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夜の光に追われて

読売文学賞

夜の光に追われて

津島佑子

子を失った女性が『夜の寝覚』の作者へ手紙を書くように語りかけ、生と死、喪失、祈りを見つめる長篇小説です。古典文学と現代の痛みが響き合います。

喪失古典文学母性祈り

作品情報

千年前の物語へ向けた声が、子を失った現在の痛みを照らします。

講談社から刊行された津島佑子の長篇で、『夜の寝覚』を呼び込む構造によって、個人的な悲嘆を時間を超えた女性の声へ広げています。講談社文芸文庫や人文書院版でも読まれています。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1986-10-01
ページ数
286ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062029520
ISBN-10
4062029529
価格
3300 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

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レビュー

  • 子どもの死に直面した著者と共に死を考える。時に千年の時空を超えて死を考える。うん、うんと頷きなから読み進んでいます。

    大切な人の死に直面して人は様々な思いが沸き上がり迷う。老年晩期、学ぶことの多い本です。

  • 柔らかに、正直に、人生に対峙する母親の心情が拝読後の胸に残る

    小学3年生であった息子の突然の事故死を受け入れられぬ母親の心の軌跡を素直にしかし堂々と記した作品である。 母親と子の結びつきの強さ・・・母とは、かくも弱く、かくも強いものなのか、ということを改めて知らされた。 「夜半の寝覚」とも呼ばれる平安時代の物語に自身の経験を仮託して、作者とされる菅原孝標女への「手紙」の形で、子を失った母親の心情を連綿と紡ぐ。やるせない内容だが、柔らかに、正直に、人生に対峙する母親の心情が拝読後の胸に残る作品と評し得よう。

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