日本の文学賞

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二人乗り

野間文芸新人賞

二人乗り

平田俊子

『二人乗り』は平田俊子による受賞作です。講談社から刊行された小説で、二人で移動する感覚を軸に、人と人の距離や生活の揺れを描く作品です。

純文学関係性移動

作品情報

受賞歴と書誌記録からたどる『二人乗り』。

講談社から刊行された小説で、二人で移動する感覚を軸に、人と人の距離や生活の揺れを描く作品です。 Amazon JP、NDL Search、出版社・書籍情報を作品名と著者名で確認しました。 NDL の図書レコードで単行本・紙書籍の ISBN を確認し、ISBN-10 と ISBN-13 を相互変換したうえで、日本の紙書籍として ASIN に ISBN-10 を補完しています。

レビュー要約

  • 読者の反応は、題材の個性、文章の手触り、読後に残る印象に向けられている。詳しい評価傾向は出典先の書誌・販売情報で確認できる。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2005-07-01
ページ数
253ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062129138
ISBN-10
4062129132
価格
2634 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

嵐子、不治子、そして道彦。 絡み合い、絶妙に輪舞するそれぞれの想いと因果。 *本作品は「輪舞構成」となっておりますので、何卒最後までお楽しみください。どうかひとつ。(編集担当) 嵐子さんの1日は午後2時に目覚まし時計をとめることからスタートする。わかってるわよ、何度も同じことをいわなくたって。母親の小言をさえぎるような調子で嵐子さんは時計の頭をぴしゃりと叩く。目覚ましが鳴ったからといってすぐに起き出す嵐子さんではない。寝返りをうったり左右の手を眺めたりしながら、しばらくベッドでぐずぐずする。——<本文より>

レビュー

  • 野間文芸新人賞受賞作

    『群像』掲載。「嵐子さんの岩」2003年8月、「二人乗り」04年6月、「エジソンの灯台」05年3月。連作。そうなんだろうなと思っていたらやっぱり川上弘美の亜流だった。当時は多かった。嵐子という女と妹の不治子、その夫の道彦がそれぞれ主人公で、浮気したり離婚したりする。宮沢賢治の「林の底」とかファンタジーなアイテムで味付けされている。

  • 買いかな・・・?

    詩人としての認識が先にあったせいか、三つの連作からなる本書については、「詩人の書いた小説」といった考えが拭えませんでした。そのためなのか、擬態語であったり擬音語であったりに対する違和感や、日頃、特に気にとめることなくやり過ごすようなことへの違和感を通じて物語を紡ぐといった作り方に対する、この作品においてのみかもしれない馴染めなさを絶えず抱いてしまいました。個人的にはあまり楽しめませんでした。すみません。

  • 待たされる側

    この物語の主人公3人のように、恋愛時にどうしても立場が弱いほうになってしまう側の人っていつも決まっているのかななんて、時々思ってしまうことがあって、なんだか胸に染みる話でした。2番目の話の二人乗りのようにそんな単純ではないんでしょうが…。

  • ほろ苦さのある連作恋愛小説

    本書は、3編の物語から構成される作品で、最初に収録されている「嵐子さんの岩」は、46歳の嵐子が主人公。いいかげんな男性に恋してしまい、その結果、夫と別れて、一人でマンションで暮らしている。続く表題作の「二人乗り」は、嵐子の妹の40歳の不治子が主人公。13歳の娘がいるが、夫は不倫相手の元に行き、娘は祖父母のところにと、こちらも家に一人暮らし。そして「エジソンの灯台」は、不倫相手の元に走った不治子の夫で38歳の道彦が語り手になり、不倫相手とその老いた父親との三人暮らしを始めたものの、不倫相手の過去に嫉妬その家を出てしまう……物語となっています。ほろ苦さのある恋愛小説でもありますが、構成としては読み応えがあり、面白い連作でした。

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