日本の文学賞

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Hello,Hello and Hello (電撃文庫)

電撃小説大賞

Hello,Hello and Hello (電撃文庫)

葉月文

由は、なぜか自分のことを知っている少女・椎名由希と出会う。何度も繰り返される出会いと別れのなかで、二人は消えていく記憶と、どこにも存在しないはずの約束を重ねていく。

青春恋愛記憶別れ約束

作品情報

失われた恋の記憶をたどる二人の、切なくも一度きりの物語。

第24回電撃小説大賞金賞受賞作。由と由希の不思議な出会いを起点に、繰り返される日々のなかで恋と記憶の意味を見つめる青春小説です。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2018-03-10
ページ数
312ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.6 x 15 cm
ISBN-13
9784048936125
ISBN-10
4048936123
価格
66 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

いつだって、この出会いは必然だった―― 第24回電撃小説大賞《金賞》受賞作! ――これは僕が失った、二百十四回にも及ぶ一週間の恋の話。 そして、わたしが手にした、四年に及ぶ一度きりの恋の話。 「ねえ、由くん。わたしはあなたが――」 初めて聞いたその声に足を止める。学校からの帰り道。中学のグラウンドや、駅前の本屋。それから白い猫が眠る空き地の中で、なぜだか僕のことを知っている不思議な少女・椎名由希は、いつもそんな風に声をかけてきた。 笑って、泣いて、怒って、手を繋いで。 僕たちは何度も、消えていく思い出を、どこにも存在しない約束を重ねていく。 だから、僕は何も知らなかったんだ。 由希が浮かべた笑顔の価値も、零した涙の意味も。たくさんの「初めまして」に込められた、たった一つの想いすら。 ――これは残酷なまでに切なく、心を捉えて離さない、出会いと別れの物語。

●葉月 文:第24回電撃小説大賞応募作『Hello,Hello and Hello』で《金賞》を受賞し作家デビュー。 ●ぶーた:電撃文庫「終わる世界の片隅で、また君に恋をする」(著/五十嵐雄策)などのイラストを担当している。

レビュー

  • すてきなタイトル

    時空を超えたふしぎな恋愛小説でした。 何回でも会いたい。出会って出会って、そして……。 いままで読んだことのない着眼点と発想、すごいなと思いました。

  • 良い意味で非常に"電撃臭い"佳作

    何度も何度も、とある少女との"出会い"を繰り返す物語。 1ページ目から既に漂ってくる強烈な"電撃臭"に、金賞受賞も納得。 好みは分かれるだろうが、「思っていたのとは違った」とはならない作品だろう。 表紙から1ページ目から、合う合わないがハッキリわかると思う。 構成もよく出来ているし、感情も揺さぶられる。 他の方も書いている通りこの作品ならではといった要素は薄いかもしれないが、完成度は高い。 随所に仕込まれた仕掛けも、上手く働いていたと思う。 ラストは賛否あるだろうが、個人的には非常にこの物語らしい最後だと感じた。 良い意味で、新人らしくない作品だと思った。 筆力の高さが伺えたので、次回作にも期待したい。

  • 本当の奇跡

    読み始めは春由が主人公かと思っていましたが、読み進めていくと「由希が主人公なのではないか?」と感じるほど、由希が春由に恋に落ちていく様子が伝わってきました。 読後感は切ないの一言に尽きる。でも、どこかに救いを見いだせる切なさだと思います。 2人の物語はまだ続いていき、どこかで”本当の奇跡”が起きると信じたくなりました。 と思ってたら、続編がありました笑 作者様、素敵な物語をありがとうございます。

  • 切ないだけ。

    雰囲気とか恋愛の調子がすごいデジャブ。漫然と悲しいだけの話になっているし、別にどんでん返しもない。 正直、金賞受賞するほどではないと思った。 ある種の陳腐さが感じられて、どうにも浅い。深くしようとしたんだろうけど。 心情描写とかはしっかりしていて良かったと思う。 なので読んでつまらないということはない。

