検死官 1 (講談社英語文庫 98)
ヴァージニア州の女性検屍官ケイ・スカーペッタが、連続殺人事件の死体と現場から犯人へ迫る医学捜査小説。科学捜査の細部と主人公の孤立が、硬質なサスペンスを形づくる。
作品情報
死体が語る微細な痕跡から、女性検屍官が殺意の輪郭へ迫る。
原題 Postmortem。パトリシア・コーンウェルのデビュー長編で、ケイ・スカーペッタ・シリーズの第一作。日本語では『検屍官』としても知られる。
レビュー要約
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科学捜査の手触りと主人公の専門性が強く印象づけられ、シリーズの出発点として緊迫した読後感を残す作品と受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1993-08-01
- ページ数
- 234ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061860988
- ISBN-10
- 4061860984
- 価格
- 2076 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/英米文学
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レビュー
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1992年週刊文春国外ミステリ第1位の作品を読む
日本では事件捜査の裏方に見られがちな検屍官が八面六臂の活躍をする傑作サスペンス小説。以前にフジテレビ系列で放映されたドラマ「きらきらひかる」を思い浮かべられると小説の世界がイメージしやすいかも知れない。「羊たちの沈黙」に出てきそうな猟奇的連続殺人が起きる。被害者たちに共通しているのは、死体にレーザー光線を当てると浮かび上がる謎の煌く物質が付着していることだった。謎の物質の追跡、被害者たちのミッシング・リンクを捜し求めてドラマは展開される。我々にはなじみの薄い検屍官の舞台裏などを垣間見ることができて大変興味深い。さらにクライマックスにさしかかるにつれて、鼓動が早まり指に汗がにじんだ。追記。パソコンのデータベースのハッキング事件が並行して発生するのだが、「ウィンドウズ95」が登場する前の話なのでアイコンが存在しない。パソコンにいちいち指示を打ち込まなくてはいけないのだ。そのためパソコン操作の件が現在読むと理解しにくい面があるのは否めないが、物語の趣向を削ぐものではないだろう。