたギャグセンスとそのセンスを充分に活用する 文章表現の練り込み、ドタバタ劇なのに最後には「おー」と唸らされる爽やかな青春劇的要素まで盛り込んだ贅沢な一冊。今年の電撃の新人賞を全て 読んだ訳ではないが、恐らくはある種の秘密兵器として編集部が用意したであろう見事な作品。断然「推し」である。これは読まないと本当に損しますよ?
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ものすごくベタでまっとうなラブコメだが、あまりにも真っ直ぐすぎるところがちょっと物足りない
ベタです、ド直球のストレートです。 「まあお約束としてはこうなるだろうな」という予想を一切外れないままラストまで走り抜けるような、そんな小説でした。 色々と設定をひねったラブコメが溢れる昨今、ここまで直球の物語を堂々と語るその気概はとてもいいと思いますし、物語が予想通りに進むことの快感というものも小説を読む上では確かにあり、予想通りだからつまらないということではありませんでした。 ですが、どこか一箇所くらいは裏切ってみて欲しかったな、という感想を抱いたのもまた事実でした。 真っ直ぐでまっとうな物語を最後まで語りきる実力は十分にある作家さんだと思いますので、ひとまず物語が落ち着いたところで、二巻以降の飛躍を楽しみにしています。
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初めて読んだラノベ
最初は少し抵抗があったけど読んでみたら文体も分かりやすいしとても読みやすくてどんどんハマった 学園恋愛ものだがところところでコメディ要素があり、伏線やミステリーっぽい要素が盛り沢山でノンストップで読んでしまうほどハマる
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主人公?
良い点はたくさんあって、 ・ヒロイン3人のキャラが立っている ・文が上手い(ただし、文芸的な上手さではなくライトノベル的な上手さ) ・人間観がポジティブ ・小説の作風とイラストレーターの画風が噛み合っている という具合で、普通に楽しく読めるライトノベルだと思います。 あえて欠点を言うなら、主人公の目指しているものがはっきりしないので、感情移入するポイントがない。 目標がはっきりしているという点では、メインヒロインのパンジーの方がむしろ主人公っぽいです。
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キャラがいい
面白い🤣
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「寒い」と「面白い」は紙一重?否、これは「寒くて」「面白い」!
他のみなさんがいうように、この作品の姿は主人公の実像とともに100ページあたりから始まる。 それまでは延々と、正直流し読みで処理しないとしんどくなるようなテンプレ激寒モノローグが続く。 実際そこまでは流し読みしてもいいと思います(笑) しかしそのような適当な読み方をしてもこの作品の価値は色あせない。 大筋としての「どんどんでんでん返し返し」もさることながら 随所に見られる、90年代生まれにとってはビシッ!と決まる小気味いいパロディ。 これらの要素は読者が引いて読んでしまうと一瞬にして「寒さ」を感じるもの、 しかしてこれがこの作品の大味な「面白さ」を形成している。 当然、この作品があなた自身に「当たる」かどうか、博打になることは間違いない。 だが、本体価格630円のその博打を打つ価値は、大いにある。 願わくば、この汎用人型決戦作者がこのクオリティをキープしつつ続巻を繰り広げていくことを切に願う。
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