日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
ミリは猫の瞳のなかに住んでいる (電撃文庫)

電撃小説大賞

ミリは猫の瞳のなかに住んでいる (電撃文庫)

四季大雅

猫の瞳を通じて過去を読む大学生・窈一が、未来視の少女ミリと出会い、連続殺人の予告と真実に向き合う。過去・未来・現在が交錯する、電撃小説大賞金賞受賞作。

時間ミステリーボーイミーツガール

作品情報

これは「僕」が「君」と別れ、「君」が「僕」と出会うまでの物語だ。

猫の瞳を通じて過去を読む能力を持つ大学生と、未来視の少女の出会いから、連続殺人の予告と真実が浮かび上がる。第29回電撃小説大賞《金賞》受賞作。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2023-03-10
ページ数
328ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.5 x 15 cm
ISBN-13
9784049148763
ISBN-10
4049148765
価格
748 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

これは「僕」が「君」と別れ、「君」が「僕」と出会うまでの物語だ。 ★第29回電撃小説大賞《金賞》受賞作★ ☆読書メーターOF THE YEAR2023-2024 ライトノベル部門第2位☆ 瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する能力を持つ大学生・紙透窈一(かみすきよういち)。退屈な大学生活の最中、彼は野良猫の瞳を通じて、未来視の能力を持つ少女・柚葉美里(ゆずのはみり)と出会う。 猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立することに驚くのもつかの間、『ミリ』が告げたのは衝撃的な『未来の話』。 「これから『よーくん』の周りで連続殺人事件が起きるの。だから『探偵』になって運命を変えて」 調査の過程で絆を深める二人。ミリに直接会いたいと願う窈一だったが…… 「そっちの時間だと、わたしは、もう――」 死者からの手紙、大学の演劇部内で起こる連続殺人、ミリの言葉の真相──そして、嘘。 過去と未来と現在、真実と虚構が猫の瞳を通じて交錯する、新感覚ボーイミーツガール! デビュー作『わたしはあなたの涙になりたい』(小学館ガガガ文庫刊)は『このライトノベルがすごい!2023』(宝島社刊)新作部門1位を獲得。 超大型新人が電撃小説大賞の看板を引っ提げて繰り出す衝撃作!

●四季 大雅:第29回電撃小説大賞《金賞》を受賞。でデビュー。第16回小学館ライトノベル大賞《大賞》を受賞し『わたしはあなたの涙になりたい』でデビュー。 ●一色:イラストレーター。2022年の「百合姫」表紙を担当するほか、『若返りの大賢者、大学生になる』や『魔女の愛し仔』などライトノベルの挿画担当としても活躍。

レビュー

  • 恋愛だけでもない、ミステリーだけでもない、ここにしかない読書体験が楽しめる!

    ジャンル分けするとしたら恋愛とミステリーの合わさったものに少し不思議な要素も組み合わさっているので正確なジャンル分けは難しそうな作品です。 しかし、その複数の要素をうまく組み合わせて恋愛もミステリーも最後の場面に集結させている手腕はさすがとしか言いようがありません! ところどころに散見される普通の人は知らないような情報も作者がしっかりと調べて書いているのだなと感心しました。 恋愛小説としても楽しめる、ミステリーとしても楽しめる、さらには読んでいるだけでも勉強になる、そんなお得な一冊がここにありました!

  • イラストに惹かれて…

    イラストレーターが好きな方だったので購入。 自分は面白く読むことが出来ました。

  • おもしろかった

    おもしろかった

  • シンプルに面白かったです

    様々な要素がてんこ盛りで、目まぐるしく変わる展開に思わず笑ってしまいました。 しかし、雑という印象ではなく、シンプルに先が気になって面白く読めました。 作者は演劇や小説などあらゆる分野に造詣が深いようで、学のない私は「はえ〜なるほどそんな話があるんだなあ」と間の抜けた感想を抱きながら読んだ場面が多かったのですが、説明をしてくれる為面白く読めました。知識人ならばより楽しく読めそうだと感じます。 物語という虚と現実が入り混じるように進んでいく物語ですが、ラストはその全てに光が当たり昇華したような印象で、非常に満足感のある読後感でした。

  • SFミステリーもの。

    読み終えたときに河野裕「サクラダリセット」、野崎まど「[映]アムリタ」を思い出す。 SF要素は過去視、未来視のシンプルな設定が序盤で活かされてます。物語のつかみはバッチリで、中盤から演劇の描写が続きます。物語に関連する形で劇の内容も詳細に描写されているので中弛みしやすい構成でしたが終盤にかけて伏線は回収されています。粗が目立つところはありますが作品として十分楽しめました。

  • 演劇の説明が長ったるい

    ストーリーの展開上必要なのは分かりますが、演劇の描写がながながと続いていて、それがすごくつまらなかったです。主人公とヒロインの能力による事態の解決が見どころなのですが、最終的にはヒロインが関係ないところで解決してしまうし、ちょっと期待はずれだったかな

  • 過去の少女と会話する推理もの。設定がとっちらかっている

    過去を見る主人公と未来を見るヒロインが協力し、事件の解決を目指す現代ファンタジーの推理もの。 どこかで見たような設定の組み合わせではあるものの、序盤は各設定を生かした話が進む。過去視を隠してどう他人を説得するかの話や、未来視で成功する主人公の話は面白い。 しかし中盤に入った頃から怪しくなり、徐々に設定を忘れた「普通」の話になっていく。演劇部の描写があまりに多い(作中作をあんなに詳しく描写する必要があったんだろうか)。事件の解決も、二人の能力とあまり関係のないところで進んでいく。 とある理由から主人公とヒロインは対立することになるのだが、演劇や事件にページを割かれているせいか内容が非常に薄い。読みたい話がなかなか出てこなくてがっかりする。 また細かいが致命的な点として、終盤の主人公たちが非常に間抜け。突然入ってくるアクションシーンも存在意義が分からない。ここで一気に冷めてしまった。 筋としては面白いのだが、様々なことに目をつぶらないと楽しめない残念な作品。

  • 一流とは。

    この著者のデビュー作を読んだ身からすると、期待と不安の両方があったのですが、不安の方が的中してしまった印象が強く、やや残念な思いです。 一流へのこだわりが強いように見受けられますが、前作同様、わざわざ二流三流あるいは論外の人物を登場させて、『ああいう連中とは違う』とでもいうような描写をする必要はあるのでしょうか。 まるで、レストランでのマナーや知識がない人物を嘲笑っているようにも見受けられ、それ自体が一流の行為からかけ離れている印象を受けてしまいます。 どうせならその筆力で、超一流を目指す者同士がしのぎを削り合う様の方を描いてほしかったです。 ミステリーやSFのテイスト、現代の空気も盛り込んだ物語でしたが、前作を読んだ経験が邪魔してしまったせいか、若く美しく聡明なヒロインから承認される主人公という構図の使い回しと、文章力やトリックを張るための技術優先の印象も強かったです。

関連する文学賞