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国を蹴った男

吉川英治文学新人賞

国を蹴った男

伊東潤

『国を蹴った男』は、伊東 潤による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。

受賞作受賞作2013年

作品情報

2013年の受賞作として記録される『国を蹴った男』の書誌と作品概要。

『国を蹴った男』について、受賞一覧の記録、国立国会図書館などの書誌検索、および公開されている書籍データを突き合わせて整理した作品情報です。単行本または収録書籍の識別子が確認できた場合のみ bookIdentifiers に反映し、雑誌掲載情報だけで確認された識別子は採用していません。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2012-10-01
ページ数
295ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062179911
ISBN-10
4062179911
価格
2222 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。敗れざる者たちの魂の咆哮。”豪腕作家”の凛然たる戦国小説集。 いま、もっとも注目される歴史作家が満を持して放つ! 不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉――天下に手を伸ばした英雄たちの下、それぞれの一戦に臨む者たちの、生死の際を描く! 伊東潤、一戦ここにあり!

伊東 潤 (いとう・じゅん) 1960年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業後、外資系企業に長らく勤務後、執筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った実用書を相次いで発表。2011年『戦国鬼譚 惨』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補となる。最新刊は『叛鬼』。 主な著書に『武田家滅亡』『山河果てるとも』『戦国無常 首獲り』『戦国鬼譚 惨』『幻海 The Legend of Ocean』『戦国鎌倉悲譚 剋』『北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録』『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』本屋が選ぶ時代小説大賞2011」受賞)『義烈千秋 天狗党西へ』などがある。

レビュー

  • 伊東氏がかなり踏み込んだ短編集

    五味与惣兵衛 石田三成 毛利名左衛門 佐久間盛政 山上宗二 鞠くくり師 五助 以上が主役ですが、これに対になるもう一人の主役がいて、 その表現が、なんというか、エグいのです。 特に冷酷な直江兼続や、算術が得意なだけで思慮の足りない長束正家、女の色気で男を誤らせたおまつなど これまでの時代小説作家が踏み込まなかったダークな面に踏み込んでいます。 伊東氏が得意とする、弱者の悲哀がいかんなく発揮された問題作といっていいかもしれません。 この中でも今川氏真と五助の話は非常にいいですね。 凡庸な主君と言われた氏真の内面の悲しみがとてもよく表現されています。 情感豊かな終盤は是非映像化してほしいほど美しく、かつ悲しげです。

  • 面白い短編がいくつもあってよかったです

    短編集のなかでも、最後の国を蹴った男もよかったですが、戦は算術に候が特に自分も気お付けないといけないなーと 感じ面白かったです。

  • 書き手によって人物の印象がこうも変わるかと

    ネタバレしない程度でいうと豊臣秀吉等の有名どころに対して、この本では嫌な印象として描かれ、どちらかと言えば、脇役、またはほとんど知られていない人にスポットを当てた短編集。 書き手によって、なるほどこうも印象が変わる物かと感心したし、おもしろかった。 とある、史実、エピソードがあって、これはこういう解釈もできますよと教えられた気がします。 時代は混沌とした戦国時代、歴史は勝者によってつづられるものであるから、その陰に隠れた骨のあるドラマがたくさんあったことでしょう。別の作品も読んでみたいと思います。

  • 『短慮なり名左衛門』に一票!

    伊東潤先生の作品が好きで,定期的に読ませていただいている.私はいろいろな分野の本を同時並行して読むのが好きだが,常に先生の本を一冊は手元に置いている. 本書『国を蹴った男』には,タイトルとなった作品を含め,6つの小説が収載されている.それぞれに秀作であり,6つのうちどれが一番楽しめるかは,読者側の要因によって変わってくると思う.私は『短慮なり名左衛門』に伊東潤先生の真髄をみた気がした.謙信の《義》は景虎と供に消え,後には景勝という名を借りた兼続の専横が残る.先生の他の作品とも矛盾しない,そして私自身の心に最もヒットする短編でした. また次の伊東作品を探す楽しい旅路に出ます.

  • 男の心理を描く

    伊東ワールドの最高傑作の印象。買って損無し。

  • 戦国時代の様々な人物の織りなすワンシーン

    保身を捨て猛進する武田家牢人衆という傭兵たち、算術だけが得意の長束正家という人間の使い方を誤った三成、上杉家の内紛に乗じた(直江)兼続の冷酷な謀略、秀吉という絶対権力者に諂わず言いたいことを言い放つ山上宗二、戦国武将としては無能であったが蹴鞠に己の道を見出す今川氏真…などなど、それぞれのうずもれた魅力ある登場人物が戦国時代という混乱期を必死に生き抜く様子が、短編に寸鉄人を刺すように鋭く描かれている。 ただ個人的には「毒蛾の舞」は面白くなかった。

  • 氏真は無能ではなかった。

    新時代の歴史小説の面白さは、「通説をいかにもっともらしく(?)打破して、読者に納得させるか。」だろう。司馬史観に飽きた歴史ファンにオススメします。

  • 上出来だと思います

    秀吉と仲が悪く最後は耳と鼻そがれ磔刑にされてしまう茶人の話がすさまじい 他の著者にも同じような作品がありましたがより詳しく書かれていました 平気で約束破る秀吉のずるがしこさや茶人の怒りが読み応えあります

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