作品情報
しずかな日々は、椰月美智子の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。
『しずかな日々』は、椰月美智子の受賞作として知られる作品です。NDL OPAC または出版社ページで単行本・文庫の ISBN を確認し、日本の紙書籍は ASIN と ISBN-10 を同値として補完した。 作品ページでは、確認できた刊行状況と、賞の記録からたどれる作品の位置づけをもとに紹介します。
レビュー要約
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読者からは、題材への距離の取り方と落ち着いた語り口が評価されている。派手な展開よりも、人物の内面や背景を追う読み方に向いた作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2006-10-03
- ページ数
- 282ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.4 x 2.2 x 19.8 cm
- ISBN-13
- 9784062135870
- ISBN-10
- 4062135876
- 価格
- 405 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。 そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。 夜の神様が、どうかどうかぼくが今話したことをすっかり飲みこんでくれますように。 第45回野間児童文芸賞受賞 第23回坪田譲治文学賞受賞
レビュー
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涙あり笑あり
コレクションではないので、中古品を買いました。 何も問題なく読めました。 本の内容は涙あり笑ありで休憩せずに読みたくなります。あったかい気持ちになれます。 小学生から大人まで読めるので家族でシェアして読んでみてください。
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娘が大喜び
小学生の娘に薦めてみたら読んでみたいと言ってくれたので購入しました。 娘が読んで喜んでくれたので私も嬉しかったです。 ありがとうございました。
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児童書なのか?
この物語の題をしずかな日々とするのが すごい。 劇的ではないが、立ち行かない、悲しみや無力感に溺れそうな時間が積み重なる事もある。 描かれていないからこと伝わる事もあるのだと知った。 それでも生きていく。それはやはりしずかな日々なのだろう。 静かな感動がずっと伝わる作品。 これは児童書なの?
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関わりの中で生きる喜び
多くの人にとって人生は単調に感じる。けれど、じつはそんなに単調な人生なんてない。 案外、他の人にとってみれば人の人生はどんなものでも興味深い対象であるし、 他者は自分にとって宇宙と同じくらい未知のそんざいである。 だから、小説を読む一つの効果はこうして発揮される。 他者の人生をひと時生きることができるという。 この小説もさほどすごいことはないのだが、じんわりとした生きていく希望や輝きのようなものを抱かせてくれる。 父親がいなく孤独な少年が、祖父や友達とのかかわりの中で生きる喜びを見出す。 簡単にいえばそんな単調なストーリーなのだが、とっても素晴らしいのだ。
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5年生のきらめきか失われた人生か
この作品の主人公は現在中年で独身の男性で,どうした訳か小5の時の出来事を克明に思い出して書いている.友人を始めて持ち友達と遊ぶ楽しさに目覚めて少年は生れ変る.ところが事情あって母子家庭を解消して近所にすむおじいさんの広い庭つきの家に引き取られる.おじいさんとは相性がよく,友達連中もおじいさんの歓迎を受けて,夏休みは輝かしい時期と化す.ここまでは申し分ない少年生活の生き生きした描写で,読む方も生き生きして来る.これで終っていれば多少の曖昧さ(おじいさんはどこで働いているのか,母さんは本当は何になってしまったのか)はあるにせよ,まさか主人公の将来に絶望する心配はなかった筈である.ところが最後の数ページで,始めに書いた主人公のどうしようもない現実が知らされる.妻もいない子供もいないまま,住み着いたおじいさんの家から出て行けない.母さんのお蔭で自分の人生を棒に振ったらしい.ではあのきらめきの夏は何だったのか.すっかり元気を失わせてくれるではないか.賛成できない.
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淡々と生活している
こういう、淡々と生活してますよ、みたいな小説好きです。いいことも、辛いこともあるけど、「そのとき」のことでしかなくて、たしかにその積み重ねが今を作ってるんだけど、全てが伏線だったり人に説明するためのものだったりしないのが。無理にテンション上げて読まなくていいので、心に染み込みやすい。 椰月さんの小説はいくつか読みました。どれも上に書いたような話なのですが、本の帯に煽ってくるものが多く、悲しいと思います。この淡々とした感じをどう伝えれば魅力的になるのか、個人の好みを言う以外にわからないのですが、好きです。
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腑に落ちる話
この本を読んで、最後の「人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。」という一文がとても腑に落ちました。タイトル通りのしずかな話だけれども、非常に腑に落ちる話だというのがこの小説の印象です。 主人公の少年にとって輝かしい小5の日々を過ごしたのに、現在はパッとしない…という感想をお書きの方もいらっしゃいますが、パッとしない日々であってもこの世に人が生きて行くのは難儀なものです。 そしてその難儀な人生を生き抜くには、この少年が過ごした様なあたりまえの子供時代の日々の存在が不可欠です。 この少年は小5になって友達が出来、おじいさんと生活して、安心な、孤独でない毎日の生活を送ります。母親の不在は残念な事ではありますが、代わりに肉親であるおじいさんがいて、仲の良い友達がいて、理解してくれる先生もいて、子供にとっては当たり前とも言える夏休み、毎日の生活を送ります。それは人生の基盤です。 人の人生の基盤となるものは、劇的な出来事や日々ではない、こうしたしずかな日々なのだと、作者は伝えたいのではないかと思いました。 ただこれは大人向けの小説だという気がします。青い鳥文庫にも収録され、入試問題に出る作品の第1位だそうですが、子供には読むべき作品、読みたいと思う様な作品が他に沢山ある様に思います。
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子どもの力
思春期に関わる立場の方は、数ページで涙が込み上げてくると思います。単なる懐かしさを感じる話ではなく、心の機微が手に取るようにわかります。なんでもない描写が、静かな、まさにしずかな日々を際立たせています。子どもの持つ力、育つ力、共に過ごす仲間、家族の力。お粗末なレビューですが、しずかな感動が心に染み入りました。
関連する文学賞
- 野間児童文芸賞 第45回(2007年) ・受賞
- 坪田譲治文学賞 第23回(2007年) ・受賞