作品情報
俺たちの宝島は、渡辺球の視点から題材の核心をたどる受賞作である。
俺たちの宝島は、受賞時に注目された主題と書籍としての刊行情報を整理できる作品である。本文は、題材の背景、人物の選択、時代や社会の空気を重ね、読み手に考える余地を残す。
レビュー要約
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題材への切り込み方と読み進めやすさが評価されている。人物や背景の描写に厚みがあり、受賞作としての読み応えを感じる読者が多い。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2006-03-01
- ページ数
- 307ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062133029
- ISBN-10
- 4062133024
- 価格
- 1100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
感覚を研ぎすませ!前提を疑え!そこは"信じない者"だけがたどりつける楽園??。 ゴミの島で生まれ、感覚だけを頼りに成長した少年たちの冒険が、いま幕を開ける。 「どうしても欲しい物とか、どうしても足りない物があるときは、どうするの?」「どうしても足りない物、というものはない。ない物はなくて、ある物だけがある。そう考えれば、別に困ることはない」「もしも食べ物がなくなったら?」「そのときは、命がないと考える。『ない物』の中に命が加わるだけだ」
レビュー
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どこにいっても資本主義からは逃れられない
近未来の東京、ゴミ山で逞しく自給自足を送る少年たちの話。ディストピア系かな? それなりに仲良く、楽しくやっていたけど、犬井という悪い大人がやってきて...それに乗じて「階級」の上にのしあがるため、他の子どもを支配する子どももでてきて... どこにいっても資本主義からは逃れられないし、搾取する側と搾取される側は紙一重。 「世の中の仕組みを知り、仕組みを作る側に回るのが最強」とも感じた。 しかし、全体的に力強い。 この少年たちのように、自分にとって大事なものを守るためにも逞しく、しぶとくなりたい! と、とても希望が持てるラストだった。
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ゴミの山に廃棄されないことを願う。
地味ながら良い作品だったという印象の強い『象の棲む街』の作者による2作品目。半ば期待しつつも、しかしまだ、私の作者自身に対する評価が定まっていないため、半ば不安に思いつつ、読んだ。 残念ながら、前作ほどの感銘を受けることはなかった。まるで児童文学? とでも言いたくなるような、稚拙な道徳観念の押し付けがましさに少々辟易する。加えて、その押し付けがましさを隠すためのように差し挟まれるユーモアのセンスのなさ・・・。正直、この手の作品を書くには、このひとは向いていない気がする。文章は読みやすい。テンポも悪くない。だが、印象にも残らない。 基本的に、レヴューで作品の批判ばかりすることは好まないのだが、どうにも美点が少ない作品であることは否めない。次回作に期待したい(やはり不安も抱えたままに、だが)。
関連する文学賞
- 酒飲み書店員大賞 第7回(2011年) ・受賞