  • いいとおもいます

    新人さんにしてはよい仕上がりとおもいます。 一度読んでみてください。 個人的には挿絵がマッチして好きです。

  • 「死ぬ事よりも忘れ去られる方が怖い」という想いは王道だが、登場人物の心情の変化描写が弱く、何より最初の120ページの味気なさが最悪。

    第24回電撃小説大賞「金賞」受賞作 いきなりではあるが、読者諸氏は劇画村塾主催者の小池一夫が「掴み」の重要性を説いたこんな言葉をご存じだろうか? 「オープニング、白昼の銀座を全裸の女が走っている」 要するに読者のハートを掴みたければ冒頭から「いったい、何事!」と思わせるほどインパクトのあるシーンを持ってこい、 まあ大方そんな意味なのだけど、実際作劇理論として間違ってはいないわけで、小生の場合は新作を拝読させて頂く時は 「さて、どんな形で裸の女を走らせてくるのかな?」と心待ちにしながら読み始める事にしている。 さて、話のマクラにこの小池一夫理論を持ってきた事で気付く方もおられるかもしれないが、 この「金賞」受賞作、読めども読めどもさっぱり「裸の女」が走ってきてくれないのである。 冒頭、主人公の瀬川春由が椎名由希と名乗る少女からある「お願い事」というか約束を頼まれる場面から始まる。 出会ったばかりの筈なのになぜか由希が自分の名前や抱えた事情を知っている事を不思議に思いながら、 由希と共にデートの様な約束の内容を履行して、その後一週間過ごした上で春由が「これからの事」を口にすると 由希は「うそつき」という思わせぶりな言葉を口にする……これで大体40ページほど費やし一章終了。 春由や由希という人物を掘り下げる様なエピソードが描かれる訳ではなく、 由希が春由の事情を知っている秘密が明かされるわけでも無く、二人の関係が深まる様な展開が盛り込まれるわけでもなく、 一章が終了……まあ、一章ぐらい、40ページぐらいならそれほど「掴み」として強くなくても「何かの伏線か?」という 別の解釈で読み進める事もできる。 問題はこの少しも「掴み」となっていない展開が三回繰り返される事なのである。 舞台となる時期や登場するサブキャラに変化はあれど、判で押した様な展開が三回繰り返されてしまうのである。 正直二章終了辺りで「『裸の女』はいつになったら走ってくるんだよ?」とイライラさせられ始め、 約120ページ目、第三章終了の時点では「『裸の女』は家に帰って寝ちまったんじゃないのか?」と不安すら感じた。 この恐ろしく味気ない120ページを読んだ上で物語はようやく動き始めるのである。 成程、この120ページもその後読み進めれば仕込まれていた「意味」が見えてこないわけでも無い。 事故によって瀕死の状態に陥った由希という少女が「死にたくない」と強く願った結果、 死を回避する事は出来たが、一週間ごとに「リセット」が掛かり、自分と関わった人の記憶から 由希自身に関する部分が綺麗さっぱり消えてしまうという「忘却」の運命を背負わされることに。 松田優作の「人間は二度死ぬ。肉体が滅びた時と、みんなに忘れ去られた時だ」という言葉に象徴される様に 「死」以上に強い「忘れ去られる事」を恐れる気持ち、をテーマにした作品はしばしば見られるし、 本作も多少変化球気味ではあるが、そのカテゴリーに収まる作品だと言って良いかもしれない。 由希の抱えた事情が明かされた後半では助けて一週間で死んだ白猫を一緒に埋葬してくれた春由に対して どう足掻いても一週間で忘れ去られる身でありながら想いを抱いてしまった由希の苦闘が描かれる。 何がしかの約束を交わしても一週間で忘れられてしまうという経験を200回以上、四年に渡って 妄執のごとく繰り返し続ける由希が最後にどうやって春由の中に自らを永遠に留め続けようとしたのか、 その部分に関しては非常に罪深く、またそれ故に読者に強い印象を与える話となっていた。 上に挙げた味気ない120ページもその苦闘の一環なわけだけども……やっぱり長すぎると言わざるを得ない。 美味しそうな料理を目の前に並べられて「これを食べたければ白メシを三杯、オカズはおろか一切の調味料無しで食え」と 命じられて無理やり味気ない白メシを掻き込むなんて少なくとも自分はしたくないし、大方の読者も同じあろうかと。 そしてこの膨大な「ムダ」のお陰で本来見せ場となるであろう後半の展開、 春由と由希に加えて春由の幼馴染で水泳部員の朱音の三人が織り成す恋模様の方がえらく圧縮というか寸足らずになっているのである。 ラブロマンスなんて登場人物の関係の変化を出会いから初めて丁寧に追う事で初めて味が出る物だと思うのだけど、 この駆け足展開のおかげで春由が由希に対して「忘却」を超える想いを抱くに至った過程は唐突に感じられてしまうし、 何より負けヒロインである朱音が春由に対して何時頃どの様に想いを抱き、その想いを膨らませてきたかが酷く掴み辛い。 登場人物の心情の変化の描き込みが弱いラブロマンスははっきり言えば出来損ないである。 どうして誰も前半の「『裸の女』がいつまで経っても走ってこない120ページ」を圧縮するよう作者に指摘しなかったんだろうか? 後半で描かれる由希という少女が持つ綺麗なだけではない、ある意味業の深い部分が伺える辺りには 作者のキャラ造形の才能みたいなものが感じられたのだが、後半の詰め込み展開の中ではどうにもそれを活かし切れていない様に思われた。 尺を割いて描き込む部分と、ある程度流して描くべき部分の取捨選択に明らかに問題を抱えている。 全体的に由希という少女と春由の関係の儚さばかりを強調して、特に問題の120ページはそれを強調したかったのだろうが、 読者が同じ様な展開をこれという「フック」も無しに読まされて飽きないかどうかを意識して欲しかった。 アマチュアであれば自分が書きたい部分だけ書けば良いのかも知れないが、プロであれば読者の事を、 「冒頭から読者をどうやって引き付けていくか」を無視してはいけない。 そういう意味でまだまだ作者がアマチュア臭さを残してしまっている、と感じさせられた些か残念な一冊だった。

