作品情報
作家、作品、術語をたどりながら、探偵小説の広がりを一冊で見渡すための辞典。
『探偵小説辞典』は、ミステリ評論家・中島河太郎による項目別の大辞典である。作家や作品、著書、術語を解説し、日本の探偵小説と海外ミステリを結ぶ参照書として編まれた。初出は雑誌『宝石』の連載で、後年、講談社文庫「江戸川乱歩賞全集」第1巻として収録された。第1回江戸川乱歩賞は、当時の探偵小説界における顕著な業績を対象に授与され、本作がその受賞対象となった。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1998-09-01
- ページ数
- 647ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062638753
- ISBN-10
- 4062638754
- 価格
- 1489 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/日本文学研究
江戸川乱歩、横溝正史、クイーン、クリスティらの内外作家紹介。『心理試験』『緋色の研究』『オランダ靴の秘密』などの名作案内。ミステリへのかぎりない愛情と作家への敬意、蘊蓄(うんちく)のありったけをかたむけた項目別大辞典。 第2回受賞「『ポケットミステリ』の出版」については目録を所収。
【中島河太郎】 1917年鹿児島生まれ。1941年東京帝国大学卒業。和洋女子大学教授・学長を務め、現在は名誉教授。柳田国男、江戸川乱歩の書誌学的考証と推理小説評論でミステリ界に多大な業績を残す。1985年より4年、日本推理作家協会理事長を務め、1997年ミステリー文学資料館館長に。
レビュー
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当局の忌むところとなったため、以後創作の筆を折った
昭和32年4月発行の推理小説雑誌『宝石』の巻末にあった連載をみつけ、読んでみてあまりのマニアックさに喫驚したのが、本書を購入したきっかけでした。この連載は昭和32年まで続いていたとのこと。 F・W・クロフツの小説に登場する「フレンチ警部」、イギリス作家の「モーリス・プロクター」まではいいとして次の項目が「プロフイル」。昭和8年5月に創刊した日本の雑誌名で、昭和12年にいったん廃刊し、戦後の昭和21年から22年に再刊し、5冊刊行したことを記しています。明治以降の大衆文学史を知るために、田中早苗など古い翻訳家のことがわかる本書は貴重です。
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詳細な辞典
探偵小説にスポットを当てた辞典です。 細かいところまでしっかりと書かれており、探偵小説マニア垂涎のものです。 ネタバレ含むので注意は必要ですが、読むだけでも楽しいです。
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ファン必携の一冊
『宝石』に連載されていただけあって、とてつもなくカルトな事項までおさめた本格的な辞典となっている。特に今や手に取ることがほぼ不可能である戦前の雑誌や、マイナーな作家までおさえてあるのは非常にありがたい。 ここは評価のわかれているところであろうが、本書で紹介されているミステリはすべてトリックが明かされており、知らずに読むと大怪我をするかもしれない。しかしどうしても思い出せないトリックや仕掛けを確認するには非常に便利で、少なくとも当方はこの編集方針を大いに歓迎する。しかも索引までついており、ちょっと突っ込んでミステリを知りたい人などには必携の一冊であろう。
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後継者の不在
素晴らしい内容だが、如何にも古い。本書の続きを書こうという人は居ないのだろうか? 愚にもつかぬ思いつき推理小説(のようもの)を書いているような作家??には無理です が・・・・
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第1回(1955年) ・受賞