作品情報
奈良時代の東北を舞台にした、日高見の地をめぐる歴史物語。
後藤竜二が著し、田中槙子が絵を手がけた児童向けの歴史小説です。8世紀後半、独自の文化を育んでいた東北を背景に、支配を広げようとする朝廷と地域の人びとの緊張を描きます。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1993-08-01
- ページ数
- 285ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061956667
- ISBN-10
- 4061956663
- 価格
- 149 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
奈良時代、東北を舞台にくりひろげられる壮大歴史スペクタクル 8世紀後半、大和朝廷の支配はまだ完全ではなかった。東北地方には、蝦夷(えみし)とよばれる先住民が独自の文化をもち、生活をつづけていた。日本ではじめて、金がこの地方で産出されたこともあって、朝廷側はこの豊かな地を手中にしようとやっきになっていた。朝廷の役人、地方豪族、そして先住民の各氏族いれみだれての策謀の時代でもあった。
1943年、北海道に生まれる。早稲田大学入学と同時に、少年文学会に入る。大学卒業の年、『天使で大地はいっぱいだ』で講談社児童文学新人賞受賞。『大地の冬のなかまたち』で野間児童文芸推奨作品賞、『白赤だすき小○の旗風』で日本児童文学者協会賞(いずれも講談社)ほか、数多くの受賞作品を発表。その他のおもな著書には、『1ねん1くみシリーズ』(ポプラ社)、『地平線の五人兄弟』『算数病院事件』(新日本出版社)、『キャプテンシリーズ』(講談社)などがある。 【画家紹介】 1942年、東京に生まれる。武蔵野美術大学商業デザイン科卒業。商業デザイナーとしてデビュー後、さし絵のジャンルで活動をはじめる。作品に『ねずみのつくったあさごはん』(秋書房)、『ふしぎな青いボタン』(ひくまの出版)、『アルセーヌ=ルパン全集』(偕成社)、『14歳――Fight』、『女吸血鬼カーミラ』(岩崎書店)など。
レビュー
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宝亀の乱
野間児童文芸賞受賞作。奈良時代末期に東北地方で起きた蝦夷の反乱を描いている。参議・紀広純らが殺された事件で、道嶋嶋足、大伴真綱らが登場する。作者は九条護憲派左翼だから、蝦夷は平和共存を望んでいるのに朝廷が圧迫を加えたりする。史書に書いてあることは変えられて、紀広純も嶋足に殺されたのを、蝦夷に殺されたと捻じ曲げられたことになっている。真綱は母が蝦夷で、のち名を変えて蝦夷の仲間に入る。アテルイはエピローグに出てくる。
関連する文学賞
- 野間児童文芸賞 第32回(1994年) ・受賞