  • せつなく悲しい物語、違和感があっても読める人向けかも

    ある彼女と彼が訳あって出会いを繰り返すラノベ 金賞ということで読んでみましたが、確かに万人受けしそうな 感じはしますが、悲しさが予想されている作品というのは 少し苦手です。 物語は短編集みたいに、彼女の方から彼に声をかけて、恋の淡い時期を 過ごしている間に突然話が終わるというのを繰り返している作品です。 彼女は、かなり可愛い上に彼の都合に合わせていろいろなことが起こるという内容になっています。 ちょっとこれ以上書くとネタバレになりそうなので中途半端なのですがごめんなさい 私はすごくこの手の作品が苦手です。あれ?前の章で彼と彼女が良い関係になったんじゃ 無かったっけという違和感で前の章を読み返したり、悪い癖で最後の方を読みあさって 結末を探したりして、ちょっと作品には申し訳なく思っています 結末はせつなく、そして、最後はそういう終わり方みたいな感じになっていて ハマる人には良いかと思いますが、脳たりんな私にはハッピーエンドが好きなので 少し残念です。 金賞受賞作としてほぼ万人から受けそうな作品で、読みやすくはあるのですが 違和感というか、引っかかりを楽しむこの作品、好きな人はおすすめだと思います

  • 流石金賞

    最初の数ページは良く分からずに読んでいましたが、最後まで読み進めると理解出来る様になり、流石、金賞を受賞する程の作品だなと思いました。最後の所は少し悲しく切なくなりましたが、2巻や外伝が出るのを楽しみにしています。

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