日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
宇宙のみなしご

野間児童文芸新人賞

宇宙のみなしご

森絵都

中学生の陽子と弟のリンは、夜の屋上から町を見渡し、自分たちを宇宙に浮かぶみなしごのように感じている。二人は家を抜け出し、孤独や家族への思いを抱えながら、夜の街でささやかな冒険を始める。

きょうだい孤独家族自立夜の冒険

作品情報

いちばんしんどいときは、だれでもひとりだと知っていた。

陽子とリンの視点を交差させながら、子どもが家のなかで抱える不安と、他者とつながり直す瞬間を描く児童文学。夜の屋上や街を舞台にした自由への憧れが、姉弟の関係とともに伸びやかに描かれる。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1994-11-10
ページ数
206ページ
言語
日本語
サイズ
13.8 x 1.8 x 19.5 cm
ISBN-13
9784062073349
ISBN-10
406207334X
価格
1387 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

あなたと手をつなぐ人がきっと、いる。 真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。やがて、思いがけない仲間がくわわって……。 わたしだって知っていた。いちばんしんどいときはだれでもひとりだと知っていた。だれにもなんとかしてもらえないことが多すぎることを知っていた。だからこそ幼い知恵をふりしぼり、めちゃくちゃでもやりたいようにやってきた。小人たちの足音に耳をすまして、自分もいっしょに走ろうと、走りつづけようと、やってきた。(本文より)

1968年生まれ。日本児童教育専門学校を卒業後、シナリオライターなどの仕事をはじめる。1990年度第31回講談社児童文学新人賞を受賞した『リズム』でデビュー。同作品で第2回椋鳩十児童文学賞受賞。作品に『ゴールド・フィッシュ』などがある。

レビュー

  • 読み聞かせに最適

    数ページずつ子どもに読み聞かせをしたら、続きが気になるのか毎回楽しみにしていました。 音読して気付くのはとてもリズムが良い文体だと言うこと。自分が読んでも心地よい。情景が浮かぶようで流石、森絵都さんだと思いました。 設定は分かりやすく、読み手の想像できる余地もありバランスが良い作品です。自分が暇な時間に読むにしても、読み聞かせで使うにしてもオススメな内容です。

  • 屋根から宙を見上げてみれば

    初・森絵都さん。 楽しい読書体験でした。「アイスティ色の瞳」など、ちょっとした表現が心地よく引っ掛かります。 陽子やリン達と同世代ではないし、携帯も出てこない少し前の作品ですが 根っこの部分は今の自分にもじんわり響きました。 夜中に人んちの屋根に上る、というけっこう無闇な遊び(?)を見出した主人公達。 中盤までは軽いタッチで描かれ、わたしも軽い気持ちで読み進めていました。 そんな中、物語は急転します。 終盤のひと言ひと言が、印象的でした。 『宇宙のみなしご』 読む前も、読み終わってからも、すてきなタイトルだと思います。 ぜひほかの作品も読んでみよう。

  • 良書です。

    森絵都さんワールドお好きな方是非とも読んで下さい。

  • タイトルをみて購入しました

    久々に小説を読みたくなりタイトルがいいなあ~と思い購入。 暗闇に取り残された私達は負けじと星空のように一生懸命輝いてる、私たちも宇宙のみなしご。 もう一回読みたい作品です。

  • ちょっとぬるいかな。

    どうも読む本を間違えたようで。中学高校生向けの本だったようです。 どこまでも爽やかな青春ストーリー。 悪くはないのだけれど、いくら中学生でも、もう少し深い何かがあるはずじゃないかと思ったり。 中2の姉と中1の弟が異常なほど仲良しなのも、ちょっと不自然だったり。 この本を純粋に感動できない自分が、悲しい大人なのかもしれないとも思いますが。

  • 青春?

    さらりと読めました。

  • きれいでした。

    思っていたより早く届きました。商品も、きれいでした。

  • 21世紀ジュブナイルの最高傑作

    21世紀の日常感覚を的確につかみながら、中高生が『孤独』に出会う様を描く。強さ、優しさが詰まった傑作。

関連する文学賞